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獺祭 磨き二割三分 遠心分離 おりがらみ 元旦届け

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非常に貴重と言われる獺祭の【おりがらみ】。
しかも【元旦届け】と名している通り、

「元日のために用意された、獺祭二割三分の特別品」

であり、元旦に楽しむ為に、磨き二割三分の
もろみを年末に遠心分離機で搾り、更に
「オリ」の部分も残す・・という通常の磨き
二割三分とは異なる手法・・。

余談だが、遠心分離器を使うと何が違うか?

と言うと、通常使われる、絞る際に使われる
布だとか、器具類のパッキンなどの香りが
つかないなど、 香りの質が変わるのだと
いう・・。

今回の【おりがらみ】は、獺祭だけがやって
いるのではなく、普通の日本酒でも多数
出ている・・。
いわゆる、下に「オリ」が沈殿している。

まずは、「オリ」を混ぜずに、上澄みだけで
飲んでみると、通常の磨き二割三分よりも
残念ながら味気ない感じ・・。
次に、「オリ」を混ぜてみる・・。
するとグンと香りが立ち、少し濃厚な味と
甘みが一気に来る・・甘酒をかなり上品に
した感じ・・。
でも、ワイングラスで頂くと、時間が経つ
につれ、雑味の残香が鼻につく・・。

これは残念ながら磨き二割三分や磨き
三割九分と違って、ワイングラスで
飲む形の獺祭ではない・・。

次に、軽く沈殿を待つが「オリ」が思った
以上に軽いため、ちょっとやそっとじゃ
沈まないので、次の日まで待つ事にする・・。

やはり次の日の夜でも軽く混ざっているが、
狙っていたのはこの混ざり方! (゚ー゚☆キラッ
すでに沈殿している「オリ」はもう混ぜずに、
軽く混ざっている上澄みを頂く・・。

「これはうまい!」

そして、ワイングラスにも完全に混ぜた時
の鼻についた雑味の残香もしない!(^^*)
あくまでも個人的な好みだが、自分はこの
「軽く混ざった」形が一番美味しいと感じた。

でも、こうした楽しみ方ができるのも
【おりがらみ】ならではであり、大晦日から
元旦にかけての贅沢な時間でありました!
ありがとうございます!(^^*)