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ハンガー詐欺

ホテル関係では有名なある事件があった。21都道府県にも渡り、
42件のホテル詐欺事件。その名も

「ハンガー詐欺」(笑)

住所不定、無職、阿部信悟容疑者(31)は、自分で宿泊した部屋の
ハンガーを、あらかじめ傷付けておき、

「洋服をハンガーに掛けた所、出すときに破れてしまった。
 高級ブランドのこのTシャツは海外で買ったもので6万円もする!」

という事で、宿泊代を無料にしてもらうという手口。
しかし、そんなに簡単にホテル側は「無料」にするのだろうか?という
疑問が出てくる。そこまでのやりとりを聞くとなかなかおもしろい。

ホテル側 「服を一度預かって、同じ服を弁償します。」
阿部容疑者「服はこれしか持っていないし、妻にも怒られるので、
      1日に使えるお金が2000円だから新しい服も買えない」
ホテル側 「ではホテルで別の服をご用意します。」
阿部容疑者「服の趣味もあるので自分の服しか着ないし、妻から
      プレゼントされた大切なものだから渡せない」
ホテル側 「(ホテル側はあきらめて)ではホテルのご宿泊代を
      無料にします。」

という経緯らしい。
ホテルだってバカじゃないから、簡単に無料にはしない。

「あ・や・し・い」

という事でそれなりに色々と交渉するが、サービス業ゆえ「深追い」
はできないという事なのだ。同じサービス業としてホテル側の
心情は察するものがある。

そして、この阿部容疑者、妻はいない独身で、犯罪の動機が

「全国の主な都市に行ってみたかった」

というのだから笑える。(笑)でもお茶目な所もあり、この事件が
発覚後、各ホテルには

「ごめんなさい。ハンガー代は弁償します。」

という手紙が届いているそうだ。でも、弁償は「ハンガー代」だけで、
宿泊代の事には触れておらず、宿泊代は払う気がないらしい・・(笑)