記事一覧

なぜ国が高齢者の運転に寛容なのか?

ご主人が奥さんと子供とテレビ電話で話した
25分後に起きたという、飯塚幸三87歳が
池袋の赤信号無視で時速100km超で母子を
殺戮した事件・・。
もう、細やかな事件内容はマスコミに任せる
として、やはり高齢者の免許返納について
考えていきたいと思う・・。

色々なところで論議はされているが、家族も
やはり強制的に返納させる訳にもいかないし
高齢者本人もまだ運転できると思っている
だけでなく、高齢で足腰が弱くなってしまった
為に、車が無ければ移動ができない・・だとか
行動範囲が狭まって家に籠りっきりになるかも
知れないので心配だとか、ああだこうだと色々
事情があって、免許返納が出来ないのは仕方が
無い事なんだと、返納しない理由をつける・・。

高齢者が譲歩しない限りは、この平行線は、
今後もまず埋まる事はないだろう・・。
ここ数年見てきてもこんな

「自主性」

に任せるから進まないのである・・。
となると、もう平等な線引きは当たり前の方法
ひとつしかない・・。
前からココでも書いているが、早急に65歳あたり
からは、最低でも仮免をもう一度取り直すレベル
の法律にすれば良いだけ・・。

テレビで顔は隠していたが、高齢者講習をやって
いる教習所の教官によると、来られている高齢者
が、また免許を受け直したら8割から9割の人は
落ちるレベルだそうだ・・(◎_◎;
逆を言えば、8割から9割の高齢者が仮免のレベル
にも満たない運転レベルで人間ミサイルのような
形で鉄の塊を運転しているのである・・。

ふざけるなという話である・・。

でも、ここでひとつ疑問が湧いて来る・・。
国はどうしてこの部分を厳しくしないのだろう?
という点だ・・。
ここからは個人的な推測だが、そこには国民の命
よりも車という

「国内産業の優先」

があるんだろうな・・。
ただでさえ、車の販売数は減少傾向であり、昨今
の若い人達は車に興味がない人が多く、欲しい
とも思わないゾーンが増えていると聞く・・。
そんな中、仮に今の高齢者の90%に運転基準に
満たない為に免許が交付されなかったとしよう・・。
高齢者の90%に仮に1台ずつ車があったとしたら、
単純計算で次回から90%の高齢者は車を購入
しない事になってしまうのである・・。
これは国内車産業が相当なるレベルで減退して
しまう・・と、国がこれだけ寛容でいるという事
には、必ず何かを守っている裏があるからね・・。

今のところ、国民の命の犠牲には目をつむるから、
国民世論が高まる前に、とにかく早く高度な事故
の起らない車を開発してくれ・・と懇願している
背景が自分にはハッキリと感じてしまうんだな・・。