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【国家公務員法改正案】可決(本編)

<【国家公務員法改正案】可決(三宅雪議員茶番劇編)からの続き>

しかし、この民主党案は、出世ラインから外れて省内
に残る【天下り】する予定であった中高年を【窓際官僚】
として定年まで税金で雇っておきましょう!としたのだ。
その【天下り】をしないで定年まで役所に残る官僚の
ために、【高位専門スタッフ】という新たなポストを
作るというのだ(笑)ちなみにこの【高位専門スタッフ】
の年収は1400万円程度と言われている。

が、ここに穴も残してあり、部長級から事務次官級までの
一元化とは、官僚幹部である下の位である【部長級】を、
その上の事務次官と局長級の線に【格上げ】して、3者の
人事異動【転任】として処理し【降格】をさせるのでは
ないというのだ。

これ、どういう事なのか?

【転任】とする事により、次官クラスの給与は2300万円、
局長は1800万円、部長は1500万円と言われる給料は
そのままで減らないというしくみにするためだそうだ。
イコール、天下りできない幹部が横滑りして【高位専門
スタッフ】に移るだけなので人件費は全く減らない・・(-_-;)

一方で、やめてもらえたらうれしいなぁという事で、
自主退職者に退職金を上積みする【希望退職制度】を
創設し、早期退職を募るそうだが、今のご時世、ある
程度の高齢になってしまっている輩が、年収1400万円
を蹴って退職する奴がどこにいうのだ?(笑)
誰の目に見ても退職する訳がない・・。
そのため、民主党案では、例年通りの新規採用では定員
オーバーとなる予定のため、2011年度の新規採用は
半減の4600人に抑えるそうだ・・。
なんと、天下りをする予定だった給与の高い中高年たち
を守り、若い人たちの就職の機会を剥奪し、今まで以上
に就職できない若い人たちを増やそうというのだ。
結果、給与の高い中高年の窓際幹部が多く残るので
人件費は逆に増大するというとんでもない法案・・。

その上、人事院や総務省、財務省に散らばっている
公務員の定員や給与などに関する重大な機能に関して
は内閣人事局に移管せず、手つかずのまま残した。
ここまでの部分だけでも、野党が言う通り、審議が
尽くされていない事は明らかで、【国家公務員法改正案】
が、こうやってきちんと一部分でもわかれば、国民の
100人が100人【今、そんなに急いで決めてくれなくて
いいのに・・】となる法案なのである。

では、なぜ強行採決をしてまでこの法案を通さなければ
ならなかったのか?この裏を見れば民主党の考えている
事がわかる・・そう・・国民のための改革ではないのだ。
この後の参議院選では、国民に対しては

【天下りを廃止しました!】

という部分だけ声高に叫ぶのである。
そして、裏の細かいところは人事院と総務省の権限は
そのまま残したり、上記のように【公務員が喜ぶ内容
にした】事は国民にわからにようにし、公務員がつくる
労働組合が民主党の有力支持基盤に配慮しなければ
なかったからなのだ・・そうそれもこの先に見えてくる
参議院選挙への支持を守るためである事が透けて見えて
くる訳だ・・。

とはいえ、個人的には官僚の【天下り】は悪いシステム
だとは思っていない・・。
ビックリされる方もいるかもしれないが、官僚はやはり
【優秀な頭脳】である・・きちんとやっている方には
きちんと給与を出し、やっていない方にはきちんと
【降格】させるシステムにする事じゃないが、

【人事院と総務省の権限を解体】

は最低限やらなければならないところである。
そして国民は、【天下り】が悪いというのでなく、
ピンハネする安泰な仕事などに結果なってしまって
いる中で、責任も取らない上に、仕事をしない人への
高額給与&何度ももらう高額退職金などをやめてくれ!
と言っている訳で、つまり、基本的に、今回閉ざした
給与法の改正をしなければ、どんな事をしても意味が
ない訳だ・・。

政治主導を民主党は掲げるが、民主党が政権を取って
からの一連の出来事をみていると、こんな党が主導で
国家をいじくり回したら、とんでもない事になる。
良い例が【事業仕分け】に活躍した多くの議員には
余りに専門知識の無い事が露呈していたでしょう??
やはり官僚の【優秀な頭脳】【専門的な頭脳】は必要
である・・そこは国民も誤解してはいけないところである。
そして、次の選挙ではしっかりと考えなくてはいけない。