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苗場プリンスホテル季節営業に・・

新潟県湯沢町にある【苗場プリンスホテル】
が、2009年度から通年営業をやめ、
冬と夏の季節営業とする事を明らかにした。
同ホテルによると、冬季は12月初旬〜5月
のゴールデンウイーク、夏季は7月末〜8月末
の営業にするそうだ。

自分たちのようなバブル期のスキーを知って
いる人間にとって、【苗場プリンスホテル】と
いえば

【スキーバブルの象徴】

と呼ぶにふさわしい1299の客室があり、
最大3258人が宿泊できるというのに、
平日でもトップシーズンで夜景がきれいな
【ゲレンデ側】は、1ヶ月前位には予約が
必要だった・・(笑)

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レストラン、温泉、ゲームセンター、
カラオケ、プールまで備え、1号館
から8号館(だったかな?)まで、
15分〜20分位かけて歩いてショップ
を巡って歩く事ができる程の巨大
アミューズメントホテル・・。
カップルスキーヤーには知らぬ者が
いないホテルだった。
このバブルの象徴のホテルが、この様な
自体になって寂しいような、なるべくして
なったような・・複雑な気持ち・・(^-^;
苗場スキー場の利用者はピーク時の
1992年度(1992〜93年)に318万人
だったのが、年々減り、2008年度は
127万人とピークの半分以下・・5kmも
向こうの【かぐら・みつまた・田代スキー場】を

ファイル 1286-2.jpg

【ドラゴンドラ】

で結ぶという、バブルの時にだったら大人気!
になっただろう企画も利用者数UPに不発
だというんじゃ、仕方ないかもしれませんな・・。
そもそも、

【苗場スキー場=混んでいる】

というのが代名詞みたいな場所で、さらに
コースレイアウト的に、合流地点が多く、
あらゆる場所で減速を強いられ、T字路
になるので、ロングダウンヒルができない。
唯一、火打平方面にロングダウンヒルコース
があるが、それはうまい言葉に騙された
ような形で、スキー場の一番端っこに終点
として連れていかれてしまい、メインコース
に戻るのが大変なので、普通の人は1回
滑ったら滑る気をなくす・・(笑)
大斜面が難しい初心者の人達は横にある
らくらくコースへ流れるのだが、ここは細い
コースなので初心者にはかなり過酷・・と、
どのスキーヤーにとっても、それほど魅力的な
スキー場ではない。
だから、個人的にはプリンスに泊まって
カップルとして、おしゃれに
食事して、部屋の灯りを消してゲレンデの
夜景の灯りだけで雰囲気に燃え上がる
のでなければ→行かないみたいな
構図・・(笑)

そういや、最後に苗場に行った8年位前も、
平日は5号館と6号館しか営業をして
いなかったっけ・・。
考えてみりゃ、そうなってくると悪循環から
抜け出せなくなるよな。
結果、普通に考えて暗いホテルに魅力を
感じる人などいませんから、余程、苗場の
スキー場が好きでないと、【苗場プリンス
ホテル】に泊まる事もなくなる・・。

その最後に苗場に行った8年位前時には
友人のお父さんのリゾートマンションを
お借りしたのだが、それはそれは過去の
栄華など見る影もない無惨で悲惨な姿
だった。

最上階は360度パノラマの展望車
ジャグジー&温泉というのが目玉だった
のだが、すでに営業はしていない。
さらには、入り口の電気も消えていて、
廊下の電気は、通る時に手動で点けて
くれくれだの、通らない時には消してくれ
だの書かれていたので、スキーで疲れて
帰ってきた所の気持ちをさらに拍車を
かけてドンヨリさせられる・・(-_-;)

夜、夕食をしに近場をうろつくが、食べる
所も、閉まっている所が多かったし、実際
には苗場の町はその8年くらい前でも、
充分に破綻していたんだろうな・・。
夕食処を探していたいた時に見つけた
不動産屋さんの店頭の中古マンションの
広告を見ても、リゾートマンションなどは
どれも数十万円で売りに出されていた・・。
それでも買い手はいない・・。

【苗場スキー場】は、実は日本で一番早く
スキー場を開く事に命をかけていた(笑)
例年11月下旬から・・へたすると11月の
中旬から人工降雪機で無理矢理コースを
作り開けていて、シーズン終了時も、まわり
はすでにきれいな緑なのに、人工降雪機
でコースを維持・・無理矢理5月上旬まで
営業していた(笑)
今年度から、その期間を短縮し、12月
初旬から4月上旬までの営業とする
そうだ・・。

西武グループの衰退と共に、バブルの終焉のフィニッシュとして
スキーのひとつの時代が終わった・・。