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1人が73人分合格!

さあ、高校野球の特待生問題が落ち着いたと思ったら、またまた
私立高校・・ビクビクしているんじゃないの?(笑)

私立大阪学芸高校(大阪市住吉区、近藤永校長)が大学入試で、
特進コースに在籍する、理系トップの成績の男子生徒が2006年度
入試において、1人で関西、関西学院、同志社、立命館の【関関同立】
と呼ばれる4私大の73学部・学科の受験料と願書の送料計約143万円
を全額、奨学金の名目で学校側が負担、受験し、すべて合格した。
これはこれでその男子学生は見事だ。そして、学校側は感謝の意を
込め、男子学生に【激励金5万円】と【数万円相当の腕時計】を贈った。
でも、73日試験で犠牲を強いられた労力の割には、【激励金5万円】
とはかなり安いな・・と思ったら、そうじゃなかった。(笑)
センター試験を受けると、学科や学部によっては、2次試験を受けずに、
センター試験の結果だけで合格できる学科や学部があるそうで、
【関関同立】のそうした学科や学部を片っ端から願書を出させて
合格させたという事らしい・・。
まあ、2002年から、非公開で、模擬試験で成績優秀だった生徒を
対象に、有名私大の受験料を負担する【進学奨学金制度】を始め、
適用する生徒にだけ伝えて行っていたそうで、ここまではあくまでも
大阪学芸高校は私立ですし、この大阪学芸高校は入学者数が激減して
いる学校らしいね。
となると、今、事実上人気のない私立高校としての経営を考えれば、
校長の気持ちもわからんでもないかな・・。

しかし、表現方法がいけないな・・(笑)

大阪学芸高校は2006年度の4私大の合格者数を延べ144人と公表。
そのうち、上記の男子学生が73人分となっていた。
実際には、合格者の実数は33人だったという・・(-_-;)
2007年度も1人で十数学部・学科に合格した生徒がいるという・・。

その他、発覚したのが、仁川(にがわ)学院高校が2003年の春の大学入試
から成績優秀な数人に出願を打診し、毎年、約100万円の受験費用を、
同校が負担、受験料の肩代わりを始め、今春は7人が対象になり、
有名私大の【関関同立】と甲南大の計約50学部・学科に出願。
7人は計28学部・学科に合格し、同校の5私大合格実績116人の中に
28人として組み込まれた。

また、履正社(りせいしゃ)高校も数年前から、毎年十数人の生徒の
受験料を負担。
最も多い生徒で10前後の学部・学科に出願した。
仁川学院高校も、履正社高校も、出願先は生徒の志望に沿っており
【経済援助】の一環だったと強調・・と話しているが、そもそも私立
に通っている家庭への【経済援助】の意味がわからんなぁ・・(笑)

学生側としては、身近な所では、塾などではこんなの当たり前のように
やっているし、そうそう悪い事という認識は学生側にもないだろうなぁ。
塾に関しては、自分も中学の時に進学塾は、全く行っていなかったが、
延べ2週間程度の夏期講習、冬期講習なんていうのには行った事があった。
で、ありがたい事に、進学校に入学できちゃったものだから、それぞれ
の講習を受けた両塾から進学校に合格したという事を当塾で使わせて
欲しいと電話が来た。
たった2週間の生徒であり、その塾でずっと習った訳じゃないから、
なんか【詐欺】っぽい感じもしたけど、個人的には別に構わなかったし、
悪いとは思わなかったし、承諾したもんね・・(笑)
そんな感覚だろうなぁ・・生徒側は・・。

まあ、生き残りをかけた私立高校は【良い質の生徒】が欲しい訳で
【良い質の生徒】を入れるのが大変なんだろうなぁ・・。
確かに、自分が仮に今【良い質の生徒】だったら、やはり名の知れて
いない大学進学率が低い学校には行かないもんなぁ・・(笑)

いずれにしてもこの問題・・全国で続々と名乗り出るんだろうな・・(^-^;