記事一覧

宮古島は観光客に媚びる必要は無い!

*****************************************
神様の泥塗り苦悩 宮古島・パーントゥ
(沖縄タイムス・10月5日)
 宮古島の国の重要無形民俗文化財「パーントゥ」が、クレームに悩まされている。厄払いの意味を込め、仮面を着けた神様が人々に容赦なく泥を塗る伝統的な手法が、その意味合いを知らない観光客に受け入れられず不幸な衝突が生まれている。(矢島大輔、新垣亮)

■「汚された」と苦情・暴行も
 3、4日の夕方、宮古島の平良島尻地区。仮面を着けた青年3人が扮(ふん)するパーントゥが現れた。
 ツル草を巻き付けた体は泥まみれで、鼻を突く異臭が漂う。逃げ惑う人々を追い回し泥を塗るたび、悲鳴が上がる。改装したての住宅や乗用車内にも荒々しく上がり込んだ。
 「怒る人はおらんよ。ちゃんと厄よけして、健康を願ってくれてるんだから」。集落のお年寄りの男性は誇らしげに言う。地元の住民は泥をつけられても笑顔。「ありがとう」と声を掛け、お酒やおすしを振る舞う姿も見られた。
 一方、花柄のワンピースとカメラを泥だらけにされた観光客の若い女性は「ここまでとは思わなかった」とショックを受けた様子。近くにいた中年の男性も泥を塗られ、「本気で怒っている」と不満げだった。
 関係者によると近年、観光客から苦情が寄せられ、対応に苦慮しているという。「服を汚された」「抱きつかれた」といった女性のクレームに加え、数年前には、怒った男性にパーントゥが暴行される事態になった。「中止も検討した」と、地元の男性は語る。
 トラブルを防ぐため、パーントゥの周囲には複数の付添人を配置。不勉強な観光客が大挙して押し掛けないよう開催日を直前まで知らせない工夫もした。
 島の観光資源としてアピールしてきた宮古島観光協会も地元の意向を受け、大々的に宣伝するのを控えている。ホームページ上には日程を載せず、直接問い合 わせがあった場合のみ伝える対応に変えた。担当者は「必ず『汚れてもいい服で来てください』と念を押しています」と話す。

*****************************************
1993年に国の重要無形民俗文化財に指定されて
いる地元の伝統行事に参加しておいて、難クセ
つけるのは、ちょっとおかしくないか?・・と
思ったが、宮古島側も旅行会社も告知はして
いないのかぁ・・(^-^;

確かに、そこで

【祭りをやっているかどうか?】

は、宮古島のHPや旅行会社などから教えて
もらわないと、知らずに行った旅行者側から
すれば、観光していた途中に、たまたま人が
集まっていてワーワー声が上がっていて
楽しそうだったら、

「どれどれ・・何をやっているのかな?」

と覗き込むよな・・(^-^;
そうしたたまたま覗き込んだ時だったり・・
みたいな偶然である可能性は高い・・。
だとしたら、自分も当事者ならやはり怒るかも
しれないなぁ・・(^-^;

そもそも、その祭りの開催を知らなければ、
実際には旅行に行く時に、汚されてもいいような
どうでもよい服を着ている人は、ほぼいない・・
女性であったら100%いないでしょうからね・・(^-^;
どちらかというと、その旅行に合わせたお気に入り
の服を買ってまでだったりする可能性も高い・・。

仮に、島内を回る為にレンタカーを借りていたり
して、汚れる事は最初に登録する保証で補償して
もらえるとしても、そこで車内を汚されると、

【鼻を突く異臭】

だそうですから、その匂いが、ずっと車内に
漂っている訳で、車酔いしない同乗者も、
車酔いをしてしまうかもしれないしな・・。
うちの家族は通常でも即座に車酔いをしますから
ヘタしたらそこから車に乗れず、ホテルに帰れ
ないかもしれない・・(笑)

もちろん、宮古島として、そして「パーントゥ」
扮する方々としても、恐らく地元の人間は顔や
身なりで、ある程度、把握しているでしょうから、
見慣れない服装や顔つきから、観光客であると
わかっている可能性はそれなりに高いと思う・・。
でも、それも地元の人からしたら、他所の地域
から来た人を、地元民と差別をせずに、

「お祭りの仲間に入れてあげる」

という最大限の歓迎の気持ちの表れかもしれない・・。
そこを汲み取るならば、やはり、観光客に気を
つかわず、今まで通りに祭りをやれる着地点を
ぜひ、宮古島は考えて欲しい・・。

そのためにの一歩として、やはり宮古島のHP
での祭りの日時の告知、旅行会社を通じての
祭りの日時の認知はするべきだと思う・・。
というより、個人的にはして欲しい。

ディズニーランドでウォーターイベントの時に、
水掛けられて文句言う奴がいないのも、今、
ディズニーランドではそうした事をやっていると
告知されて、納得して来ているからだろう・・。
仮に、伝統芸能なので、そんなに有名にもしたく
ないし、地元民でひっそりと・・というのが
宮古島の本心なら、やはり規制線を張って、

「汚れます!」

という事で、観光客を入れずに、地元民だけで
盛り上がるしか道はない・・。

いずれにしても、知らせる事だけを周知させる
事をやれば良いだけで、決して観光客に媚びる
必要はない・・。