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中学3年生の7割

先日の新聞によると、中学3年生の7割が

「親と同じ仕事に就きたくない」

と考えているという・・。
あくまでも関東の公立の小学3年生、小学6年生、中学3年生の
計約3300人の統計によるものだが・・。
設問は「将来、父親や母親と同じ仕事をしたいか」「どんな仕事が
したいか」などを聞いたとの事。
この結果、中3では72%が「父親と同じ仕事に就きたくない」と回答。
母親の仕事についても、64%が否定的にとらえているという。
小3では60%と50%で、学年が上がると数値が高くなった。
その理由として「つまらなそう」「夜遅く帰ってくるから」などが
トップで「自分の道を行きたい」「他にやりたいことがある」などが
これに続いた。
一方、就きたい仕事は、小3で「スポーツ選手」や「パンや菓子の
製造作業者」など身近な職業が上位で、中3は「保育士」「教師」
「デザイナー」などが人気との事。「リストラなどでクビに
ならないから公務員」などという答えまで・・(^-^;
さらにビックリは父親の仕事を「分からない」「知らない」と
答えたのは中3で5%・・。
母親の仕事も3%が内容を知らなかったという。
自分も確かに高校3年まで現実的に「就きたい仕事」はなかった。
ずっと野球をやっていたので「プロ野球選手」位の淡い夢は
あったが、ただサラリーマンにだけなりたくなかった。
どうも「サラリーマン=自分の力がリアルに評価されない」
イメージだった。
高校が進学校だったので、みんな大学に行くのだが、大学で
やりたい事も「合コン」位しかなかった(笑)
理系だったが数学をやりたい訳じゃないし、物理をやりたい
訳じゃない・・さらには大学はサラリーマンの予備校、もっと
言うならば、変に中途半端な「学歴」ができるため、

「●●大学を出ているのだから俺はこのレベルの事をして
 いなければならない」

みたいな強迫観念もイヤだった。気付いてみると、自分で
「城」が持てるならば職業は何でも良かった(笑)
そう考えると、結局の所、うちの父はサラリーマン、自分は
理容師という事だから、結果、自分も今回の統計通りの道
歩んでいる事じゃん・・・(自爆)
ちょっと遡るが、6〜7年前にテレビで筑波大学付属小学校と
進学塾で有名な四谷大塚の小学校6年生の1500人程の
アンケートの結果を特集していて、その中ではもっとリアルで、

1)今一番やりたい事 
2)今欲しい物 
3)将来何をしたいか?

の3つの設問で、1)の第1位は80%弱の答えで「何もない」、
2)の第1位はこれも80%弱の答えで「何もない」、3)の
第1位はこれも80%弱の答えで「何もない」という結果・・。
これが全てと決めつける気はないが、その1500人おいて
小学校6年生の80%程が「今、何もやりたい事が無くて、
欲しい物もない。将来なりたいものもない」という恐ろしい
姿が見えてくるのだ。
東京だからかもしれないが、全国規模に置き換えても、
50%はこのような感じだろう。
僭越だが、今、親は自分の仕事に誇りがあるのなら、せめて
自分の仕事の愚痴ではなく、自分の仕事の素晴らしさを
常に子供達に語り続ける必要があるのではないかと思う。