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中国に打ちのめされるの巻(後編)

■中国に打ちのめされるの巻(前編)■
https://www.hearts.jp/user-cgi-bin/diarypro/diary.cgi?no=1333

皆既日食だったので、1回飛ばしで前編からの続きぃぃぃ〜(笑)

核軍縮問題は、G8首脳は声明で【米露核削減合意】を歓迎した。
【核なき世界】へ前進などと前向きな報道も多かったが、そもそも
合意しなければならないという事は、なんだかんだ言ってどちらも

【お前がやらねえならオラもやらね!】

とう事の裏返しである事はしっかりと認識しなくてはいけない。
どっちかが「やめた!」と言い出せば、またスタートへ戻る。
まだまだ一番核を持っている国がそんなレベルでしか考えていない
のだから、やはり核など無くなる訳がないのだ。

いずれにしても、この問題も中国が帰っちゃったから、今後のG20、
主要30カ国による【核安全サミット】へ北朝鮮、イラン、イラク
などの地域情勢問題と共に持ち越し・・。

と、完全に中国がいなくて話し合いにならないというサミット(笑)
こりゃ、将来はG8でなく、主軸はアメリカと中国だけで結局は
決まる・・というG2と言われる時代になる事は間違いない・・。
日本のGDPを来年には中国が抜き去り、世界第2位になると
予測され、現在も世界のあらゆるものを中国は買いあさっている。

余談だが、個人的に笑えないのがワイン・・。
中国では現在ワインブームが起きていて、中国のワイン消費量
は世界第6位で2001年の約34万キロリットルから2006年では
既に50万キロリットルを超え、現在も年率10~15%でワイン
の消費量が伸びており、既に日本の約2倍の規模に達している。
さらに、中国の不動産会社・ロンハイ・インターナショナル社が
ボルドーの白ワインで有名な【シャトー・ラトゥール・ラギュン】
を2008年に買収・・。
続いて、2009年6月には中国の香港のA&Aインターナショナル社
が、ボルドーの【シャトー・リシュリュー】買収・・。
ボルドーの超高級ワインの価格が2倍になったのも、中国の
買い占めが原因・・と買い占める前のまだ安かった時に、自分の
コレクションとしては買い込んでいたので本当に良かった・・(^-^;

話を元に戻すが、ボルドーの超高級ワインの価格ではないが、中国の
経済状況で世界の経済状況が変わる、中国の標準が世界標準になる・・
今まで日本が見下していた国が力を付け、人口13億のパワーが、
GDPだけでなく【買う、消費する】と、今や日本を追い抜こうと
ものすごいスピードでパワーシフトしている・・。
そんな中、国民に借金だらけの日本という国が、高度成長を支えた
もの作りの中小企業を見捨て、右から左へ物を流すだけで利ざやを
稼ぐ仕事ばかりをみんなで目指して、どうやってこのスピードに
食らいついていくのだろうか?
利害でなく国策として【国力】という事を真面目に論じないと
気付いた時には今回のサミットのように、相手にされないだけでなく、
置いてけぼりになってしまうのではないだろうか?
そんな事を真剣に考えてしまう程、中国に打ちのめされたのは
自分だけであろうか?