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日銀ショボすぎ!(-_-;)

2011年4月22日の記事・・。
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 主要20カ国(G20)財務相・中央銀行総裁会議出席のため訪米中の白川方明・日銀総裁は22日、ニューヨークで講演し、物価安定だけを重視する政策が「時代遅れになっている」として、インフレ目標政策に否定的な考えを示した。
 菅直人副総理兼財務相は20日の衆院財務金融委員会で「プラス1%か2%程度を目標として、達成まで日銀も政府も共に努力することが望ましい」と発言しており、認識はすれ違っているようだ。
 80年代後半のバブル経済時、資産価格が高騰する一方、物価上昇率は比較的安定していた。白川総裁は「物価安定が金融緩和からの転換の強力な反論になった」と述べ、物価を重視して利上げが遅れ、バブル封じ込めに失敗したと説明した。
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この発言から10ヶ月やっと日銀が重い腰を上げた・・(-_-;)
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日銀総裁が会見 インフレ目標導入で
「デフレ脱却への意志示す」
(2012.2.14・産経新聞)
 日銀の白川方明総裁は14日開いた金融政策決定会合後の記者会見で、「物価安定の目途(めど)」として1%の消費者物価上昇率を示し、緩やかなインフレ目標を導入した理由について「デフレ脱却への意志を明確に示すため『目途』という表現を使った」と説明した。
 さらに「政治圧力に屈して本来考えていないことをしたことは全くない」として、独自の判断であることを強調した。
 白川総裁は「米連邦準備制度理事会(FRB)の政策をインフレ目標と呼ぶなら、日銀もそれに近い」と指摘。1月に緩やかなインフレ目標を導入したFRBの政策と違いはないとの見解を示した。
 また国債などの資産買い入れのための基金を10兆円拡大する追加金融緩和に踏み切った理由を「内外で明るい動きが出ており、それをより確かにするため」とし、景気回復の流れを確かにすると説明した。
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2月に入っても9000円の壁が破れずにいた日経平均株価・・。
この発表後、一気に株価が凄まじい勢いで上昇、為替も
円安に切り替わる・・。
先々週末2月17日の日経平均株価の終値は、9384円17銭。
先週末2月24日の日経平均株価の終値は、9647円38銭。
と半年ぶりに一気に高値水準となった・・。
まだ上昇するかもしれないが、週明けは何が起こるか?
わからないので、個人的には欲張らずに全ての銘柄を
利確した・・(^^*)(笑)
・・とまぁ、そんな事はどうでもいい・・。

以前から、当ブログでも、【通貨量の比率】で決まる旨を述べてきた。
個人的には、東日本大震災の時が一番効果的だったのだが、
この際、1日でも早く重い腰が上がるのを待つしかなかった。
そんな絶望感の中、兎にも角にも、やっと日銀が重い腰を
上げ、事実上の【1%のインフレ目標】導入を決めた・・。
それでも、1月下旬にFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)
が【2%インフレ目標】の導入を決めた後も、日銀は導入に
10ヶ月前と同じく後ろ向きだった・・。
しかし、FRBの【2%インフレ目標】の導入は大きかった。
こんな状態を放置したら、日本のデフレはもっと凄くなり、
円高はさらに進む・・・。
さすがに、これではまずい・・という事で日銀は金融緩和
を決めた・・。

しかし、今までは

【中長期的な物価安定の理解】

と、なんとなくこの辺のあたりが思わしい・・という
あやふやだったものが、

【中長期的な物価安定の目途】

と、まだ微妙にあいまいではあるが、ポジティヴに受け
取って、一応は目標地点はココ(1%)!と少しハッキリ
してきた事は評価したい・・。

とはいえ、マスコミが【事実上の1%のインフレ目標導入】
という解釈をしたというだけであって、日銀は一言も
【インフレ目標】とは言っていない・・(笑)
まあ【理解】を【目途】にしても、ゼロ金利状態では、
アクションを起こした!位にしか効果は無いのだが・・(笑)
でも、FRB【2%】ECB(欧州中央銀行)は【2%未満】、
イギリス【2%】・・という中、日銀はもうインフレが
怖くて怖くて仕方がないので【1%】などという限りなく
ゼロに近いような数値を時期の明示はないまま決めた訳だ。
FRBなどは【2%インフレ目標】について、2014年までに
と決めている・・日銀と大きな差である・・。

恐らく、日銀はアメリカが2%インフレを達成してくれれば、
金融緩和をきっと緩めてくれ、2015年頃には日本にも
その波及が来て、自然とデフレから脱却できるだろう・・
という側面と、【1%】という事は事実上【0%〜1%】の
間という含みもある・・という事は、0.5%でも上昇して
くれれば、日銀は【達成できた!】と言い訳できる
・・
ってところで、日銀の責任は一応、果たしたような果たして
いないようなあやふやなポジションを続ける訳だ・・(-_-;)

要は、最悪、日銀は

【我々はできる限りの事はやったが、日銀だけの
 金融政策には限界がある・・】

と反省したフリをすれば良い事がわかっているからな・・。
国会議員は選挙で落とす事ができても、今の日銀がたとえ
【無能】だとわかっていても、日銀総裁は任期は5年で、
一度決まったら途中で解任もできない・・国民は失敗の
追求すらできず、仮に失敗しても、任期満了後には、
高額の退職金と、優雅な天下りの生活と、高額の年金が
待っているが、国民は【デフレ】だけが残り、泣き寝入り
するだけなのだ・・(-_-;)

でもわからないのが、逆に言えば、別に失敗しても
任期は5年間はクビにならないのだから、怯えずに
もっと大胆な姿勢をみせても良いと、常々思うのだが、
この渋り方って一体何なんだろう?(・。・?

ただ、【インフレ】になると景気が良くなるのではない。
景気が良くなった結果、【インフレ】になる
・・。
でも、コテコテの【デフレ】状況下では、そこへの誘導
は必要だという事である。ここは間違えてはいけない・・。