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理性を伴った戦略的な核への論議

「麻生太郎外相は、北朝鮮の核実験問題に関連し
 【隣の国が(核兵器を)持つことになった時に、
 (日本が核保有の是非を)検討するのもだめ、意見
 の交換もだめというのは一つの考え方とは思うが、
 議論をしておくのも大事なことだ】と述べた。先日は、
 自民党の中川昭一政調会長が、テレビ番組で
 【選択肢として核(兵器の保有)ということも議論
 としてある。議論は大いにしないと】と指摘した。」

「麻生太郎外相は19日午前の衆院テロ防止・イラク
 支援特別委員会で、日本の核武装をめぐる議論を
 容認する考えを示したことを野党が批判している
 ことについて【この国は言論統制はされていない。
 共産主義や社会主義国家とは違う。言論を封鎖する
 考え方にはくみしない】と反論、議論は排除すべき
 ではないとの見解を改めて示した。」

全くの正論であり、今の核には閉鎖的な日本において、
お二人のこの強気な姿勢・・惚れ惚れする・・。
このまま屈しないで欲しい・・。
平和な日本で、いくら「核を無くそう!」と叫んでも、
きちんと 核を保有し放棄は絶対にするつもりがない
アメリカ、イギリス、 中国、フランス、ロシアのいわゆる
国連の常任理事国5ヶ国の 面々の思惑通りに世界
が動いている昨今・・。
世界はもう、間違いなく核を無くす事は絶対にできない。
さらに、北朝鮮のようなキチガイな国までもが核を持ち
始め、 制裁も何年かして、のど元過ぎればうやむやに
なる事がわかった 以上、核を持ったもの勝ち!となった。
外交的に「理性を伴った戦略的な核は必要」という
新しい時代が来たという事だ。
中川氏、麻生氏の問題提議は間違っていない。

現在、日本周辺でも、中国、ロシアを筆頭に、インド、
今回の北朝鮮という核保有国がひしめきあっている
状態・・こうした状況下で、気付いたらまわりの国は
核&軍事武装という防護服をまとっているのに、
日本だけ「裸」のままで良いのか?
日本の安全を守るための核保有の「長所」「短所」に
よる自国への安全影響を含めた戦略的論議を封じ
込めてしまう国など日本以外にあるのか?
「見ざる聞かざる言わざる」で現実から逃避する
のではなく、 もう少し、迫り来る周辺国の恐ろしさと
緊張感と共に、理性的に大いに論議する必要はある・・。