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核のゴミを考える【後編】

【前編】からの続きぃぃぃ〜

【前編】では、現在の【高レベル放射性廃棄物】
【ガラス固化体】にする事により最終処分する方法
を書いたが【後編】では、その危険性&未来への
危惧を書きたいと思う・・。

仮に、運良く処分地が決定して、隔離処分できる
事になっても、

【千年後には製造直後の放射能量の約三千分の一
 になります。また、数万年後にはその元となった
 燃料の製造に必要なウラン鉱石と同程度の
 放射能量にまで減衰します。】

と、保管が1000年から数万年が必要という恐ろしい
年月がかかるだけでなく、この【ガラス固化体】・・
製造直後の放射線量は、

【その表面の位置に人間がいた場合、国際放射線防護
 委員会(ICRP)の勧告の中で100%の人が死亡する
 とされている放射線量(約7Sv(シーベルト))を
 わずか20秒弱で浴びてしまうレベル(約1500Sv/h)】

というとんでもないもの・・。

よく考えて見て欲しい・・どこの人間が、こんな
代物を永遠に保管したい市町村があるだろうか?
ある訳がない・・。
ましてや、今回、日本では絶対に起こらないと豪語
していた大事故が福島原発で起こってしまった以上、
絶対に保管したい市町村など現れる訳がない・・。
この時点で、もう【電力】うんぬんではなく、
原子力発電は【トイレのないマンション】という
事で、【破綻】しているのだ・・。

自分達(今の大人達)は今までも電力の恩恵を
享受し生活してきた・・。
だから、自分達の時代で【高レベル放射性廃棄物】
処理でき、管理&保管の責任をきちんと取り、ケツ
を拭けるなら原子力発電の方法も良いだろう・・。
しかし、現実は、自分達が電力の恩恵を享受し生活
してきた結果でてきた【高レベル放射性廃棄物】
管理、保管、後始末を、孫やひ孫、いやそれ以上の
世代に、1000年〜数万年もの期間をかけて、

【悪いけどあとの始末はお前らでやってくれよ!
 じゃあな!】

という【不条理】を押しつけて、我々は死ななければ
ならないという事・・。
今の子供達に、今後生まれてくるまだ見ぬ子供達に、
この【不条理】を押しつける行為をやり続けて良い
ですか?という事を、本当は大人として考えなくては
ならないん
だよ・・。
【不条理】を押しつける行為をやり続けてはいけない
と考えるなら、大人として何かを我慢するなり、
犠牲にするなりをしなくちゃいけなくないかい?
という事を、国民みんなで考えて欲しいんだよ・・。
色々な反原発の人間がいるが、少なくとも反原発の
自分は、ここがの本質的な考えで、実は、電力が
足りるか?足りないか?などという、たかが夏の
延べにして数日の最高電力の為の論争なんて、
ちっぽけなものなんだよ・・。
繰り返しになるが、我々大人達はこのたかが夏の数日の
最高電力と引き替えに、今の子供達に、今後生まれて
くるまだ見ぬ子供達に、大人として何ができるのか?
を、今、問われているんだよ・・。

ちなみに、ガラス固化体の発生本数は、NUMOによると、
2010年12月末現在で、すでに貯蔵されている
【ガラス固化体】(1702本)は、青森県六ヶ所村の
日本原燃の高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター
に1455本、茨城県東海村の日本原子力研究開発機構
の再処理施設に247本それぞれ貯蔵保管されている・・。