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小さな世界の中でも逃げ場がない状況【後編】

【前編】からの続き・・!

それ以外の所がひどかった・・という話だが、
自分は僭越にも中学、高校と1年生でレギュラー
に抜擢されている・・。
「へっ!それって自慢かよ!」って表面上を
罵られるかもしれませんが、実際にはレギュラー
になった!という華やかな表舞台とは相反して、
裏での先輩からの風当たりというのは、それは
それはとんでもないものなのである・・(-_-;)

中学以上にひどかったのがやはり高校である・・。

ただ1年先に生まれた

【補欠に甘んじているどうしようもないクズ先輩】

の教育的指導と言う名のくだらない行為だけは
どうにも許しがたいものだった・・。
でも、その内容はあからさまにするつもりは
無い・・なぜなら実はその部分の恨みつらみ
を書きたいのではなく、心の部分を書きたい
からだ・・。

その高校においては入学式を終えて一週間で
レギュラーになる・・。
でも、中学の卒業式が終了した次の日から
高校から「野球部に入るつもりならば練習に
参加して欲しい」電話が来て、すでに練習には
参加していたので実際にはちょうど1ヶ月後
の話だ・・。
やはり先輩達にしてみれば

「なぜ?大した練習もしていない1年生が
 レギュラー?」

という気持ちでしょうし、こっちはこっちで鳩が
豆鉄砲食らったようなキョトン状態である・・。
しかも、部活がというより、高校生活すらまだ
始まったばかりである・・。
この時のレギュラー抜擢の異例なスピードは、
やはり先輩達の気持ちを逆なでるのに時間は
かからなかった・・。
それはとにかく、授業の合間の休憩時間まで
よくもまぁしつこくやるものだと・・(笑)

話を戻すが、ここで今回のバスケ部の自殺した
生徒ではないが、こうやって【抜擢された】
という状態が、本人はどんな状態なのか?
自殺した生徒の心はもちろんわからないが、
自分はそこから時間が経つにつれ、辛くなって
ゆく・・。

まず自宅に帰れば親がレギュラーになった事を
喜んでいる両親の笑顔があるので、その顔を
見れば泣き言は言えない心境に陥る・・。
では友人は?という事で、同じ部活の同級生
に話してみると

「レギュラーになっておいて贅沢な悩みだ」

と結果は妬みになる事に気付き、もう絶対に
同級生には相談しない事に決めた・・。
そう・・結局は自分の事をわかってくれる
人間などいない・・

「所詮は人間はひとりぼっちなのだ・・」

という結論がすぐさま出て来た・・。
もちろん、この環境から逃げるのが一番楽だ・・。
でも、部活をやめる事も「もうやめたのか!」
というプライドも手伝って簡単にはやめられない・・
といったループの中で毎日を過ごす事になる・・。
小さな世界の中でも逃げ場がない状況というのは
それはそれはつらいもので、もちろん当の本人
にしかわからない心情・・。

他人は結果論で

「相談してくれれば良かったのに・・」

と口々に言う・・。
でも、現にその環境下に自分が置かれていると、

【相談しても絶対に安全だ!】

という相談処がわからないのだ・・_| ̄|○
でも、誤解を恐れずに言うならば、今回の
バスケ部の高校生は、部活から逃げる事が
出来なかったが、親に相談できていた・・。
相談できていただけに悔やまれる・・。
当事者しかわからない気持ちなので、責める事
はできないが、この【自殺】という究極の逃げ道
を実行できただけでも、当時の自分からすれば、
正直、この高校生はいざとなったら凄い強い
心の持ち主でもあった訳だ・・。
そのいざとなったら凄い心の強さを、別な形で
表現できていれば・・。

なぜなら、やはり今の自分を振り返ってみて

【生きていて良かった!】

と思えるからである・・。
ただそれは時間が経たないとわからないから、
人間というのは難しい・_| ̄|○