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もったいない・・

「任期満了に伴う長野県知事選は6日投開票され、無所属新人で前自民党衆院議員の村井仁氏(69)が、無所属の現職で3選を目指した田中康夫氏(50)を約7万8000票差で破り、初当選した。」

難しいね・・。
バリバリ保守の改革というのは・・。
村井氏 61万2725票 田中氏 53万4229票 と
約7万8000票差なのだから文句は言えない結果
だが、個人的には長野県民の判断は、

「もったいない・・」

有力支持者の講演会脱退、県議会の村井氏支持
という組織選挙に、県民からの結果がでないという事
&無党派層の支持離れ、そこへ岡谷の災害が起こった
事、さらにその災害の対策に追われ、公示日から
10日後にやっと選挙活動ができた、村井氏が
2001年第一次小泉内閣で国家公安員会・防災担当
大臣をやっていたので災害に希望を見込まれたなど
色々な要因が一気に重なった事による敗北という事
らしいが、

「常に県民からチェックされている知事でありたい、
 未来の子供達に、借金の山やダムのコンクリートの
 残骸を残さない県、緑を残し福祉や教育という人が
 人らしく生きる事を推進していこう」

と40年にわたり赤字を出し続けた長野県政を6年連続
で黒字を計上、昨年は42億円の黒字とな・・。
メインの「脱ダム」の方向性も、新潟などは、その
「ダム路線」をやめ、「遊水池」の方向性を打ち出し、
それでも危険とされる区域の住民にはお金を出し、
別な所へ転居する事を進めている。

こうして先に新潟をはじめ動き出している「脱ダム」路線
は決して間違っていない。村井氏はダムを作るらしい。
あんな岡谷の洪水のような雨が降ったらダムなんて
決壊を防ぐために、結局は放流するしかない。

許容量を超えた場合は、洪水が起こるのは一緒なので
ある。さらに田中氏は、

「政治家への見返りの社会から、志の社会へ。
 そうしないと借金は消えない」

本当にその通りだ。しかし、

「理念は良いが、手法(県議会と対立など話し合いが
 できていない)が悪い」

と有力支持者が去ってゆく。
41年間は条例や予算は1回も否決されずに、すんなり
通っている。赤字になってもお構いなしの各方向に
見返りが期待できる予算と条例だった訳ですから
当たり前だ。
自分がやめた後の赤字など、自分が死んだ後の
子供達の苦しみなど、知ったこっちゃないですからね(笑)
それが、田中氏が知事になり、県議会議員の
自分たちへの見返りが消えてしまう予算と条例に
なった途端、この6年は否決ばかり・・。
未来の子供達の事を考えているのではなく、
まだまだ今の自分の事ばかりを考えている
県議会議員が多い証拠であろう。

田中氏のやってきた事が理解されるのは10年後、
20年後の今の子供達が大きくなった時だ。
いずれにしても、選出はされてしまった。

さあ、長野県民の村井氏の選択は
「吉」と出るか?「凶」と出るか?
「もったいない」を覆して欲しいものだ。