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国会議員の給料を日割りで支給する法案を急ぐ訳

何か日割りになると困る事があるのだろうか?
先日の参議院選挙の際には、民主党を始め、多くの
政党が

【まず、我々の歳費を減らす】

事を掲げた・・当然であろう・・。

これは昨年の衆議院選挙後の際にも問題になった。
まず、議員歳費(1ヶ月)は【229万7000円】と
決まっている(内訳・給与129万7000円円、
文書通信交通滞在費100万円)。
昨年の衆議院選挙後も新人議員が8月30日、31日の
2日間の在任期間で全額支給された。
そしてまた、今回の参議院でも当確の新人議員は
7月は26日から31日の在任6日間でまたもや丸取り
になる・。
さらに、落選した参議院現職議員にも、7月中の
在任期間25日間でも約230万円支給される・・。
そう・・入れ替わる議員達で分け合うのではなく、
互いに約230万円づつ頂くのである・・(^-^;(笑)
これを日割で約230万円を分け合ってはいかがか?
というだけの事である。


が、現実は公明党とみんなの党が改正案の
提出を準備し、7月30日に召集予定の臨時国会で
成立を求めている中、民主党の仙谷官房長官は

「引き下げデモクラシーみたいな事が、もし論争の
 中にあるとすれば、そこんところは皆さん気を
 つけて議論しましょうとお願いしている」

と不思議と積極的でない・・(-_-;)
なら、どうして慎重なのか?の考えを国民に例えて
でも教えてくれれば良いのに・・なぜやらないのか?
難しいなら難しい理由を国民にきちんと説明する・・
そんな簡単な姿勢がなぜか与党になると自民党の
ようにできなくなる・・。
そんな事で含みを持たせるから、実は何か公にできない
裏事情があるのでは?と推測しちゃうよな・・。
例えば「実はお祝い金、慰労金の役割がある」とか、
「お金を持っている人ばかりが選挙をやっている訳
ではないから選挙後の収入のない状態を補っている形」
なんだとかね・・。

では、なぜ、マスコミもこぞってこんなにしつこく
この問題をガンガンやるのか?
そこにはこんな事情を個人的に予測する。
実は、この歳費・・1度もらってしまうと、返納は
公職選挙法で禁止されている寄付行為になるため、
難しいのだ・・そう、返したくても返せないのだ。
7月30日予定の臨時国会で法案が成立しないと、
7月分はそのまま8月10日に支給されてしまうのだ。

みんなの党の渡辺代表も

【2日もあれば衆議院、参議院を通る】

と言うように、国会の前に与野党で協議すれば
こんなのはあっというまに決まる・・。
【ねじれ国会】になった今、与野党で合意してゆく
という習慣をつけていかなくてはいけないのだが、
こんなわかりやすい法案も、野党案が無理難題を押し
つけている訳ではないのに、与党である民主党自体が
マニフェストで歳費の日割りも明記していたのに自身
でブレーキをかける事で【ねじれ】させている・・
みたいなこの体たらくじゃ、先行きはかなり不安で
ある・・(-_-;)

と3日前に書いていたのでUPしたら、昨日(28日)
の夜、与野党は国会内で国会対策委員長会談を開き、
今回の参院選で初当選した参院議員の7月分歳費の
一部を自主返納できる事とを盛り込んだ

【国会議員歳費法改正案】

を30日召集の臨時国会で成立させる事で合意した。
一方、国会議員の歳費を日割りで支給する議員立法
については、細部の協議が必要だとして、秋の
臨時国会での成立を目指す事で一致した・・との事・・。

しかし【歳費】については自主返納だが【文書通信
交通滞在費】の100万円に関しては丸取りのまま・・。
この部分は秋にならないと話し合えないのだそうだ・・。
自分たちの事となると、腰が重いよなぁ・・。
本当に何が困る事があるのだろうか?
秋でないとどの部分において話し合えないのか?
国民はそこを聞きたいのに早速教えてもらえない・・
開かれた政治はすでにダメダメである・・。