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魔法少女まどか☆マギカ【ネタバレ注意!】

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あれだけ騒いでいるには理由が
あると、先日、テレビでやっていた

【劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[前編] 始まりの物語】
【劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[後編] 永遠の物語】

を録画していたのだが、やっと時間
が出来たので、観てしまった訳だが、
これが年甲斐も無く

「おもしろい!」

と思った・・(^-^;(笑)

おっさんが魔法少女・・とは、あまり
にも構図は気持ち悪いが、良い物は
良いのだからしょうがない(笑)

ところで、タイトルの【魔法少女
まどか☆マギカ】の

【マギカ】

って何よ?というのは、Wikiによると、
「マギカ (Magica) 」は、ラテン語
で「魔法の」を意味する形容詞
「magicus」の女性形・・との事・・
なるほど【魔女】の部分を形容したい
という事ね・・最初に【魔法少女】と
説明して、最後に【魔女】に代わる
部分を表題で表していると解釈
していいのかな?(笑)

という事で、こっからはネタバレ!
である!!(゚-゚)b
***************************
コレ・・脚本がいいんだろうな・・。
この前編と後編を見終わると、
前編の最初にループするように
作られている・・。

この物語の現世には、【魔女】と
いうモノがいるそうで、その
【魔女】は、日々世界で天変地異
を起こして、我々の生活を
脅かしたり、我々に絶望を
まき散らし、例えば自殺に
追い込んだりさせる力を
持つそうだ・・。

でも、木の杖を持った鼻の
まがった昔話に出て来る
【魔女】ではない・・(笑)

パッチワークの表現を用いた
新しい形の【魔女】・・その
訳わからなさは、エヴァンゲリオン
(以下、エヴァ)の【使徒】に
通づる所があるんだが、
それよりも形が曖昧で、もっと
分かりにくいかな・・(^-^;

エヴァの【使徒】は、得体は
わからないものの、ひとまず
どの【使徒】にも【コア】という
心臓部があり、そこを狙えば
良い!というわかりやすい親切さ
があるが、こちらの【魔女】は、
それが何だかも分からない・・(^-^;
なんか、【魔法少女】達が頑張って
戦うとなんとなく逃げて行ったり、
撃沈されている・・みたいな・・(^-^;(笑)

とは言え、面白さのひとつは、
この【魔女】の設定だったりする・・。
なぜなら、エヴァの使徒はどっから
ともなくやって来るが、この【魔女】
は物語の中盤で明らかになるように、
実は【魔法少女】の成れの果て
なのである・・。

かい摘むと、世界中に【魔法少女】
がいるそうで、少女達が【魔法少女】
になるには、白い猫とウサギが
合体したような生き物【キュゥべえ】
に選ばれている事が条件では
あるが、この【キュゥべえ】に、
少女達は、エヴァと同じ設定の
14才で、自分の命を差し出して
まで【叶えたい夢】と引き換えに
【魔法少女】としての力を授かる・・。
で、その時の生体パワーが一番
エネルギーを持っているそうで
【キュゥべえ】はそのエネルギーを
頂きに来ている立場・・。

すげえ端折れば、魔法少女という
発電場所で【キュゥべえ】が
電気を運んでいる電力会社な
感じ・・(笑)

そのために、エネルギーが
大きいだろう14歳に近づき、
魔法少女にしている仲介屋・・(笑)

と【キュゥべえ】はさておき
【魔法少女】に話を戻す・・。

この物語の【魔法少女】たちも、
まだ14才の思春期の少女
ですから、人々の幸せを願う
ものの、やはり幼い感情から
生み出される夢など、目先の夢・・。
その夢と引き換えに、人々の
ために現世の【魔女】達と戦い
ながら、絶望の現実や憎悪を
少しずつ知ってゆく事で【因果】
を蓄積、幼い心を傷つけ、やがて
色々な出来事や他者を呪うように
なっていく・・。

やがて【因果】が蓄積され、ピーク
に達した時に【魔法少女】は、
それらの力を蓄えた【力のある魔女】
になる・・。
すなわち【魔法少女】として、人々を
救えば救う程、必ず訪れる絶望や
憎悪がピークに達した時にかわる
【魔女】としての力は、大きく力強く
なり、現世をそれ以上の絶望の
渕に落とし込む・・。

それを、新しい【魔法少女】が仮に
撃退しても、その【魔女】の力を
蓄えてしまうために、今後出て
来る【魔女】はどんどんと強くなって
しまう訳だ・・。

前編は、それぞれの【魔法少女】
の背景を描いている。やはり
個人的に好きなのは、この物語で
主人公である「鹿目(かなめ)まどか」
と友人の「美樹さやか」が【キュゥべえ】
の声に導かれて、やがて【魔女】の
空間を彷徨う所を「巴(ともえ)マミ」
が助け出すシーン!(^^*)
始まって15分くらいからですから
ぜひご覧下さい!(笑)

そのバックボーンでエヴァでいう
綾波レイのポジションみたいな感じ
で、冷酷な立場の【謎の魔法少女】
として、

「暁美(あけみ)ほむら」

が、この物語のキーとなる・・と
いうより、実は主人公とされている
「鹿目(かなめ)まどか」よりも、
主人公的立場なのが、この
「暁美ほむら(以下、ほむら)」
である・・。

「鹿目まどか(以下、まどか)」が
【魔法少女】になる!と心に傾くと、

【魔法少女になるな!】

と必ず邪魔をする・・(笑)
しかも、多くを語らず、まどかに
説明もせず、その

【冷血なまでに阻止する】

ほむらにイライラ感を募らせる
のだが、後編のラストに
さしかかると、見事なまでに、
ほむらの【冷血なまでに阻止する】
理由がわかる。。。(ノД`)ウル

そして、最初にループする・・。
良く出来ている・・。

ただ、後編の中盤から描かれて
いる世界が急に大きくなり、宇宙
全体を取り込むエヴァンゲリオン的
の手法になってくる・・(笑)
なかなか難しく、分かりにくいが、
分かりにくいながらも、キュゥべえ
とまみの説明から判断するに、
まどかは

【全ての宇宙、全ての時間軸を
 再構築した概念的存在】

となる・・。

個人的な見解は、まどかは
全ての宇宙、全ての時間軸
(過去から未来まで)を再構築
(パソコンでいう初期化)し、
まどかが再構築して作り上げた
新たな世界が出来、その世界に
おいて全ての時間軸を見渡す
神的な存在になったため、
あらゆる時間軸において魔女
の発生を阻止してくれる存在
になった・・。

よって、時間を止める事と、
爆弾しか戦う手法がなかった、
ほむらだが、ラストでは羽が
出現し、弓を操る魔法少女
になっている・・。
説明はないが、まどかがほむらを
守っているという事を表現して
いるのだろう・・。

で、その中に出て来る3つの
言葉がある。

○円環の理(えんかんのことわり)に導かれて
○エントロピーを凌駕
○因果の特異点

未だ、ここは詳しくは分からずじまい
だが、いつかわかるでしょう・・(^-^;(笑)
でも、その3つが分からなくとも、
この映画は面白いです!
ぜひ、くじけずに見てみて下さいな!(^^*)