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秩序ある革命へ【前編】

防備録も含めて・・。
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 エジプトのホスニ・ムバラク大統領(82)は1日夜、国営テレビで演説、今年9月に予定される大統領選に出馬せず、退陣する方針を表明した。約30年の独裁体制を続けた大統領は、100万人規模の空前の反政府デモなどで続投断念に追い込まれた。しかし、デモ参加者は即時辞任を求めており、デモが続く可能性もある。
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エジプトがすごい事になっちゃっている・・。
ニュースで100万人デモとか聞こえてきて、すごい事に
なっちゃっているのはわかるけど、実はなんでそんな事
になっちゃっているのか?わかっている人は少ない・・。

あまり知られていないひとつとして、そもそもエジプトは

【軍事政権の独裁国】

として有名な国・・。
中国と同じで、電話は秘密警察に盗聴されるし、反政府の
首謀者は怪しいというだけで治安警察が逮捕&拷問をする。
よって、昔から、

【人権をきちんとしなさい】

と言われ続けている国でもある・・。
そんな【軍事政権の独裁】を、ムバラク大統領に関しては
約30年もの間行っている・・が、その前の大統領2人も
例外なく【軍事政権の独裁】で、2人合わせて延べ30年間
だったので、ムバラク大統領と合わせて約60年もの間、
【軍事政権の独裁】という現在に至るまでの長い背景
がある・・。

しかしおもしろいのが、実はエジプト国民は【軍事政権
の独裁】を、嫌がっている訳ではない・・エジプトが
植民地時代にイギリスからの独立をする際の立役者で
ある軍の功績もあるし、他国の侵略がある事も考えれば、
政権を取っているのは、別に構わなかったりする・・。

では、なぜ100万人デモ&暴動と、こんな状態になって
しまったのか?

まず挙げられるのが【貧困の問題】である。
エジプトはこの30年前は40万人だった人口が、現在では
8000万人という200倍に膨れあがっているという、
もの凄い現状・・当たり前だが、その速度に国の成長が
追いつくはずがない・・。
そこに経済の自由化&グローバル化の波により、うまく
いっている人とうまくいっていない人達の貧困の差が
激しくなると同時に、通常の生活コストの物価が上昇し
インフレになってしまった・・。
とはいえ、多くの国民は携帯電話を持ち、なんだかんだ
いっても【中流意識】は持っていた・・。

次の問題は【就職難(失業率)問題】・・。
国民の多くに【中流意識】が支えとしてあるとはいえ、
インフレの中、人口増加も手伝い、大学を卒業しても
就職できない・・イコール収入がないのだから政府よ
何とかしろ!という事になる・・。
そういう状態なのに、外国の工場などが誘致されても、
ムバラク大統領の身内や関係者へ仕事が流れ国民には
享受されない・・。
しかも、エジプトの人口の半分は25歳以下・・。
この年齢層の失業率が40%、というとんでもない数字・・。
日本が総務省が1月28日に発表した2010年平均の
完全失業率が5.1%なのだからどれだけ凄い失業率か?
がおわかりになるだろう・・。

そうした中、昨年の秋の総選挙を多くの国民がボイコットし、
現政権に不満と不信はすでに怒りという形に変わりかけて
いたところに、このデモの一番の大きな引き金になったのが、
隣の国【チュニジア】で起きた1月の

【ジャスミン革命】

という23年間続いた独裁政治の崩壊・・。
似た環境で隣の国にできて、エジプトにできない訳がない
という部分が根底から大爆発した・・。
そこへ、ムバラク政権を支持していたアメリカが大きく
方針を変えたのが今回のエジプト国民の背中を押す・・。

【後編】続くぅぅぅ〜
http://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=1658