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弁護士すら格差が広がっている

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弁護士収入:2割が年収100万円以下
(2013年5月8日・毎日新聞)
弁護士の総所得金額等(国税庁の統計より)
 弁護士の大半は個人事業主として活動しているが、その2割は、経費などを引いた所得が年間100万円以下であることが国税庁の統計で分かった。500万円以下だと4割にもなる。弁護士が急増したうえ、不況で訴訟などが減っていることが主原因とみられる。一方、1000万円超の弁護士も3割以上おり、かつては「高給取り」ばかりとみられていた弁護士業界も格差社会に突入したようだ。
 国税庁は自営業者ら個人事業主の「総所得金額等」を業種別にまとめている。総所得金額等は収入から必要経費などを引いた金額で、サラリーマンの「手取り給与」に近い。
 弁護士の中で対象となるのは、2008年、2万3470人▽09年、2万5533人▽10年、2万6485人▽最新の11年、2万7094人で、登録弁護士の8割を超える。
 国税庁の統計によると、このうち08年は、100万円以下が2879人(全体の約12%)、100万円超500万円以下が4684人(同20%)だった。しかし、09年は、100万円以下が5189人(同20%)と急増。11年は、100万円以下6009人(同22%)、100万円超500万円以下5208人(同19%)だった。
 一方、1000万円を超える高収入の弁護士の割合は年々減っているが、11年でも約34%に上る。
 統計の対象となるのは、事務所を自分で開く弁護士や他人の事務所に間借りして個人営業する「ノキ弁」(軒先弁護士)ら。勤務先の法律事務所から給与だけをもらい、所得税を源泉徴収されている弁護士は含まない。
 低所得の弁護士はなぜ増えるのか。弁護士会などは司法制度改革による弁護士の急増を要因に指摘している。同改革は訴訟数増加や役所・企業への弁護士進出で弁護士の仕事が増えると想定していたが、景気低迷などの影響で、実際にはそのようになっていない。最高裁によると、裁判所が新たに受理した訴訟などの事件数は03年の612万件から、11年には406万件に落ち込んだ。
 こうした需給のアンバランスを受け、日本弁護士連合会は司法試験合格者数を現在の年約2000人から1500人程度にすべきだと提言している。司法制度見直しを議論してきた政府の法曹養成制度検討会議は今年3月、年3000人程度としていた合格者数目標を撤廃する案を公表した。【渋江千春】
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いやぁ・・これは我々の理容業もそうだけど、
今やどの仕事も同じ仕事をしていてもやり方
次第で、収入の差が大きく広がっちゃって
いるんだね・・(-_-;)

それにしても、

【2割が年収100万円以下】

って凄い数字だな・・(^-^;
理容師でもこんな数字にはなっていないと
思うなぁ・・。

まあ、そもそも論として、訴訟は一生のうちに
一度もやらない人が圧倒的に多いだろうから、
どんな人でも1年に1回は切る自分達の仕事と
一緒にしてはいけないのだろうけれども・・。
でも、

【1000万円以上の年収の弁護士が34%】

ですから、ここは間違いなく負けている・・(^-^;(笑)
でも、ビックリしたのが、需給のアンバランスを
受けて、司法試験合格者数を増減する事を公で
言えちゃう世界なんだという事・・(^-^;(笑)

ある意味、凄いよね・・。

だって、我々は、ある基準に到達していれば、
操作される事無く合格者が出て、激安のサロン
が出てきて、市場が安価になっても、それは
弱肉強食の自由市場であるから淘汰されながら
頑張っているのに、弁護士は、頭数で調整する
って事だもんね・・(笑)

もちろん、平成16年3月31日までは弁護士報酬は、
日本弁護士連合会が定めている

【報酬等基準規程(旧日弁連規程)および各単位
 弁護士会が定めた弁護士報酬標準規定】

に従い、全ての弁護士がその範囲内で報酬額を
定めることとされていたそうだが、これらの
規定は平成16年4月1日に廃止され、弁護士報酬
は原則として各弁護士が自由に設定できることに
なっている・・。

我々、理美容師も、弁護士よりも早く、実は、
営業時間や料金、定休日などを国に定められた
【適正化規程】があって、1998年(平成10年)
の3月末をもって全て廃止され、自由競争の時代
に突入し現在に至る・・。

そうした押さえつけがなくなると、人間、下品な
価格競争に転じる・・。
ただ、個人的には住み分けがハッキリしたため、
きちんと力を入れなくては行けない所もわかり、
やる事もハッキリした・・むしろ歓迎である・・。
ただ、どの仕事も忙しい所は本当に忙しく、
暇な所は徹底的に暇になっている・・。

弁護士も安くやる所が今後は増える事だろう・・。
でも、それは余計に格差が広がってしまうことは
頭の良い人たちの集まる業界であるからこそ、
わかっていると思うので、理美容のような顛末
にはならない気はするが・・(^-^;(笑)