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大阪都構想・住民投票の一考察

先日の大阪都構想の住民投票・・。
今後の国民投票の前哨戦のような結末
になった・・。

5月17日に大阪府で行われた、
都構想をめぐる住民投票・・。

○賛成69万4844票
○反対70万5585票

僅か1万票という僅差で反対が上回り、
大阪都構想は住民投票によって
否決された・・。

そして、翌日のテレビで「年齢別の
賛否割合」が発表されていました。

ファイル 2440-2.jpg

テレビでは20代~50代までは「賛成票率」
が上回っていたにもかかわらず、60代、
70代の反対で大阪都構想が屯在した・・
ようなニュアンスで放送されていた。

ここに大阪市の人口(有権者)の統計表
がある。

ファイル 2440-3.jpg
大阪市<平成26年10月1日現在 年齢別推計人口より>

これを年代別の人口と、その人口から
年代別の割合を導き出してみる。
するとこうなる・・。

ファイル 2440-4.jpg
(不詳は含まず、%は四捨五入)

となる。
反対票が多く、老人票に覆されたとテレビ
でやっていたと思われる60代と70代以上
の人口が「約83万人」。
有権者割合としては、以外にも「37%」
です・・(^-^;
そして、賛成票が上回ったとされる
20代~50代は「約142万人」で、
こちらの有権者割合は「63%」です・・。

「あれ???(^-^;」

賛成票が上回った年代が20代~50代と
幅広く、60代と70代以上の有権者割合の
倍に近いくらいいらっしゃるのに、「37%」の
60代と70代以上の反対で覆された・・
という・・(・_・?)

で、再びこの図に戻るが、

ファイル 2440-2.jpg

【70代以上→賛成 36.2% 反対 63.8%】

だが、良くご覧頂くと「30代」の

【30代→反対 62.6% 賛成 37.4%】

と酷似・・。さらに、

【60代→賛成 48.2% 反対 51.8%】

は残りの「20代の賛成割合」も「40代の
賛成割合」も「50代の賛成割合」も
「60代の反対割合」よりも、5%~10%も
多いのだ・・

なのに、否決された・・。
という事は、

【20代~50代の有権者は、どれだけ
 投票に行っていないんだよ!凸(-""-)】

って事が良くわかる・・。
で、「行かなかった」という事は、イコール

「私は選挙の結果を受け入れる」

という意思表示ですから、老人の影響は
大きかった事は確かだけど、老人が大阪の
未来を決めた訳ではなく、全世代が大阪の
未来を自分達の決断で答えをきちんと出し
決めたのである・・(゚-゚)b

たかだか1万票の差での否決・・。
大阪市民は第二の首都になれたかも
しれない未来でなく安楽死を選んだ。
最大の敗因は、やはり若者が選挙に
行かなかった事である・・。

よって、大阪市の負債は大阪市が安楽死
を迎えるまで・・もしくは、迎えても今の
若者が引き継ぐ・・。

大阪都構想を全然理解せず、老人や女性陣
の「橋下嫌い」というだけの票も多かった
らしいが、その非常にくだらないレベルだと
しても、そのくだらないレベルの安楽死を
選んだのもまた民意なのである・・。

無責任に若者が投票をせず、内容を理解した
結果ではなく、感情で動く女性と自分の事
だけを考えた老人の票で決まる将来
・・。

そこに日本の未来が絶望的だと
感じるのは自分だけだろうか・・_| ̄|○

でも、それも残念ながら民意だという
国に住んでいる運命なのだ・・。