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たった0コンマ何秒の油断

ファイル 1492-2.jpg

いやいや、衝撃的だった・・。
日本の歴代のボクサーで史上最強だろう・・
と言われているWBC世界バンタム級王者
・長谷川穂積選手・・。
5年間守り抜いたバンタム級王座を明け
渡した・・。
パンチをもらう前までは最終ラウンドまで
戦いそうな気配で、いつもの

【すぐに終わっちゃう長谷川選手】

じゃない姿が見られる感じだったので、
違った意味でワクワクしていたし、まあ、
長谷川選手という事で、心の中では

【早いラウンドではないにせよ、どうせ勝つだろう・・】

と正直思って気楽に観ていた・・(^-^;
その予感通り、ラウンドを重ねるごとに、
観ている自分も余裕というか

「やっぱり長谷川選手の方が上っぽい・・」

と素人ながらも感じていた・・。
負けてしまった4ラウンドも、どんどんと
前に進んでいく感じだったから、後半には
圧倒的な差が出てくるんじゃないか?と
思っていたし、パンチをもらう前の4ラウンド
も【ポイントは取ったな!】くらいの余裕の
ラウンド終了待ちでしたからね・・(笑)
だから、あんなところに過酷な見せ場が
来るなんて予想すらしていませんでしたよ・・(-_-;)

しかし、新聞などでは

【残り10秒の油断】

と表現していたが、実際には

【たった0コンマ何秒の油断】

なんだよね・・その【たった0コンマ何秒
の油断】だけでこんなにも別次元な
世界が待っているのかと、選手側に
とっては【ボクシングの恐ろしさ】、逆に
観る側は、無責任ながらも、手に汗を
握りラウンド中はトイレにも行けない
みたいな【ボクシングの楽しさ】でも
ある・・。

さらに、隠していたパンチとか、普段と
違うラッキーパンチをもらったとかでなく、
長谷川選手が一番警戒していたという
フェルナンド・モンティエル選手得意の
【左フック】で打ちのめされたというの
ですから、長谷川選手主導の流れの中
でクリンチでグタグタやるんでなく、
きちんと正々堂々と自分の得意な技で
決めてきたのですから、さすがWBOの
チャンピオンであると褒め称えるべき
素晴らしい試合だった。

同時に自分の仕事でも、その【たった
0コンマ何秒の油断】だけでお客様を
傷つける事もある訳で、今一度、自分を
戒めるには良い教訓になった・・。

対戦相手のフェルナンド・モンティエル
選手は、長谷川選手から再戦要求が
あった場合「もちろん、やりたい」と
即答してくれているそうだ。
長谷川選手も「自分もできるならやりたい」
と答えていますから、再戦は間違いない
でしょう・・。

今から楽しみである!