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安全と言い続けてきた末路

これが、政府、東電、放射能専門家の【安全】と
言い続けてきた末路ですか・・(-_-;)
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「電源喪失で容器破損」東電報告書検討せず
 東京電力福島第一原子力発電所2、3号機で使われている型の原発は、電源が全て失われて原子炉を冷却できない状態が約3時間半続くと、原子炉圧力容器が破損するという研究報告を、原子力安全基盤機構が昨年10月にまとめていたことがわかった。
 東電は報告書の内容を知りながら、電源喪失対策を検討していなかったことを認めている。(2011年4月4日 読売新聞)
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福島第1原発:海への低レベル汚染水放出 1万トン弱に
 経済産業省原子力安全・保安院は6日、東京電力福島第1原発で廃棄物処理を行う「集中環境施設」にたまった低レベルの放射能汚染水を同日午前6時半までに1万トン弱を海中に放出したことを明らかにした。同日中に残りを放出する計画という。その後、2号機のタービン建屋内にたまっている高濃度の汚染水を移送するため、ひび割れなど漏えいがないように確認作業や工事を進める。(2011年4月6日 毎日新聞)
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って・・東電や政府、保安院に、もしものトラブル
を回避する方法など果たしてあったのでしょうか?

とはいえ、核分裂は止まっても【崩壊熱】は出続ける
ので、この先もずっと冷却が必要で、お三方を責めて
みても注水し続けなければならない現状は変わらない。
ちなみに、東電の発表によると、タービン建屋に

【7万トン弱】

建屋の外側のトレンチに

【約1万3000トン】

汚染水が貯まっているうえ、1〜3号機への注水は

【1日・約500トン】

だそうだ・・で、これらの【高濃度】汚染水は収容先
が必要な訳だが【集中廃棄物処理施設】から、先に放出
した【低濃度】汚染水が無くなっても【3万2000トン】
しか入れる事ができない・・。
さらに静岡市から【メガフロート】がやってくるが、
それは【1万トン】、アメリカから借り受ける【バージ】
という【はしけ船】が2隻、それぞれ【1000トン】と
【1200トン】を入れる事ができるそうだ・・。
じゃ、計算してみようか・・(-_-;)

○集中廃棄物処理施設【3万2000トン】
○メガフロート   【1万トン】
○バージ1     【1000トン】
○バージ2     【1200トン】
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  合計      【4万4200トン】 

である・・。
でも、もう現在のタービン建屋とトレンチの汚染水は
ひとまず放置で、今後、毎日増え続ける注水する分
【500トン】の受け皿として、上記を使うが、

では、何日で満杯になるのか?計算してみようか・・。

4万4200トン÷500トン=88.4日

90日経ったらどうするんでしょうか?
さらに、【1万5000トン】の仮説タンクを作るそう
だが、冷却が3ヶ月じゃ終わらない事を考えれば
いずれは破綻する・・。

さらに、【集中廃棄物処理施設】へ【高濃度】汚染水
を入れるために、あらかじめ入っていた【低濃度】
汚染水を捨てていると発表、昨日の午後4時の
東電会見によると、海に放出される汚染水は
【1万1500トン】、ヨウ素など放射性物質総量は
【1700億ベクレル】が含まれ、放射能濃度は国が
定める濃度限界の【約1000倍〜100倍】
とな・・。
そのレベルが【低濃度】って何ですか??(-_-;)

また腹立つのが、ここにきてテレビで【安全】を
言い続けてきた政府のポチ放射能専門家が、そもそも
この汚染水が貯まる事は、注水をした時から想定して
いた・・などとほざき始めた。
なら、なぜ放水を始めた時点で水を移すタンカーを
数十隻用意し待機させておくだとか、メガフロート
を待機させるだとか、仮設タンクを作り始めておく
だとか同時に提案しないんだよ・・(怒)

さらに、【低濃度】汚染水放出においての松本外相・・。

「国内法に基づいて危険時の措置という事で行ったもので、
 人への健康への有意な影響はない。」

と発言・・また、原子力事故の早期通報に関する条約では
国境を越えて安全に影響を及ぼしかねない場合は、IAEA
(国際原子力機関)を通じ、影響を受ける恐れのある国に
情報提供の義務は生じるが、現段階ではそのような状況
ではないと述べ、国際法上も問題はないと発言・・。
どう考えても

【国・際・条・約・違・反・で・し・ょ・う・!】

逆に、もし中国や韓国が事前通告無しで、しかも数時間で
勝手に決めて日本海に放射能汚染水を捨てたらどうよ?
日本では、いや、自分も相当非難するだろう
よ・・。
そこを考えたら、松本外相の発言は相当配慮の欠ける
発言であり、隣国が文句を言うのは当然であるし、
【国際条約違反】と言われても反論の余地はない・・。
そんな事も感じていないのか?考えられないのか?と
菅政権には悲しくなる・・_| ̄|○

その他ビックリなのが、東京電力は1000ミリシーベルト
以上の放射能を計れる測定器を持っていないだとか、
どう考えても、最悪の状態というのは、あらかじめ
想定していなかった事は明らかである・・。

言論に関しては、気象庁の放射性物質拡散予測も行って
いながら国民にはひたすら隠していただとか、福島第一
原発の事故を受け、日本気象学会が会員の研究者らに、
大気中に拡散する放射性物質の影響を予測した研究成果
の公表を自粛するよう求める通知を出していただとか、
「ニュースの真相」で、電事連から、反原発の人(広瀬
隆、広河隆一両氏)を使わないでほしい、その場合は
基本的に広告を下げると正式に要請があっただとか、
東電批判をした人間は番組降板されているだとか、
4月2日も原発問題で、官房長官、原子力安全・保安院、
原子力委員会、東電等、関係機関が発表する内容以外
の情報を流したものには「デマ・憶測」として警察庁
は摘発すると発表だとか、想像通り【言論統制】
【言論封鎖】が行われていた
事もドンドン発覚して
きている・・。
報道の自由世界ランキングで2010年度に日本は11位
だった訳だが、原発の事となると、ひたすら隠蔽とは
ちょっと首を傾げてしまう・・。

そもそも、こんなレベルの人間達が原子力を動かして
いる事は20年前の反原発の人間達が指摘している通り
だった・・いや、今、手元の反原発の方々の本を読み
返してみても、ほとんど言っている通りだった・・。

推進派は原発を反対すると、他にそれを超える発電方法
があるのか?と言うが、原発ひとつ吹っ飛べは、電力
会社もひとつ吹っ飛ぶ発電方法
を、今後も続けるなら
国民にそこを全て保証できるバックボーンを示して
くれないと続けて貰っちゃ困るよ・・個人的には・・。

そして、世界の報道が【日本がんばれ!】から

【海洋汚染テロ国家いいかげんにしろ!】

へ変わった・・当たり前である・・_| ̄|○