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中国の漁船襲来・・悔しいな・・【前編】

世界自然遺産に登録された小笠原
諸島の周辺、伊豆諸島の周辺で
中国漁船による宝石サンゴの
密漁が急増している・・。

10月末には、中国漁船とみられる
船が200隻以上も確認されている
だけでなく、逃げようともしないで
居座っているという・・。

本当に悔しいな・・。

目に余る無法行為でありながら、
拿捕すらもしなければ、ぶっ放しも
しない国・・というのはこうして完全に
舐められ、自分も含め、国民みんなで
結局のところ陰口しか言えないという
典型的な日本人の縮図なのが
本当に悔しい・・。

とはいえ、どうして日本がこんなにも
苦戦しているのか?
まずそれを知らないと話にならない。
そのためにはまず

【排他的経済水域】

を知らないといけない・・。
【排他的経済水域】とは、日本を例に
すると、日本の【排他的経済水域】
では、漁業などの経済活動を
日本しか認められていないという
水域・・だから、今回の中国漁船が
サンゴを採取する行為をしているの
だとすれば、日本の許可なくしては
違法である・・。

しかし、そんな場所なのにどうして
中国漁船が簡単に侵入する事が
できるのか?

そもそも一般的に、船というのは他国の
【領海】であっても【排他的性経済水域】
であっても通行する事ができる・・。
それは【無害通行権】と言って、航海の
自由の原則として国際法で守られて
いる・・。
世界の物流を考えたらこれは当たり前
で、日本も他国ではそうさせてもらって
色々な物を運んでいる・・これは仕方の
無い事である・・。

よって、今回のように中国の漁船団が、
日本の【排他的経済水域】に入って
きたとしても

「通行しているだけ」

というのならば罪に問う事はできない・・。
ただし、先にも書いたように
【排他的経済水域】内は日本の許可
なくしては漁はできない・・。
仮に漁を行った場合は【密漁】となる。
しかし【密漁】の場合は「現行犯逮捕」
が原則なので、現場を抑えないと
いけない・・。
そのためには、漁をしているという
証拠の写真や映像を残す、しかも、
その場所の位置情報などきちんと
記録されて確証がないといけない
そうだ・・。

仮に海上保安庁などが逮捕しようと
しても、逮捕までの間に漁ったものを
捨てられていて、証拠がなくなれば
近づいたところで逮捕もできない・・
という、ある意味ほぼ無理じゃん!
という方法でしか逮捕できないので
ある・・(-_-;)

で、そこまで苦労し、拿捕して逮捕
したとしても、日本での罰則は
「漁業主権法違反」という事で、
罰金は最大1000万円・・。
しかしこれはあくまでも「最大」で
あって、実際に【密漁】での相場は
400万円そこそこの罰金だそうだ・・。

さらに、仮に海上保安庁が停止命令
を出し拿捕、停船させ、検査をしようと
したところ、漁ったものを捨てるために
検査を逃げて逃亡し、逮捕した時に
証拠が無かった場合などは、なんと
30万円位の罰金なのだそうだ・・。

もう、日本から「泥棒して下さい!」と
お願いでもしているかのような罰則
である・・。

この背景には、中国国内ではサンゴ
採取禁止になっているという事情が
あり、2010年から中国海域での
サンゴ採取を法律で禁止しており、
悪質な場合、10年以上の懲役と
なるそうだ・・。

よって、日本の海域で泥棒採取を
して罰金を払って行く訳だ・・。
本当に民度の無いクズな国である。

とはいえ、サンゴというのは魚群
探知機にも映らないので経験が
ないと、実は効率良く漁が
できないのだそうだ・・。
そう・・闇雲に漁をしても燃料代や
労力の割が合わないので、日本の
漁師さんたちも手を出さないのだ
そうだ・・。

と言う事は、実はサンゴの確保は
数隻の事であって、200隻もの
漁船の意味は別なところにあり、
中国挙げて何かをしていると
考えるのが正しいだろうな・・。

【後編】に続く・・!