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TPP参加の是非を考えてみる【第4話】

【第1話】はこちらぁぁぁ・・
【第2話】はこちらぁぁぁ・・
【第3話】からの続きぃぃぃ・・

個人的に【TPP】で怖いもの・・怖いというか、
やはり個人的に気になるのはコメ・・。
先日の【米韓FTA】で韓国は米の自由化を逃れたが、
アメリカのカーク通商代表は、今後、韓国のコメ市場
をこじ開ける努力をし、また今後の通商交渉では
例外品目は設けないと答えている・・。
残念だが、日本の多くの普通のコメは間違いなく
【TPP】で壊滅状態になるであろう・・。
しかし、ここは前からわかっていた事でもある・・。
コメは自民党がガッチリと守ってきた部分で手を
出せなかった部分でもある・・。
この先、【TPP】でなくともここは守りきれないで
あろう予測は安易につく・・。
という事は、どこがきても立ち向かっていけるコメ
に変えていかなければならないだろう・・。
ここはその通りだ・・。
でも、自分はちょっと違っていて、このコメ部分は
どんなに関税でも補助でもいいから援助しても、
守ってもらいたかったりはする・・(^-^;

それはなぜか?

恐らく、今後【TPP】でなくともコメも例外なく
【自由貿易】になってしまうと予測されている・・。
そうなると、日本のコメはどうなるのか?
間違いなく

【高いコメ(牛肉で言うならば、松阪牛みたいな)】

でしか生き残りはできない・・。
なぜなら、国土が狭い事を考えれば大量生産の大国には
値段では敵わないからだ・・。
すると、日本のコメが消えるところはどの部分か?
これは牛肉をみてみればわかる事で、今自分が食べている
コメのような5000円(10kg)以下のゾーンは全て絶滅
するだろう・・。
そこが間違いなく、外国産のコメに変わる
・・。
さらに、長期に渡って恐らく船便(航空便ではコストが
上がるので)などで来るのだから、ネズミや害虫&病気
対策で間違いなく遺伝子組み換えやポストハーベスト、
残留農薬を高く使われなければ、船便には対応できない
はずだ(このために安全対策部分が書き換えられる事に
なってしまう恐れ)
・・。
結果、推進派の言う通り、コメは安くはなるだろう・・。
同じ値段で外国産か?日本産か?を選べる事になると
いうのなら、コメの【自由貿易】は大賛成なのだが、
自分のような貧乏人は外国産のそうしたコメを食べるしか、
選択肢がなくなる可能性が非常に高いのだ・・(-_-;)
悲しいかな、そんな未来しかどう考えても見えて
こない
んだよなぁ・・。

ただ、今のコメ農家の作付け面積が1ヘクタール未満の
農家が約7割もいるために、生産効率が悪い・・。
そこに皆さんもご存知の民主党の愚策

【戸別農家所得補償】

で、零細&小規模農家をまた守ってしまった。
お金がもらえるなら赤字だけどボケ防止と趣味みたいな
感覚でやってしまう農家が復活してしまった。
この先日本の農業が変わるには【TPP】以前にこうした
無策なバラマキをやめ、何時代のものよ?と悪法と
言われている

【農地法(3条)】

の改定を中心とした規制緩和をし、非効率な小規模コメ
農家には退場して頂き、やる気のある大規模農家として
【本気】で農業でがんばりたい!という人間達の道を
閉ざさないようにし、同時に同じ集約型の手法で自分の
ような貧乏人を支えてくれている標準的な金額のコメを
作る農家の方々を直接国が支援する形・・。
あとは、農家をダメにした源である農協の解体も必要だ・・。
解体し、農協のような巨大組織のどこかを通すのではなく、
直接販売の支援にも国が補助をする
・・。

だが、日本の農作物の輸出は明るくない・・。
残念だが日本はあと30年は放射能汚染であるからだ・・。
各国の厳しい放射能検査で、食料品だけでなく、工業
製品ですら、あらゆるものが【放射能が検出された】
の一言でを突き返されている現状を見れば、各国は
自分達の農作物が日本に売れれば良いのだから、日本
の農作物や工業製品など、相当素晴らしいものでも
ない限りは、最悪はウソでも【放射能が検出された】
の一言でぶっ潰される背景も持ち合わせてしまった
のが3月11日以降の日本なのである
・・。

さらに、個人的に一番怖いのが、アメリカは個別の
【関税】みたいな小さな所を狙っているのではなく、
遺伝子組み換えで有名な【モンサント(GMO)】
が政府と一体となってアルゼンチン、メキシコ、
パラグアイ、インド、イラクの小規模農家を緻密に
破滅させ、食糧主権&農業主権を奪った今までの
事例を考えれば、【遺伝子組み換え】の許可、さらに
【遺伝子組み換え】表示指定無しの許可、レベルの高い
日本の【残留農薬&ポストハーベストなどの規格】、
【牛肉の検査規格】など、【第3話】で明かした
アメリカの日本の【安全分野】のぶち壊し要求が

日本の何かの要求と引き替えに、まんまと成立させ
られてしまう事を自分は一番恐れている・・(-_-;)

