【RCサクセション】の忌野清志郎氏が2009年5月2日、がん性
リンパ管症のため58歳という若さで亡くなった。
【RCサクセション】と言えば、自分が中学&高校生の時には
【雨上がりの夜空に】【トランジスタラジオ】をイヤでも
耳にしていた。高校の時も、矢沢永吉、サザンオールスターズ
と共に、コピーしていたバンドも多かった。
個人的には、ヘビメタとパンクが好きでしたので、実は、
どうでもよいバンドではありましたが・・(笑)
そんな中、興味を持ったのは、1986年4月26日のソ連の
チェルノブイリで原発事故と広瀬隆氏の
【危険な話(1987年)】
と共に、個人的には反原発のスタンスだった。
その2年後の1988年に発表された
【COVERS(カヴァーズ)】
1960年代のスタンダードなロックナンバーを、あえて直訳では
なく、忌野清志郎氏の独特のセンスで反戦、平和、原発問題を
テーマにした歌詞に乗せて痛快にカバーした。
しかし、このアルバムは発売の直前になって発売中止になる。
発売禁止の理由は、そのアルバムからシングル発売予定されていた
【サマータイム・ブルース】→どこでも映像は削除されていますね(笑)
(歌詞→https://music.goo.ne.jp/lyric/LYRUTND29140/index.html)
の歌詞に原子力発電所に対する露骨な批判の歌詞だった事から、
原子力産業の中心企業である東芝EMIの親会社の東芝の圧力が
かかったからというくだらなさ・・。
しかし、レコード会社の反感を買うような歌詞と内容を持った
アルバムを発売する姿勢は、まさにロック!
さらに、放射能批判の
【LOVE ME TENDER】
https://www.youtube.com/watch?v=q0cmuaNgf8s
と、【RCサクセション】の地位があったからメジャーから
発売できたアルバムで、個人的には【RCサクセション】の
最高作と思っている。
続けざまに同じスタンスの
【コブラの悩み】
を同じく1988年に出すが、これは、【COVERS(カヴァーズ)】
を発売禁止にした東芝EMIから出るというバカバカしさ・・(笑)
さらに、【THE TIMERS(タイマーズ)】というバンドも作り、
1st【TIMERS(1989年)】
というアルバムを発表!【COVERS(カヴァーズ)】など、
柔らかすぎるくらいの素晴らしい完成度である。
その後、地下に潜ったのかのように静かになった所に、LIVE録り
でのアルバム2枚【復活!!THE TIMERS(1995年)】、
【不死身のタイマーズ】を発表と【RCサクセション】の時よりも、
さらに色を強くして、反核、反原発、平和、宗教、音楽界、医療と
清志郎氏の独自の感覚で痛烈に切り込んでいく・・。
【Long Time Ago】
https://www.youtube.com/watch?v=71Fmm4B1gts
と、原爆の被害者でありながらなぜ原子力を推進するのか?
当然な矛盾を切り込む
【FM Tokyo】
https://www.youtube.com/watch?v=qV0fcY99keI
友人の山口冨士夫の曲がFM東京で放送禁止にされた事と、
【サマータイム・ブルース】が放送禁止にされた事に
対する攻撃を行うかと思えば、
【あこがれの北朝鮮】
https://www.youtube.com/watch?v=byw8VOJHI10
北朝鮮をおちょくり引き合いに出し平和も歌う・・。
【宗教ロック】
https://www.youtube.com/watch?v=FZogk2jtWxQ
宗教を痛烈に哀れむ
【ロックン仁義】
https://www.youtube.com/watch?v=AgBvqJsNnjs
音楽界にもの申す・・とメジャーにおいて普通では、その後の
仕事が無くなるかもしれない事を考えたら、絶対にできない&
及び腰になる事を次々とやり通していった・・これぞまさに
ロックンローラーである!!(゚-゚)b
メジャーにおいて、ここまでやる人間はもう出てこないのでは
ないだろうか?
最近は丸くなっていたとはいえ、本当に惜しい方が
亡くなってしまった・・。
安らかに眠って欲しいと思います。
お疲れ様でした。m(._.)m