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言論の自由を封させるな!

【やっている事に自信の無い不様な国】というのは
こういう姿の事を言うのだろう・・。
今年の【ノーベル平和賞】は、大方の予想通り、
作家であり、中国での非暴力の民主活動家でもある

【劉暁波(りゅう・ぎょうは)】氏

が受賞した。
この劉氏が有名なのは大まかにはこの2つの件・・。
1989年・天安門事件(民主化運動)
2008年・08憲章(人権民主化のための憲章作製)

この【08憲章】・・

詳しくは【08憲章=中華連邦共和国憲法要綱】
https://blog.goo.ne.jp/sinpenzakki/e/597ba5ce0aa3d216cfc15f464f68cfd2
【Wiki】はこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B6%E5%85%AB%E6%86%B2%E7%AB%A0

基本理念
○自由 - 言論、出版、信仰、集会、結社、移動、ストライキやデモ示威等の権利
○人権 - 人は国家の主体であり、国家は人民に服務し、政府は人民のために存在する
○平等 - 公民は、社会的地位、職業、性別、経済的状況、種族、皮膚の色、宗教や政治思想にかかわらず、その人格、尊厳、自由はみな平等である
○共和 - 「皆による自治と平和な共生」、分権制と利益バランスを求める
○民主 - 主権は国民と国民が選んだ政府にある
○憲政 - 法治によって政府権力を制限し行為の境界を主張する

基本理念に基づいて19の主張。
1. 憲法改正
2. 三権分立
3. 立法と民主化 - 直接選挙による
4. 司法の独立
5. 公器公用 - 人民解放軍を共産党の軍隊から国軍にする、公務員の体制改革
6. 人権保障
7. 公職選挙
8. 都市と地方の平等
9. 結社の自由
10. 集会の自由
11. 言論の自由
12. 宗教の自由
13. 公民教育
14. 財産保護
15. 税制改革
16. 社会保障
17. 環境保護
18. 連邦共和制度 - 香港、マカオの自由保護
19. 正義 - 名誉回復など

と、大抵の事は、我々日本人では当たり前の事が
書かれている・・。
この事により、中国政府は【国家政権転覆扇動罪】
という罪で、懲役11年に処する・・。
そんな中での【ノーベル平和賞】の授与・・。
まあ、その裏には、GDP世界2位という大国として
の責任、今や経済大国として世界の一翼を担う立場
なのだから成熟した国家になって欲しい・・という
【ノーベル平和賞】のメッセージ・・。

今までも【ノーベル平和賞】は、

○1989年には中国委の占領に抵抗し、チベットの
 解放運動を指導しているダライ・ラマ14世が受賞。
 (チベットに関しての個人的見解はこちら)
https://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=1104

○1991年にはミャンマーでの民主化運動の中心的
 存在のアウン・サン・スー・チー女史が受賞。
 (ミャンマーに関しての個人的見解はこちら)
https://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=993

と全体的に、民主化をアピール、民主化運動家の
保護的な要素が見え隠れし、

○2009年の核兵器のない世界の実現を呼びかけた
 だけで、その時点でまだ何もしていないのに
 オバマ大統領が受賞

みたいな「言ったからにはちゃんとやれよ!」的な
【政治的なメッセージ】をも含まれている・・と
考えるのが妥当であろう・・。

とはいえ、中国側に立てば、擁護する訳ではないが、
先進国の価値観の押しつけといえば押しつけでは
あるので、余計なお世話といえば余計なお世話では
ありますけどね・・(笑)

そんな中、この受賞において、受刑者である事など
を理由に、なんと中国は、劉氏に【ノーベル平和賞】
を授与させるような事があれば

【中国とノルウェーの関係に悪影響を及ぼす】

という圧力をかけてきた。

この、中国政府の圧力に屈して、劉氏に授与すべき
ものだったのを与えなかったとなると【ノーベル賞】
の独立性は失墜する・・という事で理念を貫き通した。
まあ、そもそもノーベル賞委員会は独立しており、
ノルウェー政府は元々、ノーベル賞とは関係ない。
圧力のかけるところが違うだろ・・>中国(笑)

