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フランス語での数え方

昨年のネタですが、東京都知事の石原慎太郎の2004年の会見で、

【フランス語は数勘定できない言葉ですからね。これは国際語
 として失格しているのもむべなるかなという気がする。】

これに現地フランスは反発。ルモンド紙(2005年6月8日付)では

【東京都知事がフランス語を軽蔑と侮蔑をもって取り扱う】

と発表。さらに2005年7月には、フランス語学校校長ら21人が
母国語を侮辱された!と名誉毀損の提訴・・。
まあ、それは棄却という事で片づいたが・・。
それよりも、その報道時にさわりを知ったので調べてみたら
【フランス語での数の表現】にはやはりビックリした。
石原都知事がそう言うのもわかるなぁ・・と・・(笑)

フランス語の【1】【2】【3】はあの有名な

【1】→un(アン)
【2】→deux(ドゥ)
【3】→trois(トロワ)

であるのは誰もが知っている。しかし、その先は?個人的には知らない(笑)
せっかくなので調べた。(笑)

【0】→z?ro(ゼロ)
【4】→quatre(カトル)
【5】→cinq(サンク)
【6】→six(スィス)
【7】→sept(セット)
【8】→huit(ユイット)
【9】→neuf(ヌフ)
【10】→dix(ディス)
【11】→onze(オンズ)
【12】→douze(ドゥーズ)
【13】→treize(トレーズ)
【14】→quatorze(カトルズ)
【15】→quinze(カーンズ)
【16】→seize(セーズ)

と【0】はともかく、【1】〜【16】までは固有の呼び方。
しかし、【17】からはなぜか

【17】→dix-sept(ディセット【10+7】)
【18】→dix-huit(ディズュイット【10+8】)
【19】→dix-neuf(ディズヌフ【10+9】)

と【10】に【7】【8】【9】が足される・・(^-^;>なぜこの3つだけ??
そして【20】はまた固有の呼び方・・。

【20】→vingt(ヴァン)

で、【21】からは、

【21】→vingt-et-un(ヴァンテ・アン【20+1】)
【22】→vingt-deux(ヴァント・ドゥ【20+2】)
       ・
       ・
【29】→vingt-neuf(ヴァント・ヌフ【20+9】)

と続き、【69】までは多少の変化はあるものの、基本的には

【30】→trente(トラント)
【40】→quarante(カラント)
【50】→cinquante(サンカント)
【60】→soixante(ソワサント)

に【1】〜【9】が足される呼び方・・。
しかし、個人的に驚いたのが【70】からは、なぜか新法則が登場する(笑)
なんと、今までは【1】〜【9】が足されていたのに、

【70】→soixante-dix(ソワサント・ディス【60+10】)
【71】→soixante-et-onze(ソワサンテ・オンズ【60+11】)
       ・
       ・
【79】→soixante-dix-neuf(ソワサント・ディズヌフ【60+10+9】)

と【11】〜【19】が足されるのだ・・(^-^;
でも、こんな所で驚いてはいけない(爆)●〜*
さらに【80】からは、さらに新法則が登場する(笑)

【80】→quatre-vingts(カトル・ヴァン【4×20】)

と、なぜかいきなり【4】を掛けるのだ!(◎_◎;(爆)●〜*
で、【81】からは、それに【1】〜【9】が足されてゆく・・(笑)

【81】→quatre-vingt-un(カトル・ヴァン・アン【4×20+1】)
       ・
       ・
【89】→quatre-vingt-neuf(カトル・ヴァン・ヌフ【4×20+9】)

で、【90】からは【80】に【10】〜【19】が足されるのだ・・(^-^;

【90】→quatre-vingt-dix(カトル・ヴァン・ディス【4×20+10】)
       ・
       ・
【99】→quatre-vingt-dix-neuf(カトル・ヴァン・ディズヌフ【4×20+10+9】)

で、【100】は→cent(サン)と固有の呼び方で終わる。

ところで、ここで疑問が出てくるのが
       
【99−97】

【4×20+10+9】−【4×20+10+7】

とフランス人の頭の中では計算するのか?というと、

【99】は(カトル・ヴァン・ディズヌフ)
【97】は(カトル・ヴァン・ディセット)

とひとつの言葉で覚えているので大丈夫なのだそうだ。(笑)
フランスに生まれただけで、こんなのを覚えなくちゃいけないなんて・・。
いやいや、ホント日本人に生まれて良かったよ・・(爆)●〜*