記事一覧

誰か教えてくれ!

これはひどい・・こんな時代に、こんな内閣にこのまま
任せておいて良いのだろうか?
議論をする訳でもなく【亀井案】そのままってなんだよ・・
初めからやっぱり了承していたって事じゃんよ・・。

【鳩山首相・・ウソばっか!】

天下りを堂々と幹部にすえた【郵政改革案】。
ただでさえ巨大な【ゆうちょ銀行】がさらに肥大化する
危うさがある事がなぜわからないのか?
民主党は2005年あたりには、もともと郵政の金融業務
について縮小を掲げていた。
その理由は、郵政が民業圧迫する形になれば、結果、
地方などの経営に窮した民間金融機関が出てくる可能性
があるからだ・・そうなった時に、公的資金などで国が
支えるという事になれば、郵政のために税金を使うのと
変わらなくなるからだ。
さらに、天下りを幹部に迎え入れた事により、1回他で
働いたら天下りでないルールに基づき、今後、天下りが
郵政においては野放しになり、どんどんと天下りが始まる。
そして金融事業の拡大といっても、そもそも運用ノウハウ
が無い連中が運用するのですから、大失敗しては困る。
現在、ゆうちょ銀行は運用資産の190兆円の約8割は国債。
となると、今後、他金融機関からシフトして集められた
資金は現在の事をふまえても、【国債】で運用するしか
ない=政府は国債をたんまり買ってもらえる【財布】に
なるという・・そう・・非効率な官製金融を復活という
過去への逆戻りである・・。
逆に、民間金融機関は資産の大半を企業への融資に当て
ている・・地方の信用金庫などは、ゆうちょ銀行へ資金
が大きくシフトしたら企業への融資に影響が出かねない。
ゆうちょにお金を預けるというのは【国債】を買う
のと同じ事・・結果、預けたお金が民間企業にまわらず、
国の財政を支える・・その支える財政が健全なら良いが、
どう考えても放漫で危ない財政を支える事になるだけでは、
国力を低下させる・・。
というように郵貯拡大により、ほとんどが国債に回る事
により、それが経済にゆがみをもたらす可能性がある
から民主党は縮小を掲げていた・・。
そこがわかっているはずなのに、出来上がってみると、
縮小などというのはまるで考える事もしなかったかの
ように現状を維持するならまだしも、拡大して
どうするんだよ・・(-_-;)
さらに、郵便局は、政府が保障しそうな限度額が上がる
(法的には他金融機関と一緒で1000万保証)だけでなく、
今後はサービスのコンビニ化してゆく事も、地方金融機関
を圧迫してゆく・・どういう事かというと、郵便局だけ
そもそも保険・銀行・郵便がある。
それに加えて、今度は行政の代行窓口(パスポートの
受け渡し、年金記録の印刷・確認など)になり、物販も
するなど他の金融機関ではできない事ができるという
圧倒的な有利さが出てくる・・。
一方、民間の金融機関は、銀行法などで他の業務は許可
されないので、物販などはできない。

この改正案の結果だけを見るならば、亀井郵政担当相
が国民新党の支持母体の

【全国郵便局長会(旧特定郵便局長の団体)】

の意向を受けての選挙対策としての偏った改正案
である構図は誰の目から見ても明白である。
同時に、財務省や旧郵政省関係者、郵政のファミリー
企業は大喜びだ!

亀井大臣の発表に対し、仙谷国家戦略相は参院決算
委員会で【現在の金融状況を勘案しつつ国民的な議論
もういっぺん起こす必要がある】と指摘・・遅いよ!
なんで今までその事に口を閉ざしていたんだよ・・。
9回も会議を重ねていく前に、少なくとも民主党は
原口総務大臣から説明を受けていただろうよ・・。
今になって愚痴を言い出す仙谷氏も仙石氏である。

また、鳩山政権でのこの案件だけはなぜか9回の小さな
事前会議は行われているが、【閣僚委員会】を設置して
いない・・どういう事かというと、鳩山政権は重要政策
ごとに関係閣僚が協議する【閣僚委員会】を随時設置
してきたが、郵政問題に関してだけは【閣僚委員会】は
設置されていないのだ・・。
そこにも特定の人間達で初めから結論ありきの話し合い
がもたれていたのではないか?という事が見え隠れする・・。

ま、そういうマスコミも同じような論調の政治的な事を
書くのははここまでにして、今回、マスコミもなぜか
書かない、もっともっと基本的な根底の部分を
問うてみたい・・。


亀井氏は昨日辺りはニュースなどに生出演していたが、
その中で

【小泉・竹中路線の一番いけなかったのは何か?】

という問いに、

【弱肉強食、強者が栄えればいい、弱者が、地方は
 どうでもいい東京だけ良ければいいとこれじゃ
 いかん!】

という説明をしてすり替えて来た・・。
なぜ、【すり替え】と言い切るのか?

そもそも、なぜ郵便事業や金融事業が日本において
基本的なサービスとしてユニバーサルサービスなど
というまやかしの名の下に日本全国一律でなくては
いけないのか?まず誰か教えてくれ!(゚-゚)b
だってそうだろう?そんな事よりも、もっと基本的な
事は【衣食住】で代表されるように、衣料はともかく
として、食糧だとか住居だとかの方が金融&郵便より
も、もっと人間として大切な部分である。
そうした食糧だとか住居だとか土地だとかが全国一律
の同一料金であるはずがないのは、誰もが疑う事のない
常識だ・・資本主義なのだから当然だ。

よって、田舎に住んでいれば、収入が低いが、食糧
も安い・・そして土地も安ければ、住居も安い・・
その事により、固定資産税も安い・・と、充分に
田舎は田舎で恩恵は受けている・・ただそうした
所は、交通機関や金融、郵便などに関しては不便
であるのだ。
逆に都会は、収入は頑張れば高いが、ダメなら安い、
交通機関や金融、郵便などは便利であるが、食糧、
土地、住居、その事により固定資産税や、その他
モロモロが高い・・と、どちらも恩恵もあれば
不便もある・・。
そして、日本という国は、田舎暮らしで不便がイヤ
ならば、その他を犠牲にして引っ越す事ができる
という【住居選択の自由】は憲法では保証されて
いるのだから、田舎の不便さがイヤならば引っ越せば
良いだけの話である・・。
引っ越すのはイヤだから、年老いているから・・と
いう理由だけで、自分たちの恩恵は棚に上げて、
不便な所だけ国を挙げて何とかしてくれ!というのは
どう考えてもおかしいだろう?
このように問題をどこからみるのか?
郵政という【木】からみれば地方が不条理でも、
世の中全体という【森】をみると、全く違う
景色が見えるのだ・・。
郵便も金融も田舎がコストがかかるのなら、そのコスト
を田舎には上乗せすれば良いだけの話・・。
もちろん、都会の方がコストがかかるなら、都会に
上乗せすればいい・・。
という事は、郵便に関してはゆうパックのように
距離できちんと料金を取ればいい・・頑なに
一律料金にこだわる理由がわからない・・。
なぜそれではダメなのか?なぜ郵政だけが半国有化まで
して一律を守るのか?自分にはどうしてもわからない・・。
そこが説明されない以上は、どこをどうみても
【選挙対策】という結論しか導き出せないのである・・。