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エコという名の下のエゴ

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「太陽光パネルで室内50度、熱中症」 64歳会社役員が業者に300万円求め提訴
(産経新聞・2015.9.9)
 男性方と太陽光パネルの位置関係  近くに設置された太陽光パネルの反射光で自宅に熱がこもり熱中症になったとして、兵庫県姫路市の会社役員の男性(64)が9日、パネルを設置したJAG国際エナジー(東京)に設備の撤去と300万円の損害賠償を求め、神戸地裁姫路支部に提訴した。
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いやいや、ひとごとではない裁判だ。
太陽光発電はエコエネルギーという事
ばかりが語られるが、実際には法律が
整備されていないため、この裁判の
場所のような、民家から10mぐらいの
ところ約50mに19列の太陽光パネルを
設置みたいな民家への反射の事など
これっぽっちも調べずに設置をしている
体たらくな業者が、我々が知らないだけ
で、結構たくさんいるんだろうな・・(-_-;)

男性は太陽光パネルの方向や角度を
変えるよう求めたが、莫大なお金が
かかるからだろうけど、やってくれ
なかったそうだ・・。
という事は、一度設置されたら、設置
したモノ勝ちなのが、今の太陽光発電
なんだろう・・。

この裁判以前に、実は横浜市で、新築住宅
の屋根に設置された太陽光発電パネルの
反射光をめぐる裁判が2010年に行われて
おり、この裁判で一審判決ではパネルの
撤去と22万円の支払いを命じる判決が出た。
しかし二審はまぶしいのは時間的にも、
長くて2時間半から3時間程度なので、
カーテンなどで回避できるので、直視を
しない限りは、我慢はできますよという
事で逆転判決となった。

この裁判では、いわゆる

「どこまで我慢できるか?」

という

「受忍限度」

の度合いで判決が判断されているようだ。

しかし個人的には、ビルや建物などの窓の
反射などと違って、別に太陽光発電パネル
なんて無くても電気は享受できるのに、
売電目的や自宅の電気代を抑えるためという

「プラスの目的」

として、その人間は設置をして【利益】を
得ている訳だ・・しかも他人様にご迷惑を
かけて・・。

そう・・エコと言う名の下のエゴ・・

今後は、パネルの数を減らしたり、角度を
変えたりできるケースはそれは強制的に
やらせ、立地的に今更どかせない!という
場合などは、その利益から、毎月、損害賠償
として【利益】の何割かを永遠に払うような
判決が出て、

「周りの事を考えないと損しますよ!」

という形に変えてくれないと、勝手にその
人間の【利益】の都合で設置されたモノを
「受忍限度」だけで判断されちゃ、設置した
者勝ちになっちゃうよな・・。

それか、原発に「ゼロリスク」を求める
ように、太陽光発電パネルも絶対に反射
しないものを作ってからでないと設置許可
できないようにしてくれよ・・。

しかし、調子に乗って設置が進む太陽光発電
パネルだが、15年から20年で耐用年数を
超えるらしい・・。
個人的な見立てでは、その時に多くの業者が
倒産すると思っている・・。
その時はこうしたパネルが管理もされず、
費用もかかるから撤去もできず、放置
される「人災」が必ず起きる・・。

悪いが、どこをどう考えても、それを設置
されての近隣の恩恵はない・・。
できるとわかったら、徹底抗戦して、作らせ
ないという事が最善の策である。