以前、
「東武野田線を運転していた運転士の妻と長男(3)を、長女(2)が
春日部駅から乗り込んだ。走行中に長男が運転室の扉を叩き始めた為、
運転士の父親が注意しようと駅に停車中に扉を開けたところ、長男が
中に入り、しゃがみ込んで泣き出した。出発時刻になったため運転士
は出発。隣駅まで長男が同乗し、到着後に妻に引き渡した。」
この事につき、東武鉄道は「同情論も多いが、安全運行が使命の
鉄道会社で、第三者を運転室に入れることは危険を誘発しかねない
規則違反」として懲戒解雇を決定した。
すると同社に「解雇は厳し過ぎる」などの電話やメールが2000件を
突破したという・・。
確かに「かわいそう」という前に、やはり冷静に考えると、この運転手
も含め、この家族はおかしい。長男がホームにいた家族とはぐれて
1人で電車に乗り込んできて、運転室の泣きながら扉をたたき始めた
ので、仕方なく運転室に入れたのなら人情的に理解できる。
しかし、今回は奥様が一緒にいた。次の駅で停車した時に、運転席の
父親が出てきてまでやらなければいけない「ひどい状態」なら、奥様
がいた訳ですから力ずくでもその駅で降りて勤務中の父親に迷惑が
かからぬように対策を考えるのが奥様の正しい行動だ。
父親は仕事がありますから、その段階での保護者の奥様はきっちりと
やらなくてはいけなかったのに、できなかった家族という事になる。
「何も事故がなかった」という結果論で話せば「温情」もわかるが、
その時に子供が運転機器の何かをいじってそれにより事故が起こって
大惨事になる可能性も考えられるとすれば、東武鉄道で「第三者を
運転室に入れることは服務規定で厳しく禁じられている」事もふまえ、
処分は仕方ないと思う。
しかし、何回もやっていた訳でないのですから、運転手は今後できない
が内勤で・・位の処罰で良かったとも思うが、まあ、どこの世界でも
上には甘く、下には厳しいという事でしょうな。(笑)