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日銀の【波動砲】発射!(^^*)

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東京株、終値は272円高 日銀の新政策発表で急騰 安値からの上昇幅は558円
(2013.4.4・産経新聞)
 4日の東京株式市場は大幅続伸した。日経平均株価の終値は、前日比272円34銭高の1万2634円54銭と、この日の高値で取引を終えた。
 日銀が午後1時40分ごろに発表した新しい金融緩和政策を市場が高く評価。前日終値より200円程度値下がりしていた日経平均株価が急伸。100円程度値上がりして一息ついた後もさらに上昇した。
 この日は午前に一時286円安まで値下がりしていたが、ここからの回復で、1日の値上がり幅は558円に及んだ。
 東証株価指数(TOPIX)の終値は、前日比27.33ポイント高の1037.76。出来高は概算で42億7093万株。売買代金は3兆875億円だった。東証1部銘柄の騰落は値上がり1439と84%が上昇し、ほぼ全面高。値下がり205、変わらず68。
 売買代金首位はケネディクスで1000億円超。3メガバンクのほか、アイフル、ソフトバンク、トヨタ自動車、ソニー、キヤノンと9銘柄が600億円を超える大商いとなった。
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日銀も黒田東彦総裁に変わって、昨日の日銀の
金融政策決定会合の後に何かしらアクションが
起る事はわかっていた・・。
間違いなくある程度の金融緩和方針が発表に
なるだろう・・というのが大方の予測だったので、
アメリカ株が下落していても、日本株の下落は、
微小だろう・・という個人的予測を裏切られ(笑)
日経平均株価もあれよあれよという間に前場の
下げ幅は一時280円を超える・・(^-^;
しかし、先にも書いたように、後場が開いている
15時までには間に合わなくとも、金融政策決定
会合の後に、ある程度の金融融緩和方針が発表
されるはずなので、一気に前場の落ち込んだ
最低ラインで怖いけど、昨日は全資金を投入した・・(笑)
すると、上記の記事にあるように、日銀が13時40分
頃に新しい金融緩和政策を発表すると、一気に上昇!
いやいやかなり儲けさせて頂いた・・ <(_ _)>(笑)

それにしても、今回の日銀の発表は凄かった!(笑)
まず、

【金融緩和の指標をこれまでの翌日物金利から
 マネタリーベース(資金供給量)に変更】

「翌日物金利」・・いわゆる日本の「政策金利」が
日銀の指標になっていたが、今やゼ【ゼロ金利】
ですから、各所へのアナウンスが常に

【ゼロ金利です】

とインパクトもないアナウンスしかできなかった
のが「マネタリーベース」・・いわゆるお金の量
に変わるために、

「こんなにたくさんのお金を供給した!回収した!
 だから、緩和された!引き締められた!」

という事が今後具体的にわかるため、かなりわかり
易くなる・・。

今回のその最初のアナウンスが、

【2012年末に138兆円だった資金供給量を
 14年末には約2倍の270兆円に拡大する】

このように非常にわかり易い事がおわかりだろう・・。
今までだったら、同じ事をしたとしても、

【今後もゼロ金利を続ける】

としか言えなかった訳だ・・。
具体的には、資金供給量を年60兆〜70兆円ずつ
増やす予定だそうで、記事にあるように2012年末
に138兆円のものを、13年末に200兆円、14年末
には270兆円に増やす・・。
そのうちの190兆円は、【日銀券ルール(日銀の
長期国債の買い入れにおける長期国債保有額を
日銀券<お札>の発行残高以内に抑えるルール)】
を一時停止し、

【長期国債の購入量は12年末の89兆円から13年末
 には140兆円、14年末には190兆円に増やす】

と、何の努力もせずに貸出先を見つけられない
腐った銀行が、あまりまくっている資金で買い
込んでいた銀行の国債を一気に買い戻す・・。
また、その長期国債の毎月のグロスの買い入れ額
は現在の4兆円弱から上限は今まで6兆円なのを、
それを上回る月に7兆円強にする。

ちなみにここで【グロス】がわからないと意味が
わからない・・(笑)
さあ、【グロス】とはどういう意味なのか?

【グロス】というのは、いわゆる「総額」の意味で、
対する言葉に【ネット】という言葉があるのだが、
そちらは「正味」の事を指す・・。
簡単に言えば、給料で考えるとわかりやすい・・。

○【グロス】→給料の「総額」

○【ネット】→給料から税金などが引かれた「正味(手取り)」

となる・・。

結果、日銀が毎月の国債発行額の

【70%】

にあたる量を買い取ろうという、こうした買い入れ
額の規模だけでなく、満期までの平均残存期間を
今の3年弱から7年程度にまで長くするリスクまで
掲げる・・(^-^;

結果、銀行はどうなるのか?というと、一気に運用先
を失い、お金が戻って来てしまうので、新たに運用先
を探さなくてはいけなくなりますので、いくつかの
銀行は外国の国債を始め、国外に運用先を探し出す
事になれば、いくらかの【円安】効果にもなる・・。

さあ、この事により、長期金利は過去最低の

【0.425%】

に下がった・・。
もう、資産バブルになっても構わない!というレベル
までの日銀金融緩和アナウンス・・本当に凄い・・(^-^;

個人的には気分転換としての役割はこのくらいに
派手で良いと思っています・・。
私感ですが「2年後に2%のインフレ」は必要なく、
また、アベノミックスの3本目の矢の【成長戦略】が
中身の無いものだったりすれば金融緩和は全て
無意味になるリスクはありますから、次が一番の肝で、
TPPの勝ち取りを含む【成長戦略】・・すなわち企業が
収益力を上げないといけません・・。
その為には人材が自由に動ける労働市場の改革、新しい
ビジネスチャンスに挑戦しやすくなる改革・・などなど、
まだ実は動いていないアベノミックス・・この1年の
【質】が正念場となる・・。