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国家としての恥

いやいや・・消えた100歳以上の高齢者・・
最初は数人だったのが、どんどんと増え続け、8月11日
現在で全国で200人を突破したという・・(^-^;
いったいどこまで人数が増えていくのか?
しかし、その事件も、どちらかというと不謹慎ながら

「なぜこうした事が起こるのか?」

というところに実は興味深々だった・・。
すると、100歳以上の超高齢者の所在が不明となる
経緯には、主に2通りが考えられるそうだ・・。

1)東京都足立区で起こった111歳のミイラ化男性
 の事件じゃないが、家族が年金受給の搾取という
 詐欺行為目的として、死亡や行方不明の高齢者を
 【生存】とするケース。
2)家族や近所といつの間にか連絡がなくなり、本当
 に所在不明になって、捜索願いを出してはいるが、
 それでも生死が誰にも全く分からなくなっている、
 全く家族として興味が無く放置していて生死が
 誰にも全く分からなくなっているケース。

(1)のような言語道断なケースは重い罰を今後与える
事により防ぐとして、(2)のケースは人ごとではない。
自分も例外なく【核家族化】している人間の一人だが、
毎日、70歳を超えた両親と連絡をとっている訳ではない。
仮に今日忽然と姿が消えたら、確かに気付くのは相当
遅くなる・・。
で、捜索願いを出すが見つからなかったら、こちらも
生きてゆかなくてはなりませんから、毎日、自分の足
で探しまくる事も不可能だ・・。
そのまま警察からの連絡を待ちながら、毎日を暮らす
事になるであろう・・本当に人ごとではない・・。

次に住民票がある自治体では【生存】、本籍地では
【死亡】という、同じ人間でも【生】と【死】が
自治体によって異なるケースも発覚・・と、不思議
だったのが、根幹である【住民基本台帳】が色々な
所で多々間違っているという子供のおつかいのような
事がこんなにも沢山の人達に起こるのか?なぜ役所の
情報がこんなにもおかしいのか?という事だ。
すると、ある番組で死亡届を出してからの流れを
やっていた。まず、

 親族や同居者、後見人などが【死亡届】を出す。

→この出す所は【死亡地】【本籍地】【住所地】と
 3つどこでよい。そのいずれかに提出。

→で、届出を受けた自治体が死亡情報を関係先に
 通知する(つまり連携している)

→それにより【戸籍を削除】【住民票を削除】

という道を辿るそうだ。
つまり【死亡届】を出したが、その後関連地にその
情報を届ける仕事をしていない、情報がきてもその
情報を【住民基本台帳】などに反映させる仕事をして
いない・・という公務員が仕事をしなかったという
事による相当お粗末な【人災】・・。

しかし、笑ってしまうのが、今回、それがやられて
いなかった理由として総務省は

【2002年までは死亡情報が電子化されていなかった
 (2002年8月よりオンライン化され共有)】

という、デジタルになっておらずアナログだった事が
原因というとんでもない言い訳を恥ずかしげもなく
発表したが、そんなのは理由にならないよな・・。
それにしても・・全国の公務員というのは、どんだけ
最近までいい加減だったんだよ・・(-_-;)

ま、でも、この状況の本丸は、実は65歳〜100歳未満
である・・。
先に書いた(1)の理由を考えると、後期高齢者(75歳
以上〜)あたりから、娘&息子達が45歳以上あたりと
ちょうどお金のかかる年代に入る・・。
また、90歳あたりになると、娘&息子達は65歳以上
となり、無年金の人間や、自営業だったりすると国民
年金だけの細々とした年金額の現実を知る事になる
年代である・・。
年金の搾取を考えるならば、75歳〜100歳未満で
行われている可能性が非常に高い・・。

ちなみに、後期高齢者(75歳以上)は全国で1300万人
いるのだが、100歳以上が4万人で、80歳〜100歳と
いうのは100歳の300倍いるそうだ・・という事は
1200万人・・。
100歳以上が4万人中約80人0.2%という事は、80歳
〜100歳では単純に1200万人の0.2%は24000人・・。
という事は2万人くらいは不明者&年金搾取者がいる
のではないか?という疑いというよりも確信が出てくる・・。

まずは、今まで手を抜いてきた役所ですから、猛省して
65歳以上の年金をもらっている人達を全て確認するしか
道はない・・人海戦術あるのみだろうな・・。
その際に「【個人情報保護法】の壁で調査ができない・・」
とテレビで言い訳している勘違い自治体があったが、
【個人情報保護法】はそうした事には全く関係ない。
役所が集めた情報の扱いに関して関係するのであって、
【住民基本台帳】の内容の確認を個々に伺って行うのは
全く問題はない・・。
まずは誰の責任うんぬんは、こちらに置いておいて、早急
に国民の根幹の【住民基本台帳】をきちんと調べ直し、
きっちり確かなものに作り上げ直さなくてはいけない。
それと同時に、地域で見守る体制を築くために、これまた
早急にやらなければならない事は、この【個人情報保護法】
を、こうした高齢者に対しては、もっと柔軟に運用できる
ようにする法の改正、もしくは特例を作り、その上で
ここまで希薄な社会のシステムになってしまった現状を
きちんと受け止め、国民総背番号制ではないが、戸籍、
年金、医療保険、税金などを行政が把握できるシステムを
作らないとダメでしょうな・・だってどんどんとこの先は
核家族化、家族の希薄化に拍車がかかるのと同時に、
すごいスピードで高齢化してゆくし、高齢者が多すぎて
見守る事も、ままならなくなるのだから・・。

しかし国の根幹となる【住民基本台帳】が全国で数百人規模、
いやこのペースでいくと数千人規模で間違っている可能性が
あるだなんて・・国家の恥でしょう・・恥ずかしすぎる・・(-_-;)
とはいえ、今後どんな凄いシステムにしたとしても、全て人で
決まる・・取り扱っている公務員が、こんな共産国の人間達
みたいな無責任なままでは形を変えて、またこのような事が
絶対に起こる・・。
もう、公務員はすべて1年間の自衛隊入隊を義務付けては
どうだ?そして働き初めてもお粗末な人材は再び自衛隊で
1年・・みたいな精神改革から始める!(゚-゚)b(笑)
そのくらいのレベルで取り組まないと、公務員の驕りというか
甘えはどどこまでいっても、いつの時代でも変わらない気が
するのは自分だけでしょうか?
全てが人で決まる事を改めて感じるお粗末な事件です・・はい。