記事一覧

伊豆大島土砂災害・トップ判断の恐ろしさ

日が経つにつれ、新聞やテレビを通して、自然の
恐ろしさをまざまざと見せつけられる・・(-_-;)
その中で、申し訳ないが、自然に立ち向かう事が
できない以上は、無力な人間のやる事は残念ながら
ただひとつ・・

【逃げる】

事だけである・・。
今回の伊豆大島の災害は、川が近い自分にとっては、
人ごとでない・・。
やはり災害には偶然がみんな重なるのだが、今回の
伊豆大島も川島理史町長と副町長が公務で島外に
出ていて、現場の判断は

【町幹部と防災担当者】

だったとの事・・。
しかし、やはり人間、沖縄のように毎年必ず台風が
上陸でもしているならともかく、たまにしか上陸
しない台風だったら、自分もそうだが、関東に来る
時にはどちらかというと弱まった形・・。

「こんなにも雨が降るとは思わなかった」

そうした【驕り】はあったんじゃないかな?
総務課によると、10月15日の午前に大島町や
都大島支庁などの関係者が台風への対応を協議した
そうだ・・そこでは、雨風のピークが

【16日午前3時頃】

という予想が出ていた事から、大島町は関係者が
出勤する形になる【非常配備態勢】を

【16日午前2時】

に取る事を決定・・。
15日午後6時5分に気象庁が

【土砂災害警戒情報】

を発表し、気象庁と東京都が大島町に対策を指示
したが、まあ【16日午前2時】に集まるから、
その時にでも協議しよう・・的な捉え方だったん
だろうなぁ・・その証拠に、その対策指示が来た
のに、防災担当者は帰宅、その後は電話を受けるのが
警備員、FAXとメールは放置した・・。

その後の、16日午前0時に気象庁と東京都が
「土砂災害に一層の注意を」ということを
大島町に連絡をし促す・・。
その後再び、午前0時52分に気象庁が東京都が
「土砂災害に一層の注意を」ということを大島町
に連絡をし、再度促す・・。
というが、これは両方共ただFaxをしただけで、
受け取ったかどうか?の確認はしていなかった
そうだから、どちらも気象庁も東京都共にやはり
所詮は人ごとのようなシステムだった・・。
その腐ったシステムのために、その連絡が来て
大島町は住民、警察、消防に避難勧告を出す形
だったが、防災責任者が不在だった結果、Faxは
5時間半放置、結局何も伝わっていない・・結局は
【避難勧告】が出されなかった・・という体たらく
な結果になったという残念さ・・。

でも、深夜に【避難勧告】が出されても、暴風雨の
中、どれだけの人たちが避難できたのか?
となると、大島町の地域防災計画では、土砂災害の
危険性が非常に高まった場合に、警戒を呼びかける
今回の【土砂災害警戒情報】が出された際には、
住民に伝えて自主避難を促すとともに【避難勧告】
などの判断に活用すると定めていたように、多くの
自治体では【土砂災害警戒情報】が出された際には、
住民に【避難勧告】を出す・・と決めているそうだ。
大島町も自分たちで定めた通りに、午後6時5分の
段階で【避難勧告】が出ていれば・・と悔やまれる
トップ判断・・。

そう考えると、たらればの話ではあるが、今回の
伊豆大島の災害も、やはり人災は【驕り】と【偶然】
の積み重ねで起る・・という典型的な事例だろう・・。
これは本当に怖い・・(>_<)
普段から自分たちでも何かの判断で避難する・・。
そんな事を話し合っていなければいけないと感じる
伊豆大島の災害だった・・。