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残念だが【食】は絶望的である

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セシウム汚染:疑いの牛出荷流通、1349頭に(2011年7月21日・毎日新聞)
 放射性セシウムを含む稲わらを肉牛に与えていた問題で、新たに岩手、秋田、群馬、新潟、岐阜、静岡6県の農家から汚染疑いのある牛が計699頭出荷されていたことが、各県の調査で分かった。共同通信のまとめでは、既に明らかになっている新潟(18日判明分)、福島、山形、埼玉の4県と合わせ1349頭が出荷・流通されたことになる。流通先は鳥取、沖縄を除く45都道府県に上った。
 新たに判明した6県の出荷数は群馬355頭、静岡148頭、岩手81頭、岐阜29頭、新潟85頭、秋田1頭。新潟の85頭は県内や東京、石川、埼玉、神奈川に、静岡からは県内と愛知、大阪に出荷された。岩手は県内、東京、神奈川に出荷。秋田の1頭は市場には流通していない。群馬、岐阜の出荷先は調査中。新潟県は85頭の個体識別番号を公表した。
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さあ、食物汚染が本格的になってきた・・。
結論として、国が防ぐつもりがない事が確定した以上は、
普通に生活していてはもう放射能汚染していない食物を
食べるのは無理であろう・・(-_-;)

記事にあるように【個体識別番号】など公表!とあるが、
【個体識別番号】など公表したところで、そこに生産者
なりの情報などの詳細を明記するのは、あくまでも

【任意】

という抜け道がある以上、最終的には役に立たない・・。
それを如実に語っていたのが、先日、テレビ朝日の
【ドキュメンタリー宣言】だ。
その日の【ドキュメンタリー宣言】では自分の身近かな
横浜市の学校給食を取り上げていた。
セシウム汚染牛が報道される前に、横浜市が発表する
「流通しているものは安全」を繰り返す事に不信を
抱いた母親達が、横浜市に給食に使われている牛肉の
【個体識別番号】を公開請求・・すると、なんと
福島県の情報になると途端に全て
【空欄】である事が判明・・福島の誰が育てたのか?
どこの地域から来たのか?全くわからない
のである・・。
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ファイル 1744-2.jpg

ファイル 1744-3.jpg
このように4月まで福島・・というように、原発が
爆発し、多大に汚染されていた時の牛までも混入して
いるのが政府の言う【流通している安全な食品】だ
そうだ
・・。

福島でも独自で放射能を調べ、安全と市場へ出している
酪農家は全て胸を張って詳細を公開しているそうで、
【空欄】という事は表に出したらダメな情報だからだと
安易に予想がつく・・(-_-;)
でもそれはあくまでも予測であり、真実ではない・・。
【空欄】である以上は、行政側も放射能汚染地域である
かもしれないが、そうでないかもしれないと確定は
できないと逃げられる訳だ・・。
そう・・いざとなったら【個体識別番号】などこんな
役に立たないレベルなのである・・。

しかも、値段が安くなった福島産の牛肉は、最高級の
【A5】【A4】が売れまくっている
そうだ・・。
ファイル 1744-4.jpg

この辺の高級牛肉が安価で売られていたり、外食で
出て来たら間違いなく福島産だと、違うと言われても、
我々は疑わなくてはいけなくなる・・。
そうでなくとも、加工品に使われたら生産地は関係ない
ですからね・・。
肉だけでなく、原乳(牛乳)にしたって、チーズや
バター、アイスクリームなどの原料に使えば【加工食品】
になるので、【産地表示の義務】がなくなる
のだ・・。
という事は、生産者も生きてゆかなくてはいけませんから、
放射能汚染地域のために【産地表示】をすると買い手が
つかなくなる原乳があったとしたら、【加工食品】の
原料にしてしまえば政府が重い腰を上げて、自粛要請や
販売禁止にならない限り流通させられるという訳だ・・。
そして汚染は濃縮されてゆく・・。