日本の【安全分野】だけは崩して欲しくない・・。

それが崩れたら、国産の食品は放射能汚染、輸入食品
は高濃度残留農薬&遺伝子組み換えや、検査が適当な
狂牛病の肉・・と、日本国内で安全なものを食べられ
なくなる・・。
でも、仮に、自分がアメリカなら、【安全分野】に
おいて、【TPP】で思うような成果が出なかったら、
後日【ISD条項】で、ある時に一気に攻めまくり
ます
けどね・・(笑)
(あ、【ISD条項】については、次回詳しく書きます)

でもその反面、【TPP】以前に、世界で一番食べ物を
捨てている日本が、これ以上、海外から農作物や食糧の
輸入を増やして良いのだろうか?という事を真剣に
考えている【TPP】賛成論者はいるのでしょうか?
ただでさえ、世界的な農作物&食糧の値段は高騰し、
後進国が困っている中、今その点においては、現在、
充分に豊かな国である日本が、【TPP】でさらに
必要のない農作物&食糧を各国から押しつけられ、
日本国内の農作物&食糧の値段が下がり、さらに
粗末に扱い食べ物を捨てまくる事になるだけでなく、
価格競争は下落の方向で激しくなり、経済的にさらに
【デフレ】が続く事になる・・。
【安い物】がさらにしかも大量に増えるという事は、
日本経済を今のまま停滞させるか、もっと酷くする
しか結末はないのである
・・。
よって【TPP】が【農業を強くする】だけならば大歓迎
だが、どうも【安全分野】において、蔑ろにするアメリカ
の押しつけが予測できてしまう以上は、自分は条件付き
反対なのである・・。

また【TPP】により【自由貿易】を手に入れた結果、
食糧だけでなく、安くて良質な商品やサービスも輸入
される・・国民は当たり前だが、消費者であると共に
生産者でもある・・。
ユニクロや100円ショップに代表される、賃金の安い
途上国で生産された安くて良質な商品は消費者として
の側面は大変ありがたい・・。
しかし、生産者としての側面からみると、物価が
下がり貨幣流通量の少ない日本では、国内の企業を
圧迫し、日本人を使い続けた企業が倒産してゆく・・。
それではまずいと、国内での生産に見切りをつけた
企業は、途上国に安価な生産者を求め、生産拠点を
移す・・もしくは【TPP】により自由に行き来出来る
ようになるので、途上国からの安価な労働力が輸入
され、結果、ご存知の通りグローバル化の名の下に、
20年が過ぎてみると、日本の産業が見事に空洞化し、
安価な非正規社員の出現、リストラ&失業者の激増、
平均賃金は下がり続け、そこに【TPP】による安価な
労働力がやってくれば、単純作業レベルの能力の日本人
はもう完全に必要無くなる
だろうな・・。
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前原氏、外国人労働者受け入れ拡大検討
(2011.10.31・産経新聞)
 民主党の前原誠司政調会長は31日夜、名古屋市内のホテルで講演し、外国人労働者の受け入れについて「将来拡大するのかどうかについても国民的な議論で考えていかないといけない。人口も減って経済活動が縮小していく中で本当に借金を返せますかということも考えなければならない」と述べ、前向きに検討する考えを示した。
 また、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の交渉参加を念頭に「日本はまだまだ全貿易量に占める他国との経済連携協定を結んでいる率が低い。産業空洞化の原因になっていることも事実だ」と述べ、TPPを含む経済連携協定(EPA)の締結が必要であるとの認識を強調。関税撤廃による農業への影響への懸念に理解を示しつつも「自由貿易に入ろうが入らなかろうが、農業が曲がり角をとっくに曲がって根本的に立て直さなければいけない時期に来ていることは間違いない」と述べた。
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ここがあるから、経団連などは【TPP】推進な訳だ・・。
日本人の末端の労働環境はもっと悪化するだろうな・・。
悪化というのは、日本人の末端の労働力が外国人に
持っていかれるだけでなく、日本人の末端の賃金も
一緒に低価格になるという事だ・・。
ま、能力のない日本人は働けない時代がもっと加速
する訳だ・・。
しかも、労働環境の悪化するだけならまだしも、
こうして日本へ入ってきた外国人労働者のどこまで
を日本がフォローするのか?はもちろん決まって
いませんが、ライフラインとして【生活保護】が
もらえるようになった時には、今の【生活保護】
支給も悪用されるでしょうな・・。
働かず日本の円がもらえるのですから、後進国の
人間達には夢のような話ですから・・(笑)
結果、外国人の為に我々の税金が上がってゆく可能性
も高くなる・・得するのは経営する大きな企業だけ
・・。

残念だが日本もこうして確実にアメリカの

【超富裕層1%とその他】

のような極度の格差社会の構図に近づいてゆく・・。

さらに、安くて良質な商品やサービスも輸入される
だけならまだしも、先日の【米韓FTA】で、オバマ
大統領が一般教書演説で

【アメリカの雇用は7万人増える】

と発表した・・。
アメリカの雇用が7万人増えるという事は、韓国の
雇用が7万人失われる
・・という事である・・。
今現在国内で規制の多い分野(医療、介護サービス、
放送業界、農業など)の市場を【TPP】により開放
する事により、新しい事業が起こり、雇用が増える
と推進派は豪語する・・。
しかし、その雇用は増えても、残念ながらそれは
恐らく【日本人】ではないのだ・・_| ̄|○

【我が国が確保したい主なルール】である【ISD条項】
を中心に・・【第5話】に続くぅぅぅ・・