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我々はどうしたら良いのだろう・・(-_-;)

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長崎・西海の女性2人殺害:警察庁、防止策を通達 
署長指揮で連携 3県警、遺族に謝罪
(2012年3月6日・毎日新聞)
 長崎県西海(さいかい)市の山下美都子さん(当時56歳)、久江さん(同77歳)が自宅で刺殺された事件で、長崎、千葉、三重3県警の幹部が5 日、長崎市内で遺族らと面会し、警察の連携や危機意識の不足を認めて陳謝した。3県警の幹部はその後、長崎県警本部で検証結果を公表した。一方、警察庁は 同日、再発防止策を都道府県警に通達し、ストーカー事案では初期段階から警察署長が積極的に指揮し、他県警との連絡を緊密にするよう指示した。
 検証結果は危機意識が不足していたために▽筒井郷太容疑者(27)=殺人容疑などで逮捕、鑑定留置中=による脅迫メールを確認しなかった▽山下さんの三女(23)と家族から被害を確認したのに他の捜査を優先した--と指摘。警察組織の連携の不備として▽筒井容疑者が実家を飛び出したという情報を千 葉県警が長崎県警に伝えなかった▽署長に十分な情報が上がらず適切な指揮ができなかった--などを挙げた。他の県警が対応すべきだと判断し、ストーカー規制法に基づく警告などの対策がとられなかったことも問題視した。
 千葉県警の安達泉己・生活安全部参事官は「ご遺族には2人の命を守れなかったことを深くおわびした」と述べた。美都子さんの夫誠さん(58)は 「連携、報告が全くできていなかったのか。救えるものも救えなかったとやりきれない気持ちになった。二度と今回のような事件が起こらないことを切望します」とのコメントを出した。
 遺族は事件前、筒井容疑者の暴力やストーカー行為を3県警に度々通報、相談しており、事件後「誰も助けてくれないと絶望的な気持ちになった」との文書を公表。警察に疑問点をただしていた。
 検証結果を受けた警察庁の通達は▽男女間トラブルを原因とする暴力的な事案は全て署長に報告し、署長が部署の枠を超えて積極的に指揮する▽複数の県警が関わる場合は、各県警本部の連絡担当官を中心に連携を強め、調整を主導する「主管警察本部」を決める--ことなどを求めた。【梅田啓祐、鮎川耕史】
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 ◇事件概要
 事件は昨年12月16日夜、山下美都子さんと久江さんが自宅敷地内の車の荷台で倒れているのを家族が見つけた。2人は刃物で刺されており死亡が確 認された。長崎県警は翌日夜、山下さんの三女(23)の元交際相手で暴行やストーカー行為を繰り返したとされる筒井郷太容疑者(27)=鑑定留置中=を殺人容疑などで逮捕した。長崎県警によると、筒井容疑者は「家族を狙ってやった。自分を妨害したものはやろうと思った」と供述した。
 長崎、千葉両県警などによると、三女は千葉県習志野市内に住んでいた昨年2月ごろ、三重県桑名市に実家がある筒井容疑者と交際を始めたが、筒井容疑者は次第に暴力を振るうようになり、10月ごろに三女は事実上の監禁状態に。10月30日に親族らが三女宅に突入し、三女を救出。長崎県西海市に連れ帰 り、12月中旬まで、長崎県警西海署、千葉県警習志野署、三重県警桑名署に相談や通報をしていた。
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後から3県警に仏頂面で謝りたくない態度満載で
謝罪されてもしょうがないよな・・。

【男女間の痴話・・自分たちでなんとかしろよ!ボケ!】

って事で、もうこの態度がストーカーの訴え時の
警察の姿勢そのものなんだろうな・・。
心の中で本当は、その時点で男が【ひどく】法を侵して
いない以上は「警察は本来【民事不介入】なんだよ!」
って言いたいところか・・(-_-;)
しかし、自分にも娘がいる訳で、こうした事例は
今後起こりえる事かもしれない訳で、本当に人ごと
ではない・・(-_-;)
その上、最近のニュースによる発覚では、
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長崎ストーカー:千葉県警習志野署 被害届受けず慰安旅行
(2012年3月22日・毎日新聞)
 長崎県西海市の山下美都子さん(当時56歳)、久江さん(同77歳)親子が昨年12月16日、山下さんの三女の元交際相手に刺殺された事件で、ストーカーの被害届を出そうとした家族に千葉県警習志野署が「1週間待ってほしい」と先送りを求めた2日後、同署の事件担当者らが2泊3日の慰安旅行に行っていたことが捜査関係者への取材で分かった。
 千葉、三重、長崎の3県警が今月5日に公表した検証結果で、千葉県警は被害届の受理の遅れを「他の事件の捜査を優先した」と説明したが、旅行については明らかにせず、警察庁にも報告していなかった。
 捜査関係者によると、三女と父親は昨年12月6日、元交際相手の筒井郷太容疑者(27)=殺人容疑で逮捕、鑑定留置中=による暴力でけがをしたとして被害届を出そうとしたが、習志野署から「1週間待ってほしい」と言われた。直後の同8日から10日まで、同署では北海道への慰安旅行が実施され、ストーカー相談を担当する生活安全課や、傷害事件を担当する刑事課などの10人余りが参加したという。
 旅行中、筒井容疑者は三女のマンション周辺をうろつくなどし、三女や父親は「早く逮捕してほしい」と訴えていた。三女への事情聴取開始は旅行後の12日で、被害届の正式受理は殺人事件2日前の14日にずれ込んだ。
 5日公表の検証結果で千葉県警は「対応中の変死事案の処理や既に容疑者を逮捕していた他の事件捜査を優先し、被害申告に即応することができなかった」と説明する一方、筒井容疑者がマンション周辺をうろついていた時点で「関係者からの聴取開始を早めるなどすることが望ましかった」などとしていた。
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習志野署に被害届を出しても受理してもらえなかった・・
と、う~ん、警察官にも慰安は必要ですから、慰安旅行
云々はこちらへ置いておいたとしても、警察の都合に
よって、ただちに被害届を受理してもらえない場合が
あるという事に自分は非常に驚いている・・(◎_◎;