ただ、どうなんだろ・・こうした【やっている事に
自信の無い不様な国】というのは、逆にもっと悪い
方向へベクトルが向いてしまう気がするのだが・・
と思っていたら、やはり奥さんの劉霞氏(49)が
中国で軟禁状態とな・・┐('〜`;)┌
今後12月10日にオフロ市庁舎で授与式&スピーチが
あるが、出席のために中国は劉氏を開放する事はない
だろう・・さらに奥さんの劉霞氏も軟禁状態のまま、
出国できないであろうと言われている・・。
【やっている事に自信の無い不様な国】としては、
とにかく臭い物には蓋をしまくるしか手が無いからな・・。
しかも、それも徹底していて、中国では【劉暁波】の
文字が入っていればメールは送信できない、テレビ
ではNHKやCNNなどをリアルタイムで見る事が
できるが、劉暁波氏が【ノーベル平和賞】を受賞した
内容の放送は、即座に映像が途切れ、画面を真っ黒に
する・・こうして新聞、テレビ、その他全ての報道
機関を共産党がコントロールし、重要な問題について
は、その都度ガイドラインを設定し、逸脱を許さない
そうだ・・。
そんな中国について、多くの報道は

【言論の自由がない】

と報道しているが、劉暁波氏の報道において、今回
ひとつだけぶっ飛んだのが、奥さんの劉霞氏の言葉
だった・・。

「中国の憲法には【言論の自由】が明確に書かれている」

ええ!??(◎_◎;>もうビックリである!!
ちょっと調べてみると、中国憲法・第35条に

【国民は、言論・出版・集会・結社・デモ行進の
 自由を享受する】

とある・・が、一方で同じ憲法の中に

【中国は中国共産党の指導を受ける】

という事も書かれており、自由よりも共産党の【指導】、
すなわち言うとおりにしろ!という権利の方が上である
という国の憲法には明確に書かれているのに、狂った
共産党独裁政治のために【言論の自由がない】という
悲しい憲法・・。
やはり、中国の民主化運動は間違っていない!!
余計なお世話でもなく、世界は徹底的に中国の民主化
運動を支援しなければならない・・。

最後に、今朝の産経での櫻井よしこ氏・・
https://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101014/plc1010140316003-n1.htm
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 劉氏は、中国共産党の一党独裁体制の廃止や三権分立、
集会や言論の自由などを求める08憲章を起草し、ネット
に載せただけで逮捕され、「国家政権転覆扇動罪」で懲役
11年に処せられ、いま獄中にある。ノーベル賞委員会の
委員長で元首相のヤーグラン氏が述べたように、中国政府
は一貫して委員会に圧力をかけ続け、受賞者発表のニュース
も中断した。

 人間の幸福に欠かせない精神の自由、その発露としての
表現や言論の自由を、中国は全(すべ)て踏みにじる。
その中国政府に対して、劉氏釈放を呼びかけたのは欧米諸国
だけではない。中国に経済的、軍事的に圧倒されかかって
いる台湾でさえも、9日、馬英九総統が劉氏の釈放を中国に
呼びかけた。

 一方、わが国の首相は8日、こう語った。「普遍的な価値
である人権について、ノルウェーのノーベル賞委員会が評価
をされたと。そんなふうに受け止めてます」

 自身の判断や評価は全くないのだ。人権状況への影響を問われ、

「ノルウェーのノーベル賞委員会が、そういう評価をされて、
 そういうメッセージも込めて賞を出された、そのことを
 しっかりと受け止めたい」

 受賞報道の中断については、「コメントは控えます」だった。

 一体、何をしっかり受け止めたというのか。菅首相は、弾圧
されている人々に一片の共感さえ示せないのか。人間の自由を
無視した隣国の野蛮な振舞いに一言の批判も表明出来(でき)
ないのか。国際社会がこぞって望む自由な社会の実現のために
劉氏の釈放を望むと、たった一言、言えないほど中国には卑屈
になるのか。それほど、良識も人道愛も捨て去っているのか。
愚かなる宰相は、最小不幸社会の実現を叫びつつ、不幸を拡大
し、最大不幸社会を作る側に立つのである。国家観なき宰相は、
国家の最高指導者でありながら、国益を損じ続けるのである。
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自分もそれなりに書き込む方だと思うのだが、櫻井氏は
有名紙においても痛烈だ・・本当に賞賛する。m(._.)m