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年金問題の根源

年金着服、記載漏れ、以前無愛想だった【社会保険庁】・・
と、年金問題って原因を追及してゆくと、実は
【労働組合問題】であり、現在で言う【社民党】と
【民主党】の問題なんだよね。
【社会保険庁】は全体の70%位は【全国社会保険職員
労働組合】に入っている。
実は【旧・国鉄】以上の【労働組合天国】・・。
1979年には【オンライン化反対闘争】として、労使で
【覚書】を交わしているのだ。

■覚書や確認事項の主な内容■

★オンライン端末機導入に関して(1979年5月)

●窓口装置の操作時間は1人1日平均200分以内、最高
 300分以内。キータッチは平均5000以内、最高1万以内。
●端末機の設置面積は1台あたり5平方メートル以上とし、
 事務室の面積は職員一人あたり4平方メートル以上とする。

★窓口装置へのJIS配列キーボードの配布に関して
 (1969年6月)

●職業病予防の観点から45分操作で15分休憩
●キーボードの変更によってもたらされる入力作業量
 などの点検や労務管理強化はしない。

★昼休みの窓口対応導入とオンライン稼動時間変更に
 ついて(2002年10月)

●地域住民のニーズや実情を考慮し、職場で対応できる
 必要最小限の体制で行う。
●オンライン稼働時間の変更は、現行の勤務形態を変更
 するものではなく、勤務時間内で対応する。

などなど、いわゆる【どうにかこうにか仕事をしない】
ための【裏協定】の項目は100項目くらいある。
キャリア官僚も【労働組合】の言いなりの方が楽だし、
自分の給料が減る訳じゃない。
まして【労働組合】の支持母体は現在の【社民党】と
【民主党】ですから、あまりもめたくない。
しかし、この体質が【社会保険庁】を【無責任集団】
へと導いた事には間違いないのだ。
その結果、今回の【記録漏れ】【年金着服】が起こっ
ている。
このような組合の横暴をことなかれ主義で認めてきた
キャリア官僚はさかのぼってでも糾弾されなくては
いけない・・。
また、【社民党】と【民主党】も自分たちの先輩達に
非がある事を認めなくてはいけない。
マスコミはもっともっと【労働組合】の委員長とかに
取材すればいいんだよ。

しかし、びっくりなのが【オンライン化反対】だけでなく、

○年金相談コーナーの設置反対
○バラバラだった【厚生年金】【国民年金】【船員保険】
 の3制度の年金手帳を一つにする社保庁の提案に反対

など、ろくでもない事を難癖つけて片っ端から反対して
いた集団、それが【全国社会保険職員労働組合】なのだ。

さらに、この年金問題がすっきりしない背景に【犯人】
や【責任者】の姿が見えない事である。
なぜ、着服した人間達を公表しないのか?
襟を正すために、時効などを認めず、何十年でもさかのぼり
返済&責任を取らせるという事を国挙げてやる事が、今後の
【悪質公務員】の襟を正す事に大きくつながるはずだ。
今の長が謝罪しただけで終わるのでは困る。

しかし、【全国社会保険職員労働組合】だけに驚いては
いけない・・各地方自治体には【ながら条例】という
【職員団体の役員が給与を受けながら、職員団体のために
活動を行う事ができる範囲を定める条例】というのがある。

1. 地方公務員法第55条第8項の規定に基づき、適法な
  交渉を行う場合
2. 休日及び休日の代休日(特に勤務を命じられた場合を除く)
3. 年次有給休暇ならびに休職の期間

というものなのだが、実際にはこの条例を過大解釈したり
独自の規則を設けたりして【交渉の準備のため】という
名目で仕事中に組合員同士が集まる事を認めている自治体
がある。
しかし、公費が使われているにもかかわらず、その時間に
組合員が何をしているのか?は自治体も全く把握していない。
この【ながら条例】は外に遊びに行っていようが、寝て
いようが、タバコを吸って雑談をしていようが、特定の
党の選挙応援をしていようが、給料をもらってサボる事
ができる便利な条例なのだ。

つい先日まで、そのワースト自治体だったのが、実は
【横浜市】である・・発表されているだけでも、共産党系
の【横浜市従業員労働組合(組合員数5千人強)】や民主党系
の【自治労横浜市従業員労働組合(組合員数4千人強)】を
中心に、総計【約1万7000人の組合員】が、わずか半年の
間に延べ【6万3214時間】もサボっていた事が判明。
これにかかった人件費は2億3047万円にものぼる。
その組合員がサボりながら行った事は、給与や各種手当の
アップ,勤務時間の削減、休憩、休暇の増加、福利厚生の
充実など、週休2日で5時で帰れちゃう待遇がありながらも、
さらにどれだけ自分たちが仕事をしないで済むかを給料を
もらいながら話し合っているという始末・・。
やっと、横浜市も重い腰を上げ、この【ながら条例】は
今年の5月末に廃止が決まった。
次にワースト2だった東京都も今年の年末をもって、
この条例を廃止する。
こうした小さな背景からみても、自民党と民主党の掲げる
公務員制度改革などは期待できないだろうという予測が
簡単についてしまう悲しさ・・・。
きちんと働いている【良質公務員】もきちんといるが、
【悪質公務員】に
してみれば所詮、国民から集まる税金は【あぶく銭】である。
どんなに税収が低くなろうが、無駄になくなろうが消え
ちゃおうが、どっかに行っちゃおうが自分達の給料は
変わらない・・。
変わらないのなら【楽に仕事をしたい!】のが人間の性・・。
【あぶく銭】の行方は自ずと【あぶくのように消える】と
運命は決まっている・・それじゃ困る!と国民が怒っても、
何も出来ないのが国民・・。
直接的に【悪質公務員】に対して我々には何もする事が
出来ないのだ。
無駄遣いされても、不正に流用されても、見守るしかない
という力のなさに正直者だけがバカをみる世界に頷くしか
ないという事に常に腹が立つのだ・・。