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見守るという日本を世界が利用する(後編)

■見守るという日本を世界が利用する(前編)■
https://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=1561

前編からの続きぃ〜

しかし、そうした事も含めて、こんな日本の状態
の時に【経済戦略能力】を持たず、危機意識も
相当希薄で、誰が責任を担って対処するかも定か
ではないところに、党としては円高を推奨して
いる方向性の民主党政府・・。
その日々目まぐるしく変わる世界経済情勢の中で、
各国、自国通貨安を容認する発言を、即座に行って
いる・・その目的は、各国、世界が成長を維持する
為の有利な経済戦略条件を、現在は奪い合っている
状態なのをきちんとわかっており、自国の産業や
経済を守る為にスピードを持って対応している。
そのように世界は国家を挙げて経済政策をどんどん
と打ってきており、日本も負けじと即座に対応を
打つべき時なのに、円高を推奨する党が、推奨する
円高の時にスピーディーに手を打てるはずがない・・。
よって、今月の政策決定会合で追加緩和策を示さず、
その直後に、まるで日本の対応を見透かしたかの
ように、すかさずアメリカが緩和策を決め発表し、
一気に円高が進行、日本がさらに打つ手が狭まった
・・という悪循環・・(-_-;)

でも本当の問題は、前編でも書いたが、本来は円高
になると株価は上昇する・・円の価値が上がる
のだから、国の価値も上がる・・しかし、今の
日本は円高なのに、株価が最低だという事・・。
15年前に同じく円高で80円突破しちゃった時と
比べると、実は日本の物価は40%下落している・・。
今、再び、80円突破したとすると、日本の企業の
成長は40%下落したとも受け取れる・・。
という事は、どちらから眺めても、やはり国家戦略
として、企業の力をもっと大きくするための経済
戦略が欲しいという結論になる・・。

という事は、ひとつだけ方策を出しても多分効果は
無いので、もう、為替介入と同時に金融緩和をする。
それも0.1%の金利を、ゼロ金利にするなどという
甘っちょろいレベルでなく、前から言っているように
赤字国債を100兆円程買う考えがあり、それを銀行
に流しても銀行は投資する先が無いので国債を買い
まくるだけなので、株価が最低である今こそ、政府
自体が日本の株式へ50兆ほど投資、あと50兆は消費
を回すために、エコポイントじゃないが、供給した
資金が消費に流れるような構造を速やかに構築する!
というような大胆な起死回生デフレ脱却構想、さらに
規制緩和や自由化&法人税の減税を即座に打ち出し
堂々と発表する・・。
恐らく、速攻、世界からの反発の声が挙がるはず
なので、それこそ政治家お得意ののらりくらりと
かわしながら、円も株価もターゲットに戻ってきたら、
赤字国債の買い戻し枠を縮小し、世界の声を聞き
ながら整えればいい・・。
いずれにしても、日本の国内にはお金が流れていない。
輸血の意味でも、今回は大胆に攻めても良いと思う
のは完全に素人考えなんでしょうけど、今のデフレ
で円高・株安のまま見守るよりは、あくまでも
今回はまずは心理戦・・。
日本に価値がある訳ではないので、普通に考えて
将来的にこのまま円高になり続ける訳がない・・。
心理戦ならば心理戦の戦略を・・と願いを込める
のは自分だけでしょうかね?(^-^;

ただ気になるのが、円高は原油などを安く入れる事
が出来るようになるだとか、資金力のあるところは、
企業を安価で買収する事ができるだとかできるが、
どちらかというと基本は外需に頼り切りの日本経済は
大きな打撃を受け続ける・・。
そして今回、このレベルまでの円高は政府も日銀も
何もしない事、大した事ができない事が日本の企業
にはハッキリとわかってしまった・・。

すでに日本を代表する車メーカーの日産とトヨタ・・。
日産においては、国内の生産の一部をタイに移管し、
今後は中国、メキシコ、インドでも生産し、日本の
製造拠点抜きで世界で販売する事が決定している。
トヨタも海外生産を拡充して考えを打ち出して
いるし、パナソニックも国内生産設備の一部を
中国に、シャープも液晶パネルを中国での合弁生産
に乗り出すなど、日本を代表する企業の一部が
みんな日本から逃げてゆく・・まだ大手企業の一部
というレベルだが、この先は国外に出る事ができる
力を持っている企業は、少なくとも今後の展望として
国外脱出を視野に入れ検討を始める・・。
これに国内デフレも手伝う訳ですから、空洞化が進み、
ますます雇用に未来が無くなる・・(-_-;)

この部分をみても、やはり国家として、きちんとした
経済戦略が必要という結論になる・・。
規制緩和や自由化&法人税の減税・・スピーディーに
打ち出していかなければならないのだが、この大切な
舵取りの時を後手後手に回る民主党政権、菅首相は
新人議員の前で、

「命をかける覚悟で、一秒たりとも総理として代表
 として、全ての時間をそれ(代表戦)に費やす覚悟
 で望んでゆきたい」

と堂々語気を荒げ語った。
なんと・・【全ての時間】を代表戦に費やす覚悟だそう
ですから、現在の日本の事など考える気がない、時間が
無い事確定!の民主党政権に任せなくてはいけない
恐怖・・超・戦慄迷宮よりも恐ろしい・・_| ̄|○