記事一覧

救急病院で受診の軽症患者、加算料金

***************************************
厚生労働相の諮問機関「中央社会保険医療協議会」
(中医協)は1月15日の総会で、病院勤務医の負担
軽減策の一環として、軽症でありながら救急病院を
受診した患者からの特別料金徴収を検討すること
などを盛り込んだ、2010年度の診療報酬改定の
骨子案をまとめた。救急医療については、軽症患者
の夜間や休日の安易な受診が、勤務医の疲弊や重症
患者の治療への支障につながっているという指摘が
ある。厚労省はこの日の総会で、救急外来で薬の
長期処方を要求したり、虫さされや指のトゲの治療
を求めたケースを軽症者の例として示した。
そのうえで、特別料金徴収を、全国221か所の救命
救急センターの救急外来を訪れた患者のうち、診断
前に医師から軽症だと判断された人を対象に行う
方針を示した。保険診療の自己負担とは別に費用が
かかることを説明し、それを受け入れて受診した
場合に徴収する考えだ。
総会では、患者の受診抑制につながることなどを
理由に慎重意見も出たが、最終的に了承された。
中医協は22日まで骨子案への国民の意見を受け付け、
2月中旬にも改定の詳細を決定する。特別料金徴収
も10年度中に実施したい考えだ。
骨子案にはこのほか、<1>多数の救急患者を受け
入れるための体制を整えている医療機関を評価する
<2>医師事務の作業補助者をより多く配置した機関
を評価する――ことなどを盛り込んだ。
***************************************
モラルの無い人間達が増えている以上、仕方のない
骨子案だろう・・。
すでに、軽度の症状は大学病院など【大病院】とか
ではなくて、町の医者を使いなさい!という事で
紹介状の無い場合には保険料の自己負担の他に、
別な費用がかかる。
それでも、未だに予約の時間にすら診療して貰えない
程の混雑である・・。その他の、

<1>多数の救急患者を受け入れるための体制を
   整えている医療機関を評価する
<2>医師事務の作業補助者をより多く配置した
   機関を評価する

という点は医療関係でないのでわからないが、
単純に考えて<1>は医者の数を増やす、<2>も
多くの雇用をせよという事が必要な事項であるよう
に思われる・・。
患者側にとってはありがたい事だと思うが、病院、
それも産婦人科や小児科など、希望者の少ない科
があったり、その医者の数が少なくても病院の方針
でたった数人の医師で少数にしか患者を診られない
としても、公共性という立場からがんばっている
病院を減らす事にならないのだろうか?
そこまでの動きにはならなくとも、その事により、
病院の評価が下がるため、それに見合わない科は
切り捨てられ、医者が集まる科だけ存続しよう・・
みたいな動きにはならないのだろうか?
ただ、記事になっている前半の部分に関しては
個人的には賛成である。

それと、もしかしたら部署が違い、一緒に論じる
事ができないのかもしれませんが、この骨子案と
同時に救急車もタクシー代わりに使うモラルの
低い輩も出てきている以上は、状況によっては、
【罰金】的な【有料化】を、そろそろ考えるべき
ではないだろうか?
この【有料の状況】という部分は100の状況が
あれば、それこそ100通りの状況があるのでしょう
から、定義するというのは難しいのかもしれませんが。

そそそ、救急車といえば、先日、ある店で飲んで
いた時に、別なテーブルで飲んでいた女性が、
飲みすぎでグッタリしてしまい、店の方が救急車
を呼ぶのだが、ここからがビックリした・・。
急性アルコール中毒においては、救急車は基本的に
行かないのだそうだ。
手順としては、まず警察に連絡→警察が救急車が
必要か判断→警察が救急車を要請・・という形
だそうで、これは確かに本人の自覚で、酒をきちんと
わきまえ、適量をたしなむという大人の姿勢から
逸脱しているのだから病気という位置づけでなく、
本人の自己責任においての無責任な状況である事、
救急車を呼ぶ程でない酔っ払いが病院に行く事を
未然に防ぎ、医師の負担を防ぐ対策としては有効か
と思うが、グッタリしてしまった時にはそのまま
死ぬ可能性もある訳で、難しいなぁ・・と感じた
夜だった。
これは個人的な憶測だが、大学での飲み会でよく
1人死んだとかいう事件があるが、これなどは
もしかしたら警察が行くというワンクッションが
なかったら救えた命なのかもしれない。

難しいね・・。

もちろん、すべての人間が満足する医療というのは
できる訳はないのだが、知恵を出してがんばって
それに近づけては欲しいね・・。