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イモビライザー付き車両盗難、保険金支払い拒否

「イモビライザー」とは、

「電子式エンジンロック装置」

で、キーが電子ロックの鍵で
数字を読み取ってエンジンが
かかり、IDコードが一致しないと
始動しない・・。

先日のTVでやっていた事件は、
大阪・心斎橋付近の駐車場で
ベンツ(430万円相当)が
盗まれたとの事・・。

そのベンツには「イモビライザー」
が搭載されており、それなのに
盗まれたという・・。

で、その方は損害保険会社へ
盗難保険の申請をした所、
 
「貴殿の車両はイモビライザー
 が付いているので盗難は
 考えられない」
 
と保険会社に支払いを拒否
される・・そして、保険会社から
送られてきた通知書には
 
「今後も保険金をご請求される
 のであれば、裁判上でご請求
 頂く他ないと考えております。」
 
というふざけたもの・・。
実際に、うちへいらっしゃる
損害保険会社の方に尋ねると、
現に盗まれている訳なので
 
「イモビライザーが付いている
 ので支払いを拒否するという
 事はありえない。」
 
と言い切る。
それでも、支払いを拒否する
という事は、
 
○その方が何度も盗難に遭っている。
 →盗まれたとしながらも、実は売り
  さばいていて、何度も保険申請を
  繰り返す常習犯である。
○イモビライザーを装備している自動車
  における 「イモビライザー割引」を
  受けている。
 
という事が考えられるとの事。
しかし、そんな保険会社なら、
やめちゃえばイイのに!と
思ったら、どこも結構支払い拒否
なんですね・・(^-^; 

12/13の記事で、
 
<損害保険ジャパン(本社東京)が「イモビライザー(盗難防止装置)付きの自動車が盗まれるはずがない」として車両盗難の損害保険金支払いを拒否したのは不当として、奈良県香芝市の防水加工業兼中古車販売業の男性が同社を相手に保険金支払いを求めた訴訟の判決が13日、大阪地裁であった。島田佳子裁判官は盗難の事実を認め、同社に請求通り500万円の全額支払いを命じた。>
 
とあったように、保険会社側も、
 
「裁判にしてまでも払わない」
 
という我々が正義だ!という「自信」
があるのだろう。
 
「クルマが実際に無くなっている
 ことから盗難の事実を覆すのは
 困難で、原告の主張は信頼できる」
 
と判断して、損保側に請求全額の
支払いを命じている。
何回もやっているなら疑われても
仕方ないが、初めての保険申請の
場合は裁判長の言う通りでなくては
困る・・。

しかし、金融庁が11/25に、損害
保険26社に対し、
 
「業務改善命令」
 
を一斉に出すという異例の処分に
出たにもかかわらず、保険会社が
襟を正すには、まだまだ時間が
かかるようだ・・・。