| 「・・・買えないっ!」 |
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| 最近の自分の悩みのひとつに、書棚不足がある。新居であてがわれたスペースが小さかったため、既存の本だけでも入りきらずダンボールに詰めたままの状態である。よって、新規に書籍を購入することなどできないのである。必然、本を読む量は減り、どうしても読みたい本については、面倒であるが図書館で借りることになる。そんなことを続けているうちに、どうしても買いたい本を決めるのがおそくなるようになった。というのも金銭的なこともさることながら、慢性的なスペース不足から買って損をしないようにと考えるようになったからだ。先日久しぶりに本を買おうと書店に行ったのだが、ずらりと並ぶ書物を前に、あっちこっちとつまみ食いをし、結局1時間もかかってしまった。こうなるともちろん買った本についても、ある程度内容を把握してしまっているので、新鮮味はない。あの、未知のものへのワクワク感はないのだ。ヘタをすると買ったはいいが、読んだ気分になって読まないかもしれぬ。そうなれば、元の木阿弥もとい損をするばかりである。 「だからイヤでもその本を読まねばならぬ、しかしその気分がすでに本に向かう気力をなくしているのだ。教科書が本当に面白ければ、みんな擦り切れるほど読むだろう。なんらかの理由で読みたくない本は、異常なくらいに眠気を誘うか、本に鍵がかかっているかのような感じすらある。ハテ、なんでオレはこの本を読まねばならない気分になっているのだ。そう、わざわざ金をかけて買ったものだからだ。いや、まてよ 読んだことで不快になるくらいならば、読まなければいいではないか。いや、そういってもな・・・・」 というわけで、本を買うことがジレンマとなる。 通常、世間で話題になるようなタイムリーな書籍について、自分は無視するようにしている。理由は2つ。まず、ハードカバーなら価格が高いということ。ちょっと書店で立ち読みして、もし本当に欲しくなった場合は文庫になるのを3年待つ。もっともそう気に入った作品であっても、年月がたつと記憶も情熱もちょっと風化して、しかも勾配意欲が減退するから、結局買ったタメシがない。 次に図書館であっても人気作品はいつも貸出し中であることが多く、それを待つのがおっくうであることがある。本の読み方として、自分の場合、ストーリー展開にワクワクする1回目、より詳細に表現などに注目する2回目、と複数回読むことが多い。万一、借りれたとしても必然的に読書時間は相当かかっており、それに複数の書籍を借りるので、2週間という貸出し期間をオーバーすることもある(借りた本をすべて読んでいないで返却して、再度借りるのは面倒だし、ちょっとカッコ悪い。なら、最初から少なめに借りればいいではないかとの指摘があるが、それはそれで目移りしてできないことが多い。しかも人気作品を読む順番が遅いこともあり、単なるアホである)。後に控えている読みたいヒトのことを考えると、再度借りるのは気が引けるし、図書館側だって許してくれない。 よって、人気作品は無視するのがよいということになった。おかげさまで、本当に最近の人気作品はわからない。ひどい場合には図書館で物色中に過去の、それも10年くらい前の作品を見つけ、ようやく読んだということもある。知人が「話題の本はすぐに読んでいないで、他人との話題についていけないと不安になる」と言っていたが、自分はコミュニケーションの手法として本を読んでいるわけではないし、本当に優れた作品はいつ読んだって優れている。人気作品の中にはその時代の潮流に乗ってヒットしただけのモノも多いようだが、その判別はどうでもいい。ついでに言うと、読んで知らなければその「知らない」ということだって十分な話題になるではないか。誰だってヒトにモノを教えることは嫌いではないハズだ。自分で読んで楽しむことはできないかもしれないが、どうせ自分が読むのは何年か後だ、その頃にはきっと忘れているだろう。 |
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作:shun | |
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