千葉県習志野市では、市立大久保小学校の6月20日給食
で「ビビンバ」用の牛肉として使われ、1年生から6年生
の児童と教職員、約1090人が食べた事に対し、千葉県は
「今のところ、体調不良を訴えた生徒はいない」というが、
そんなすぐに体調不良を訴える生徒がいたら、恐ろしい
放射能レベルであり、それこそとんでもない事・・。

さらに拍車をかけて恐ろしいのは政府の

【牛をスケープゴートさせ、知っていながら知らないふり】

をしている点である・・。
そもそも、福島第一原発から約140キロ離れた宮城県
登米市の農家が保管していた稲わらから最高1kg当たり
3647ベクレルの放射性セシウムを検出・・。
汚染わらを食べた疑いがある牛の出荷頭数は、これまで
3県で計648頭が判明し、そのうち7割を超える約470頭
が、いずれも登米市、栗原市、大崎市など宮城県北部の
業者から購入した稲わらを与えられていた・・と、ここ
を強調し、政府は牛と稲わらだけをクローズアップさせ
他の農作物やその他の食品を牛と稲わらでスケープゴート
させている・・。
なぜなら、牛だけが放射能汚染される訳がないでしょうが!
豚も鶏も馬も鹿もイノシシも汚染の可能性があるし、
その汚染した動物の体内からの排泄物、その他で
どんどんと拡散する・・。
また、稲わらだって、稲わらだけが放射能汚染される訳
ではない・・農作物だって同じく汚染されているの可能性
があるし、例えば稲わらはコメ農家から無料で頂き、牛の
フンなどによる堆肥を肥料としてコメ農家は無料で頂く
というリサイクルになっている・・という事は、牛が汚染
されれば、放射能物質はフンに混じって排出される・・
それが堆肥としてコメ農家へ渡る訳ですから、すでに
コメも汚染されている可能性がある
訳だ・・。
この秋に収穫の新米なども汚染するのは確実である・・。
このように今後のあらゆる自然肥料が汚染される可能性
があり、それに伴う農作物が汚染される・・。
その農作物を動物たちが食べる訳ですから、あらゆる
動物が汚染され、その動物たちのフンが土壌をドンドン
と汚染する・・もう止められない可能性が大
なのである。
でもそんな事を国民が知れば大変な事になるから、矛先
を牛と稲わらへスケープゴートしているのだ・・。
こうして政府が

【気が付かなかった】
【盲点だった】

と謝罪すれば、すでに流通しちゃったし、国民もある程度
諦めているから大丈夫と、忙しいから他を調査などしない・・。

さらにマスコミ・・この辺の事をきちんと指摘し、政府が
調査しないとまずい立場まで追い込めばいいのに、真っ先
に言うと叩かれる・・とキョロキョロし、誰かが言うのを
待ちかまえている心境が手に取るようにわかる・・。
以前の放射能の数値だってそうだ・・東京電力が発表する
まで待っている・・芸能人やおもしろい犯罪のスキャンダル
なら率先して何日でもまとわりつき、徹底的に調べ叩くの
だから、それこそ福島にイヤという程に張り付き、独自に
放射能を計り、数値をドンドン掲載すれば良いだけの話・・。
でもやらない・・本当に原発、放射能になると最低のクズ
になる・・なんと情けない・・(-_-;)

低量被曝に関しては、政府が再三発表しているように
「直ちに健康に影響の無いレベル(だが、後から発病する
かもしれないけど・・エヘ!)」・・という事ですから、
国民も福島やその近隣の子供達以外は、数年間から
数十年間くらいは何も体の不調など出てこない・・。

毎日のように低量被曝を繰り返し、被曝蓄積から我々は
逃げる事が出来なくなる・・。

どうです?防ぎようがないでしょ・・。
残念だが絶望的である・・_| ̄|○

【食べる前に良く洗う】

くらいしか、もう防ぎようがない・・。
あとはもう頼るのは子供達、我々の

【個々の免疫力】

に賭けるしかない・・がんばってくれ!【免疫力】!

【続編・残念だが【食】は絶望的である】はこちら・・。