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TPP参加の是非を考えてみる【第1話】

今回は長いです・・6話まで続きます・・(^-^;(爆)●〜*
でも、かなりわかりやすく書いてあると思うので、
読み終わると【TPP】に詳しくなれます(と
思います・・(^-^;)!(爆)●〜*

さあ、11月12日の【APEC】までに、オバマ大統領の
支持率低下に花を添えたいと、日本の現状は無視し、
アメリカの意向に沿うかたちで【TPP参加】を表明
したいと躍起になっている野田首相・・(笑)

まず、【TPP】とは何か?

【Trans Pacific Partnership】

の頭文字で、もともとは、2006年にシンガポール、
ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4ヵ国で始まり、

【小国の貿易を促進させる】

ことを目的として始まった・・。
2010年にアメリカを中心として急激な推進が始まり、
日本の立場がややこしくなり、現在はアメリカ、
オーストラリア、ニュージーランド、シンガポール、
マレーシア、ベトナム、チリ、ペルー、ブルネイと、
9カ国が参加して交渉中である

【環太平洋経済連携協定】

の事である・・。
ま、一言で言うと太平洋周辺の広い地域で

【自由貿易圏を作ろう】

という構想だ・・。
ちなみにお隣の韓国は【TPP】は不利になるとして
参加せず、EUやアメリカと個別に【FTA】協定を
結んでいます。>韓国の決断は当然で、しかも早い!(>_<)

で、【TPP】の中で、話し合われている事は何か?
というと、下記の24項目について話し合われている。

○市場アクセス(工業)
○市場アクセス(繊維・衣料品)
○市場アクセス(農業)
○原産地規制
○貿易円滑化
○首相交渉官協議
○サービス(クロスボーダー)
○サービス(電気通信)
○サービス(一時入国)
○サービス(金融)
○サービス(e-commerce)
○政府調達
○投資
○環境
○労働
○税関協力
○競争政策
○知的財産権
○SPS(衛生植物検疫)
○TBT(貿易の技術的障害)
○貿易救済措置
○紛争解決
○制度的事項
○横断的事項特別部会

マスコミで取り上げられている【関税】と【農業】・・
実は24項目の中のひとつでしかない・・。

では、マスコミがとりあげるのは、なぜここなのか?
というと、賛成派は【日本の工業製品を売りたい】
反対派は【日本の農業がダメになる】という側面で、
互いに得する数字、損する数字を持ち出し、それでは
わからないからと内閣府が総合的な数字として

【TPP参加で、GDP2.7兆円UPする】

という試算を出してきてまとまったかと思いきや、
詳細を調べてみると、この数字は【10年間】合計
した数字
で、1年に換算したら2700億円と大した
事はない・・もう【誤差】の世界・・_| ̄|○
ましてや、政府は悪い状況下では計算していない
だろうから、恐らく、かなり夢物語な状況下での
数字であろうと予測がつく・・。
そう考えれば、実際は半分の数字と認識していた
方が後にガッカリしないだろう・・(笑)
とすると、【1.8兆円】・・ま、10年で2兆円って
ところだろう・・。

残念なのは、マスコミは賛成派は経団連&アメリカ
追従の都合、反対派はそれぞれの選挙区の都合
みたいな構図に作り上げてしまっている・・(-_-;)
24種目についてガンガンと調べ、国民にわかるように
メリット、デメリットを伝えてくれればいいのに、
【関税】と【農業】くらいしかやらない・・。
でも日本の一番のメリットであり、一番のデメリット
でもあるからどうしてもその2つがクローズアップ
されてしまうんだけどね・・。

賛成派によると、まあ、こうした多岐の事を話し合う
のだから、早く参加して、条件の部分で日本は主導権
を取り、外資を日本へ自由に取り込む事により、日本
の従来のガチガチに縛られている規制が外的圧力に
より開放され、夢のような自由外交が始まり、日本
には莫大な利益が転がり込んでくる事になる日本の
未来を決める大変大切な話し合いが【TPP】なのだ
そうだ・・(笑)

うわ〜ぁそんな素敵な話し合いならぜひぜひ参加して
日本がリーダーシップ取り、夢の自由外交とやらを実現
して欲しいところなのだが、それはやはり【おとぎ話】
であるという事をもう少し突っ込んで、自分なりの
【TPP】の【本質】&考えを述べてみたい・・。

ま、日本の未来を決める大変大切なものの割には
10年で2.7兆円って所に結論は出ていたりする
けどね・・(笑)

【第2話】へ続くぅぅぅ・・