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ダブルスタンダード

衝撃的だ・・。
9月14日にウオールストリートを代表するアメリカで
4番目の金融・証券会社である

【リーマンブラザーズ(以後、リーマン)】

が破綻した・・。
そしてスケールの小さな地元話としては、センター南
というか港北ニュータウンの家電店として牽引して
きたラオックスが前に撤退したと思ったら、ジョーシン
までもが9月いっぱいで撤退・・。
エディオンとヤマダに囲まれるのでは、早々につぶれる
だろうなぁ・・とは思っていたが・・と【リーマン】の
話でしたね・・(^-^;(笑)

今年3月、同じく5番目だった金融・証券会社である
【ベアースターンズ】が破綻、しかし、300億ドル
公的資金注入、さらにはこの数週間の間に、アメリカ
の住専に当たる官民半々な【フレディマック】と
【ファニーメイ】にも1000〜2000億ドルの公的資金
が注入される事が決まった。
個人的にも【リーマン】の破綻は最悪のケースで、
アメリカも、その路線は取らずに、5番目だった
【ベアースターンズ】を救ったので、間違いなく
4番目の【リーマン】にも公的資金注入すると
思っていた。
が、アメリカは最初から【リーマン】への公的資金注入
は考えていなかったというのだから、そこまでシビアな
方向に転換していたのかと、ちょっと予想外でビックリ
した・・下衆の勘繰りですけど、リーマン兄弟がドイツ
の移民だったのも影響してたりしてね・・(^-^;(笑)

しかし、今回、アメリカの言う公的資金注入は金融の
自己責任原則を崩し【モラルハザード(倫理崩壊)】に
つながるとして断固拒否したが、9月16日に同じく、
経営不振であるアメリカの保険最大手【アメリカン・
インターナショナル・グループ(AIG)】に対し、
同社資産を担保に最大850億ドル(約9兆円)を
融資すると発表したが・・どっちも、CDS(クレジット
・デフォルト・スワップの略だが、簡単に言うと、
銀行や証券などの金融商品の保証)が膨らんでいる
事は同じで、民間企業である事も同じ・・う〜〜ん、
どこをどうみてもダブルスタンダードじゃん・・(-_-;)
結局は【モラルハザード】じゃなく【リーマン・ショック】
で世界的に結構大きな騒動になっちゃったから、【AIG】
まで破綻させたら、規模の違いで、さらなる金融混乱に
陥るんで差別したって言えばいいのに・・。
もっと言うならば【リーマン】の破綻のお陰で【AIG】
は救われた・・(笑)
ただ【リーマン】のCDS、【AIG】もちょっと延命された
だけで、日本円で約60兆円レベルのCDSについては、
まだまだ解決した訳ではないから、このままCDSの
負担が大きくなり、支払う事ができなくなれば、今度は
サブプライムとは全然関係ないのに、地方銀行や金融
関連企業の破綻と連鎖していく・・と、これからが
アメリカの難しい選択が目白押し!
いずれにしても、今回のアメリカの判断が正しかったか?
は1年くらいは必要らしいから、平民は見守るしかない
けどね・・(爆)●〜*

まあ、日本が出来る事は、金融の緩和、景気対策などだが、
【リーマン】の日本企業投融資4400億円の損失、うち
大手銀行&地銀46社の損失は2000億円・・多くの
エコノミストは影響は少ないと言っていたが、かといって、
【リーマン】の破綻の影響が、明るい金融の未来という
訳ではないのは確か・・(笑)
ただ、こうした事がある度に、85兆円もの輸出がある
日本にとっては、円高に触れるのが一番困るって所だろう・・。

ただ、個人的に【リーマン】の破綻で明るい未来がひとつ
だけある・・。
日銀は利上げを行わず、現状を維持した。アメリカの
問題が片づき&日本の景気が上向かないと、このままが
続くと予想されている・・そう・・しばらくは住宅ローン
の金利の上昇がなさそうだ!(爆)●〜*