で、まあ、警察の責任だとか、そういうのはひとまず
端に置いておいて、絶望に近い気持ちで感じるのが、
国民は、

【こうしたストーカーに対してどうしたら良いのだろう?】

という部分である・・。
改めて、上記の2つの記事を読み返してみても、
警察はどうするのか?という部分は、唯一、
検証結果を受けた警察庁の通達として、
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▽男女間トラブルを原因とする暴力的な事案は全て署長に報告し、署長が部署の枠を超えて積極的に指揮する
▽複数の県警が関わる場合は、各県警本部の連絡担当官を中心に連携を強め、調整を主導する「主管警察本部」を決める
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などを求めた・・という事だけである・・。

おわかりだろうか?
【危険運転致死傷罪】の例ではないが、何かの事件が
契機になり警察や司法を動かす事になるのが普通なのだが、
今回のストーカー事件も、人が2人、しかも、相談されて
いた家族が亡くなったので、警察がもう少し親身に相談に
乗ってくれるように改善してもらえるようになる・・のかと
思いきや、今回、3県警の謝罪においても、慰安旅行発覚に
際しても、【謝罪】はしたよ・・と。でも、

【今後は国民の皆様、どんな小さなストーカー事例でも、
 ぜひ警察へご連絡ください!誠心誠意、全力で対応を
 させて頂きます・・】

的な【国民の皆様のために警察は今後はやりますよ!】
という言葉は聞かれない
のだ・・。
実際に【ストーカー規制法】は、あくまでも一定の行為を
やめるよう加害者に警告するのが柱だ・・。
という事は、これだけの事が起きても、恐らく心の奥底では、
ストーカーなんていう面倒なのは、所詮、警告するくらいしか
できないんだから、警察にできるだけ持って来てくださんな!
という事だ・・。
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ストーカー被害1万4000件 昨年、長崎県で殺人事件も
(2012年3月22日・中国新聞)
 昨年1年間に全国の警察が被害者からの相談などで把握したストーカーの事件やトラブルは1万4618件に上ったことが22日、警察庁のまとめで分かった。統計開始以来最多だった2010年に比べ1558件減少したが、08年以降、年間1万4千件以上で推移している。
 昨年12月には、長崎県西海市でストーカー被害を受けた女性の母親ら2人が殺害される事件があり、警察の対応に不備があったことが発覚。警察庁は都道府県警にストーカー対策の強化と再発防止を指示した。
 まとめによると、昨年1年間にストーカー規制法違反で摘発したのは205件。殺人未遂や傷害、住居侵入など同法以外の摘発は786件だった。長崎の事件は容疑者が鑑定留置中で検察の処分が出ていないため摘発件数には含まれていない。
 被害者と加害者の関係では、交際相手が7741件(53・0%)、知人・友人が1588件(10・9%)。加害者と直接関係がない家族などが被害者になったケースも315件(2・2%)あった。
 被害者、加害者の男女別では、被害者は女性が89・7%、加害者は男性が85・5%を占めた。
 一方、ドメスティックバイオレンス(DV)の認知件数は3万4329件で、DV防止法が施行された2001年以降で最多。このうち、警察が摘発したケースは計2496件だった。
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まあ、この数字を見れば、警察側もどこまで本気になって
良いのか?頭を抱えてしまう数字ではあるよなぁ・・(-_-;)
でも、それ以上に、繰り返しになるが、国民は

【ストーカーに対してどうしたら良いのだろう?】

と途方に暮れてしまう・・。
家族総出で殺しても正当防衛でも認められるのでしたら、
自分たちの手で抹殺しますが、その確証はない・・。
自分たちで抹殺してもいけない・・警察も本気になって
くれない・・。

残すはそうした事にならない【運】だけ・・か・・(-_-;)