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人工降雨

北京オリンピックで密かに知れ渡った【人口降雨】・・。
実は、日本の気象庁でも、大きな目標として、世界の水不足を
解決する、手段として人工降雨の研究が行われている。
5年間で10億円をかける気象庁の人工降雨プロジェクト、日本国内に
おいて目指すのは【降水コントロール】で、雨を止めたり、雨の位置を
動かしたい、洪水が起こりそうな場所で雨を少し止める、といった
確かに個人的に考えてみると自分の所でも例外でない、最近の
【ゲリラ雷雨】などの状態を見ると、そうした事も必要かな?と・・。

中国ではロケットで【ヨウ化リン】というものを散布し雨を降らせる
という方法が公開されていたが、実際に北京オリンピックの開会式を
晴にするために、事前にミサイルではなく、別な方法で散布し、
あらかじめ雨を降らせていたとも言われている・・。

日本では【ヨウ化リン】ではなく【塩の極小粒(マイクロパウダー)】
を雲の下からまくと、なんと上昇気流に乗って、雲に入り雨粒や
雪粒の種になるという・・。
また、雲の中に【ドライアイス】や【液体炭酸ガス】などの物質を
まくと、雲の中の水蒸気の水分が吸着し、温度の低い上空で氷の粒
になるり、それが地上に落ちて来て雨になるそうだ。
でも、日本も氷ができる気温の時ばかりではない。
氷ができないような気温の高い空ではドライアイスの代わりに、
たはり【塩の極小粒(マイクロパウダー)】をまくと、そこに
雲の水分がくっついて、大きな雲粒になり雨になるそうだ。

と、雨を降らせる事ばかりだが、実は日本の現在において、
普通にその辺にある雲なら、今の技術で消す事ができるそうだ。
となると、雨が続いてしまっている地域などの巨大な雨雲を
全て消せなくとも、調節はできるそうで、今後、こうした事が
的確にできるようになれば、確かに雨の災害の多い地方では、
喜ばれる事かも知れない・・。

その反面、日本全土において、毎年の【降雨雪量】というのは、
実は、それほど変動はないというデータが出ている。
要は、九州で台風などの雨だとかが著しく多かったり、その他の
地域での雨だとかが著しく多かったりすると、冬に雪が降る量が
少なかったりしながら、全体としての【降雨雪量】は結局の所、
毎年変わらないそうだ。

というデータを鑑みると、果たして雨や雪という自然の現象に
人間が手を出してしまっていいのか?という疑問が出てくる。
普通に降る雨を調節し始めたら、生態系が変わってくるかも
しれない危惧はあるだろうし・・。
そうは言うものの、国連は2025年までに世界の人口の2/3が
水不足に直面すると予測。中国やインドの新興国経済は
水不足で混乱し減速する可能性が高いという・・。

そんな中、やはりというか、当然というか、アメリカでは既に
【人口降雨】はビジネスになっていた・・>はやい!(笑)
気象制御会社(ノースダコタ州)ウエザー・モディフィケーション
によると、2種類の雨の種まき装置があり、夏の3か月間【人口降雨】
を行うと、費用は50万ドル弱(約5000万円)かかるそうだ・・。
いやいや、その費用を聞いて、そのお金かけてまでは、そんなに
やる人はいないだろうなぁ・・と少しホッとした。(笑)

ただ、雨を降らせるよりも、台風や、やがて日本にも台風が
2つ、3つ合わさってなるハリケーンたるものがやってくるように
なる時代が迫っているとするならば、それを防ぐ、小さくする、
コントロールするという技術においては必要な気がするので、
まあ、年間に数回程度、しかも緊急時に限ると位置付けた上で
やはり精度の高い技術を開発してもらいたいですけどね・・。