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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序(完全ネタバレ注意)

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どうしよっかなぁ〜と思っていたんですが、やっぱり観たい!
という事で、観てきましたよ!

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】

冒頭の【赤い海】が前作の映画版【Air/まごころを君に】のシンジ&
アスカ騎乗位ラストシーンと同じ【赤い海】だった事に驚いた。

【え?まさか前作とつながっているの??(◎_◎;】

と・・いう訳ではなかったけど、こんな細かい所も錯覚させる
スタートはなかなかの配慮と思ったが、そこからはTV版と大して
変わらないので、

【ああ・・これだったらやっぱDVDで良かったかも・・(T_T) 】

と、結構不安&後悔の大波にのまれ・・・(^-^;
さらに、ミサトの声が・・【老・け・て・い・る】・・_l ̄l●lll ガクリ
綾波レイの林原さんの声はちょっと高めで軽くなっていた・・。
老けていないだけマシか・・これが12年の歳月の過酷さか・・
次回の【破】で、みや〜むが出産&結婚しているので、アスカの声が
老けていたらどうしよう・・とますます不安に・・(笑)

しかも【落ちて来る鉄骨から無人なはずの初号機がシンジを守る
シーン】が丸ごとカット・・(-_-;)
おいおい!ここカットして良いシーンなのか??
むむむ・・ここの庵野さんの感覚だけは唯一わからん・・(-_-;)

さらに、ミサトがいきなりシンジをジオフロント最下層に連れて行って

【リリス(使徒および人類など生命の源)】

を見せたのにはかなり驚いた。
そこで、【今一度使徒がこれに接触したらサードインパクトが起こって
ミサトさんも皆も死ぬんだ】とシンジが【乗ります】とくるのが
わかりやすくなっているのと、【サードインパクト】は

【使徒とリリスの接触で起こる】

と最初から解説した形は非常にわかりやすい。

さらに、【使徒】のカウントが変わっている・・。

第4使徒 サキエル(TVでは第3使徒)
第5使徒 シャムシエル(TVでは第4使徒)
第6使徒 ラミエル(TVでは第5使徒)

TVでは第2使徒がわかっていない(第1使徒はアダム、個人的には
第2使徒はヱヴァと考えている)。
わかっていない所へ、今回の【序】では第3使徒までがわからなくなった。
さらに、このままいくと、TVでは第17使徒のタブリスが最後の使徒で
イコール【渚カヲル】だった。
さらに第18使徒が【リリン(人類)】だったが、このままいくと、
ひとつづつずれているので【渚カヲル】が押し出されて第18使徒に
なり人類が第19使徒?となる事は理解しがたいので個人的な予測では
【渚カヲル】がきっと第3使徒なのだろう。
そこを示唆するかのように、いきなりエンディングでは【もう渚カヲル??】
と全裸で登場!
女性ファンに【サ〜ビス!サ〜ビス!】って所だろうか?(笑)
しかし、

【また3番目とはね、変わらないな君は・・・。
 会える時が楽しみだよ、 碇シンジくん】

と語った所をみると、3人目の選ばれし子供という事と第3使徒と
ダブらせ丸く収める気がする。

しかし、ここで合点しない点が出てくる。
【使徒】そのものはTVでは【天使の名に由来するもの】とされていた。
それなので天使の名がついていたが、それがずれてしまう。
まあ、こうした謎かけをしても、最後まで観てもきっと答えは
ないんだろうけどな・・(笑)

とはいうものの、TVでは新箱根湯本の駅で交わされる意味合いのシーン
&メッセージが、ヤシマ作戦開始直前に、レコーダーに録音された
トウジとケンスケからの【頑張れ!】、トウジがシンジを
【碇でなくシンジと呼ばせてくれ!】という形で、シンジが
【独りじゃない事】をリメイクしているだけでなく、ヤシマ作戦で
シンジが1発目をハズし、ゲンドウがジメジメを始めたシンジと綾波の
砲撃手の交代を指示しかし、ミサトが

【最後まで彼にまかせるべき、少なくとも私は彼を信じている】

という部分と、その後に手放してしまった陽電子砲を、地面を
這いずりながら、シンジが必死で取りに行く形で、TVより素直に
【絆】を表現。かなりわかりやすくなっていた。

しかし、第6使徒のラミエル・・すごいパワーアップだよ・・(笑)
とんでもない使徒に仕上がっている・・(^-^;
ヤシマ作戦の部分は、ラミエルと共に大きくリメイクされており、
迫力はTVと比べると10倍くらい違うんじゃないか?(笑)
この部分だけでも、昔のファンはたまらないだろうなぁ・・(^-^;

また、シンジとレイの接近が【それもシナリオのうち】と大きく変更
されて描かれているだけでなく、日本中の電気が消えていってシンジ
と綾波と2人きりで語り合う所で、シンジが

【綾波はどうしてエヴァに乗るの?】

という問いかけに今回の【序】は

綾波【絆だから・・】
シンジ【父さんとの?】
綾波【ううん・・皆との・・】

というTVでの【あやふや】さが消え、きっちりと解答している。
これが最後のヤシマ作戦で終了後、ゲンドウとシンクロさせるように、
シンジが綾波を助けにいき、戸惑う綾波に対して

【そういう時は笑えばいいと思う】

というラストシーンと共に、TVの時にはこの時点で感じられなかった
綾波の魅力を最大限に引き出して終わったと思う。

しかし、大きな疑問が・・。
【ネルフのマーク】・・なんで新しくしたんだろうね??(笑)
新しくしたクセに、【ようこそ!NERV江!】や、調査中に使う
【ノートパソコン】や、地上に初号機が出てくる【格納庫】などなど、
その他色々な部分に出てくる【ネルフのマーク】は旧式の方なんだよね??
全く新しくした意図がわからなかったよ・・。
誰か意図を教えてくれ!(笑)

でも全体に関しては非常に上手に構成して、テンポよく物語が流れる・・。
映像に関しては、たっぷりと手が入っていて、見応えがあった。
あんなにTV版を観尽くしていたはずなのにね・・(笑)
いいよ!とは聞いていたが、予想よりもはるかに3D技術は良かった。
さらにオリジナルの作画をどこまでぶちこわすのか?と観る前には
思っていたが、結論として、非常にオリジナルを大切にしている感は
伝わってくる。
初めて観る人でも結構おもしろいのではないだろうか?
そして、TVを観ているヱヴァファンは、ストーリーがほぼ一緒なので、
冷静に色々な違いを見つけられるだろう・・。それだけでも結構楽しい。
欲を言えば、もう少し時間をかけて丁寧に進めてもよい所があったかな・・。
もう30分は長くして良かっただろう・・。

最後、スタッフロールの後に、次回の【破】の予告編がTVの形と同じで
流れるのはうれしいね。
【破】では弐号機とアスカだけでは無く、参号機、四号機と仮設伍号機、
更には六号機までが登場、六号機は旧映画の量産型ではなく新しい
デザインだった!さらにパイロットはメガネの娘だったのが、かなり
気になりますね。(笑)

【ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序】・・個人的には大満足でした!