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福島県の子どもの45%が甲状腺被曝

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福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明 (2011年8月17日・朝日新聞)
 東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐり、政府の原子力災害対策本部は17日、福島県の子ども約1150人を対象にした甲状腺の内部被曝(ひばく)検査で、45%で被曝が確認されていたことを明らかにした。17日、同県いわき市で開かれた説明会で発表した。すぐに医療措置が必要な値ではないと判断されているが、低い線量の被曝は不明な点も多く、長期的に見守る必要がある。
 検査は3月24〜30日、いわき市と川俣町、飯舘村で0〜15歳の子どもを対象に実施した。原子力安全委員会が当時、精密検査が必要だと決めた基準は甲状腺被曝線量が毎時0.20マイクロシーベルト以上。1150人のうち、条件が整い測定できた1080人は全員、0.10マイクロシーベルト以下だった。
 この日、説明会には、検査を受けた子どもの保護者ら約50人が参加した。対策本部原子力被災者生活支援チームの福島靖正医療班長は「問題となるレベルではない」と説明した。
 全体の55%の子は検出限界も含み測定値が「0」だった。「0」超では、0.01マイクロシーベルトが26%いた。0.02マイクロシーベルトが11%で、最高は0.10マイクロシーベルトだった。
 3月の検査時に、その場で「健康に影響はない」とする結果が保護者らに伝えられた。ただし数値は通知されず、説明を求める声が上がっていた。
 対策本部は、当時18歳以下の県内の子ども36万人について、福島県が一生涯続ける予定の甲状腺の超音波検査への協力を呼びかけている。(林義則、大岩ゆり)
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だが、先月頭(7/5)に原子力安全委員会が、実は
すでに同じようなデータを公表してる・・。
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福島の子ども45%甲状腺被ばく 精密検査不要と安全委
 福島第1原発事故で、原子力安全委員会は5日までに、国と福島県が3月下旬に実施した15歳までの子ども約千人を対象にした調査で、約45%の子どもが甲状腺被ばくを受けていたことを明らかにした。ただいずれも微量で、安全委は「政府として精密検査の必要はないと判断した」と説明している。
 調査は3月26~30日、福島県いわき市、川俣町、飯舘村の0~15歳の1080人にサーベイメーターで実施。実測値のほとんどは毎時0・04マイクロシーベルト以下で、年間被ばく線量に換算できないレベルだった。
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原子力安全委員会は把握してたのに、そのデータを
知りながら、今回の独自のデータが出て政府の
対策本部が理解し公表するまでに1ヶ月以上も
かかった・・って遅すぎだろ・・(-_-;)

しかも、お決まりの

【(今は)問題となるレベルではない】

というやつ・・なのに【数値は通知されず】って・・
専門でもない素人が知るべき事ではないとバカに
されているという事か・・(-_-;)
そういうことするから信用されない・・という事に
まだ気付いていない・・。
とはいえ、今までの原発状況を考えればおのずと
こうなるわな・・今まで見えないのをいい事に
【放射能って実は安全なのかも・・】と考えて
いたのがそもそもの間違いである訳で・・。
アメリカが在日アメリカ人を80km圏内から即時
退去させたのが、どれだけ正しい対応だったのが
良く分かる・・いや、アメリカの言う80kmでも
少なかった位である・・。

しかし、疑問なのは、原子力安全委員会も政府も
どうして福島の子供しか調べないんでしょうか?
近隣の県も調べなくてはいけないでしょうが!
数年後にゾロゾロと甲状腺ガンや白血病などを
発症し始める子供達が、福島県を中心に近隣の県に
現れ始めても、福島県の住民票だとか、その時に
居住していた事がわかれば医療費やなんかも面倒を
見てくれるかもしれないが、近隣の県の子供達は、
恐らく、

【因果関係がない!そもそも安全な地域だった!】

と一蹴され、子供達の本当の地獄が始まると
自分は予測する・・_| ̄|○

また、この様な方が実に熱くきちんと国に提言を
してくれている・・

【2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り・児玉龍彦】

なのに、未だに何もしない・・マスコミもこうした
事実をきちんと報道すれば良いのだが、一切報道
しない・・!>ホント、どれだけ電力会社と
ズブズブなんだよ・・(-_-;)

ちなみに、ここ横浜近隣の最新情報として、
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市営プール近くで放射性物質を検出…川崎(2011年8月19日・読売新聞)
 川崎市は18日、同市中原区上平間の平間公園内にある市営プール付近で採取した落ち葉から、1キロ・グラム当たり1万2400ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
 このため19日からプールの利用を中止する。
 市公園管理課によると、公園の放射線量を測定した市民の連絡を受け、15日に職員がプール周辺を測ったところ、プール隣に積まれた落ち葉から0・66マイクロ・シーベルトの放射線量が検知された。分析の結果、放射性セシウムが検出された。
 現在この場所にはシートがかけられ、立ち入り禁止になっている。市は今後、落ち葉を撤去し、市内の各公園で落ち葉の集積場所を測定する方針。
 同課によると、プールは夏休み中、1日約250人が利用していたという。
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ま、落ち葉はそのままそこに滞在し、動かないから
累積被曝量が高くなる・・。
だが、3月11日から8月18日までの5ヶ月間に、
それだけの放射性物質が降り注いでいたとも
言える訳だ・・。
その他、排水溝の汚泥、庭の草木、落ち葉、芝生、
土、水たまりになりやすい場所、雨どいの曲がった
所にたまったゴミ、雨どいに溜まった落ち葉、
コンクリートの亀裂・・我々の本当に身近な

【溜まる所】

に今は強烈に累積された放射性物質がある・・。
こうした所で生活する鳥、虫、動物、散歩を
するとそうした自然の場所へ入るペット、
そうした所で被曝した生き物の糞尿から、
さらに土壌汚染、その他の汚染が拡大する・・。
放射性物質は高温にしても消えなければ、ヨウ素は
ともかく、その他は時間が経っても普通の年月では
もちろん消えないし、手袋をしても防げない、
そして最悪なのが【見えない】という事・・。

最後に、先日、自由報道協会の上杉隆氏の
強烈な皮肉のおもしろいTweetがあった・・。
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【3.11以降知った事�】
1)日本人は放射能に強い�。
2)格納容器は核爆発にも耐えられる�。
3)プルトニウムは飛ばない・紙で防げる・飲める�。
4)セシウムは稲藁・肉牛・福島県内のみ飛散�。
5)ストロンチウムは魚の頭と内臓と骨を避けて蓄積。
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これ上杉氏が誇張しているのではなく、きちんと
した立場の人間達がきちんとした場で発表した事
なんだよね・・(-_-;)
でも、この先はこんなレベルの情報が、色々な所で
もっと溢れかえるはずだ・・。
という事は、数年経ってさらに最悪なのが、放射能が
風化され始めて【放射能が危ない!】と言おうものなら
バカにされる時代が来るだろうと予測される事・・。
特に日本は半年もすると色々な事が忘れ去られる事が
多い・・それが個人的な一番の【危惧】である・・。