記事一覧

凄まじいなぁ・・株価暴落

しかし・・凄まじいまでの株価暴落・・。
9月29日〜10月3日の日経平均株価は週全体で955円下落。
さらに、10月6日に1万938円で始まった今週も、10月10日
の日経平均株価の終値は8276円。
という事で、10月6日〜10月10日の日経平均株価は週全体
で2661円下落、9月29日〜10月10日の2週間で3616円の
下落・・と日本の株価が下げ止まらない・・。

【投資家の人達は大変だなぁ・・】

と日本の株価が下げ止まらない事を、人ごとのように暢気
に感じているとしたならば怖い事である。

<典型的に起こりうるパターン-1>
日本の株価が悪くなる→日本企業の業績が悪くなる→さら
に株価が悪くなる→ボーナスが下がる→給料が下がる→
消費が停滞→日本の景気が悪くなる。

<典型的に起こりうるパターン-2>
日本の株価が悪くなる→年金や銀行も株で運用している→
目減りする→年金の不足分を税金が使われる→税金が上がる
→収入が減る→消費が停滞→日本の景気が悪くなる。

さらにここにアメリカの株価下落まで加わると、
<典型的に起こりうるパターン-3>
アメリカの株価が下がる→金融機関が破綻→アメリカの景気
が悪くなる→日本はアメリカを中心に輸出しているので、
日本のモノを買ってくれなくなる→日本で作ったモノが
売れなくなる→日本企業の業績が悪くなる→アメリカの
景気も悪くなっているので→ドルが売られる→円高になる
→さらに輸出企業を中心に業績が悪くなる→給料が下がる
→ボーナスが下がる→消費が停滞→日本の景気が悪くなる。

【日本の株価下落】のポターンの最後は【投資家の人達は
大変だなぁ・・】は当たり前だが、結果、どの形でも

【私たちの暮らしが苦しくなる】

というベクトルしか残されていないという事・・(^-^;
これが半年から1年後あたりに実体経済に出てくる。
すると、さらにどんどんと上記の事が繰り返され、
スパイラルに陥る事になる。

でもね、半年前あたりから、個人的にはもうすでに日本は、
賃金や金利は上がらないのに、物価が上がってゆくという
【スタグフレーション】に突入していると記している。
過去の【スタグフレーション】脱却は3月15日のひとこと
にも<1980年代に原油価格が上昇して、日本は
【スタグフレーション】を招いたが、その時には原油価格が
ほぼ半値まで下落、その後、物価が安定→バブル好景気に
突入し回避された>と記しているが、その原油が10月10日で

【1バレル=86.59ドル】

とグングンと下落している。金融危機に陥っているので、
石油の需要が減るだろうという事での下落らしいが、
11月には減産措置を取るので、まだまだ不透明ではあるが、
先にも書いたように、原油価格の下落は、物価の安定にも
【スタグフレーション】脱却にも欠かせない必須要項なので、
日本にとっては少し明るいニュースである・・とはいえ、
まだまだ原油価格は不透明ですが・・(笑)

ま、今日は昨日が全世界株価大幅高なので、日本も一緒に
大幅高だろうから、今日一日の事で考えるなら大喜びで
終わるでしょう!
しかし、次は、今週にも欧州大手金融機関が決算を発表する。
欧州金融機関の情報開示はお寒く、今回の金融危機が
欧州金融機関にどの程度危機を伴い、どの程度の不良債権
を抱え、どの程度の資本が傷んだのか?が十分にわかって
いないが、恐らく、大変な事になっているというのが
あらゆるエコノミストの予測だ。

となると、公的資金を資本に注入する事が決定はしているものの、
今週も欧州の銀行決算内容によっては、まだ下がる要素が大きく
いぶっている訳で、1989年の東証最高値38957円到達し、
その後バブル崩壊し、グングンと下がり、最安値となった
2003年の7603円を簡単に割ってくる可能性も出てくる・・。
日本は、この金融危機の現在でも、世界の中でも安定している
国なので、日本自体が悪い状態じゃないのに、世界につられて
株価が下がるという一番良くない自爆パターンだよね。
そんなにマーケットも敏感にならなくても良いはず
なのに・・弱気だよなぁ・・日本マーケット・・。


もちろん、我々、平民が出来る事は何もない。
あえてやってはいけない事があるとすれば、職を失わない、
余計な借金をしないという自己防衛くらいなものだろう・・。