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Q)プロペシアは夢の発毛薬なのでしょうか?<Part1> |
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A)もともと「プロペシア」は「前立腺肥大症」の薬として開発されたものです。「前立腺肥大症」では、前立腺にある「尿道を収縮する受容体」が増加しており、この受容体を遮断するには男性ホルモンの作用を防ぐ事が必要でした。しかし、この場合の男性ホルモンとは血中を普通に流れている「テストステロン」ではなく、強力に活性化した「5α-ジヒドロテストステロン(5α-DHT)」なのです。「テストステロン」は「5α-リダクターゼ」という「還元酵素」の働きにより「5α-ジヒドロテストステロン(5α-DHT)」に変化しますので「5α-リダクターゼ」を阻害し、結果、「前立腺肥大症」を防ぐというモノを作ればよいという事で研究され、それをメルク社の研究者が発見し、これを「フィナステライド」と呼ばれました。研究を続けているうちに「抗男性ホルモン」より精力減退の副作用が少ないという事で「プロスカー」という商品名で「前立腺肥大症」の薬として発売しました。しかし、その結果「前立腺肥大症」で悩んでいた男性が「プロスカー」を服用していたところ頭に髪の毛が生えてきた!!という事で、1997年12月22日にFDA(米国食品医薬品局)によって認可され、1998年1月に世界初の飲むハゲ薬(経口発毛剤)「プロペシア」という商品名で発売されたものなのです。 |
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