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少し「光」が見えたかな・・【前編】

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取手いじめ自殺 教育長が両親に謝罪 調査の見直し検討
(東京新聞・2017年6月1日)
 二〇一五年十一月に「いじめられたくない」と日記に書き残して茨城県取手市立中学三年の中島菜保子さん=当時(15)=が自殺した問題で、市教育委員会は三十一日、いじめがあったと認めて、調査の見直しを検討すると明らかにした。
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個人的には、多くの人間がいる以上は
必ず「好き嫌いがある」し、それを
「はっきり言う人間と言わない人間がいる」
ように、がそれぞれに「個」があり
「考え方が違う」以上は、時代が進んでも

「いじめはなくならない・・」

と思っている・・(^-^;

ましてやいじめられていると感じる感受性
の違いなどは個々にある訳ですから、正直、
永遠に解決しない難しい問題だと思う・・。
その上で、いじめは「逃げる」か「圧力」か
の2つで対処するしか、途中いじめられる
ターゲットが代わる事例でも無い限り、
基本終わる事は無いというのが持論・・。

今回「いじめられていた」とされる
「根拠の資料」として、日記に残された
「嫌がらせの耳打ちの内容」、「くさや」
と書かれたメモ、「うざーい」などと
傷つける言葉が書かれた「寄せ書き」
などを両親が取手市教育委員会に提出、
昨年12月に取手市教育委員会は生徒に
対して聞き取り調査やアンケート調査をし
「いじめの証言」はなかったという事で、
取手市教育委員会は今回のケースは

「いじめによる重大事態に該当せず」

という結論を出した。

ここで出て来た「いじめによる重大事態」
というのはどういったものなのか?
これは「いじめ防止対策推進法第28条」
に定められており

「いじめにより生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがあると認める事態」

とあり、もう「いじめの疑い」があった
時点でいじめの「重大事態」として認定
しなければいけないのであり、そもそも
教育委員会がいじめがあったかどうかを
決める事ではないのである。

その後、ご両親は、そんな結果は納得
できないという事で、ご両親が独自に
同級生たちに根強く時間をかけて話を
聞くなどしたところ、いじめを裏付ける
証言が続々と集まったと言う・・。
それとは裏腹に取手市教育委員会は
「いじめではなかった」という前提の元、
第三者委員会を設置・・。

案の定、第三者委員会のご両親への聞き取り
は家族関係やピアノの悩みの質問ばかりで
いじめへの質問はなかったという。
要は「いじめはなかった」という前提なので
家族の中に問題を探しているようにご両親
には受け取れたという。
そこで両親は何とかしなければいけないと
いう事で今年の3月に娘さんの実名を公表
する・・。
しかし、取手市教育委員会は動く事は
なかった・・と、今回の取手市の経緯を
みても、過去諸々のいじめ事件をみても、
残念ながら死んだら、ほぼ死んだ側の味方は
してくれず、加害者であれ、生き残っている
側を守る・・というのも残念ながらいつも
のパターン・・(-_-;)

【後編】に続く・・(^^*)