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イスラム国も結構大変になっているんじゃないかな【中編】

【前編】からの続き・・!

以前に、録画してある番組の映像を
確認してみると、後藤氏は

「わたしの名前は後藤健二です。ジャーナリストです。これからラッカに向かいます。「イスラム国」、ISISの拠点といわれていますが、非常に危険なので、何か起こっても、わたしはシリアの人たちを恨みません。 何か起こっても、責任は私自身にあります。どうか日本の皆さん、シリアの人たちに、何も責任を負わせないでください。よろしくお願いします。必ず生きて戻りますけどね」

と話している・・。なのに、今回は、

「愛する妻よ。愛している。2人の娘に会いたい。どうか、私にも同じことが起きないようにしてほしい。あきらめるな。あなたは私の家族、友人、同僚たちとともに政府に圧力を加え続けなくてはいけない。彼らの要求は易しく、またフェアになった。彼らはもはや金は要求していない。だから、テロリストに金を渡すことを心配する必要はない。彼らは、ただ獄中にある彼らの姉妹、サジダ・リシャウィの解放を求めているだけだ。それはシンプルだ。あなたがたはサジダを釈放すれば私は解放される。日本政府は石を投げれば届く距離にいる。日本政府代表団は皮肉なことに、彼らの姉妹が獄中にあるヨルダンにいる。私は強調したい。いかに私の命を助けることが簡単なことか。これがこの世での最後の時間になるかもしれない。この言葉をあなたが聞く私の最後の言葉にしないでほしい。どうか安倍(首相)に私を殺させないでほしい。」

って声明を出した・・。
もちろんイスラム国に言わされている
だろう・・。
妻を・・子供を殺す!とも脅かされて
いるかもしれない・・。

しかし、首を傾げる・・。

死ぬ事を覚悟し、何が起っても
(殺されたとしても)シリアの人たち
(テロリストも含め)を恨まないで
くれ!と言う覚悟を決めながら、
こんな内容の声明をなぜ読んで
しまったのか?

「こんなモノは読めない!」

と突っぱねなかった・・読んでしまった
という事は、結局は死ぬのは怖くて、
テロに屈して日本政府を非難した事
になると同時に、仮に、この通りに
事態が動き、助かったとして、その命
でこの先、普通に生きて行けるのか?
そりゃ、本当のところは後藤氏にしか
わからない事だけれどもどっちに
転んでも、後藤氏は一生

「針のムシロ」

である・・。
そう考えると、この声明の声は後藤氏
ではないだろうという予測が立つ・・。
一部の報道で、この声明は、声紋からも、
ガイドの人も、母親も、後藤氏ではない!
と断言している報道がある・・
個人的にはそっち答えの方が正しい
だろうと感じる・・。

すると、イスラム国も素早くそこを
察知してか、25日には「イスラム国」
が運営するラジオのニュース番組で、
「イスラム国が警告通りに湯川(遥菜)
さんは殺害された」と日本人の人質
1人を殺害したと伝え、脅迫は
正しいものであるとラジオで正当化
してきた・・。

ある意味すごいな。。
こっちを見透かしているかのように
どんどんと次の行動に移してくる・・(笑)

さらに、後藤氏と交換で釈放しろ!と
言われているサジダ・リシャウィ・・
10年前に自爆テロで未遂に終わって
捕まった人間だそうだが、そもそも、
イスラム国として「死んできなさい!」
と送り出したサジダ・リシャウィに
どれほどの価値があるのか?

そう考えると、イスラム国の元と
なった組織であるイラクの
アルカイダの指導者のザルカウィ
の側近だったサジダ・を救出する
事によって、イスラム国は組織を
大切にするんだ!同胞を見捨て
ないんだ!という姿勢を見せつける
ための内向きのメッセージ・・すなわち、
こういう交渉で救出ができたという事
をイスラム国の同士達に見せる事に
よって、組織的な士気を高めるため・・
それと同時に、戦闘員のリクルート・・
と考えるのが正常・・。
しかし、なぜそんな事をする必要が
あるのか?

【後編】に続く・・!