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母親が18歳娘を軟禁

かなりショッキングだ。毎日、子供の嫌な話題が溢れ
かえっていた所に、また新たな子供の事件。

福岡市博多区の母親(40)次女の女性(18)を少なく
とも自宅に18年間「幽閉」されていた。
しかも、自宅から出た事がなく、義務教育も受けて
いないという・・。
博多署の調べなどによると、10月28日午後3時半ごろ、
一人で留守番中の次女が言いつけを守らずにテレビを
見ていたため、母親が女性の顔、背中などを数回殴打。
それを恐れた次女は裸足で家を飛び出し、数日間公園
を転々とし寝泊まり。「公園の水で空腹を満たした」との事・・。
11月1日午前9時5分裸足で歩く少女を不審に思った住民が
110番通報し、ひとまず、警察が来るまで近くのコンビニ
で待機・・そこのコンビニの店員は「男の子か女の子か
区別がつかなかった・・痩せていて背も小さかったので
小学生低学年の子供のようだった。」と話している。
それもそのはずだ。18歳なのに博多署に保護された時の
身長は125cm、体重22kgだったというのだから驚きだ。
11月1日午前9時35分に母親を傷害容疑で逮捕。
母親の供述によると「ものを壊したり排泄がうまくできない
など発達に遅れがあり、外に出すのが恥ずかしかった。」と
報道されている。
その身長もふまえると次女には先天性の障害があると考えられる。
しかし、父親、長男、長女と一緒にいるのに、何も感じて
いなかったとなると、どんな家族なのだろう?
全く想像がつかないが、素直に考えれば、次女が相当な障害を
持っていた、悪く考えれば、人間として扱っていなかったとの
想像もしてしまう。

「娘には1日2回の食事を与え、漢字や計算ドリルで勉強は教えていた」

という事で「児童虐待」にはならず「傷害」の罪だけで罰金
10万円の略式命令という事だ。
小学校や市こども総合相談センターなども頻繁に自宅を訪問して
いたというが母親に「会わせたくない」「親戚の家にいる」
「出掛けている」などでやはり一歩踏み込めずにいたというが、
現状の法律のままでは確かにそれが限度だろう。
マスコミなどは、結構、小学校や市こども総合相談センターを
責めているが、やはり、虐待や監禁の恐れがある親の場合、
教育委員会や警察などが立ち会いの下、強制的に自宅に踏み込む
事ができるなど、法改正が必要だ。
まずは、大人の都合でなく子供の立場に立って考える事から
始めればいい。
しかし、今回のこの事件のケースは「児童虐待」にならなかった。
また「義務教育」を受けさせない事への処罰もない模様だ。
これはちょっと危険だ。
逆の可能性の場合、別な事件が出てくる恐れもある。
逆とはどういう事か?こういう事である。
「義務教育」を受けさせず、自宅で「英才教育」を行う事ができる
という事が可能になったという危惧だ。
18歳まで自宅で「英才教育」を行い、あとは大検に合格させれば
大学進学が可能になる。「危惧」で終わってくれれば良いが・・。